オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

大人の勉強に目標が必要な理由とは?

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先日このブログで紹介した『脳が冴える勉強法』という本があります。

 

参考記事:『脳が冴える勉強法』医師が教える効率のいい勉強法とは? - ニート気質な僕の生きる道

 

この本には効率よく勉強するための方法が、とてもわかりやすく書かれているので、図書館で借りるなどしてぜひ読んでみてほしいです。

そんで、この本にね「大人こそ目標をもって勉強をするべきだ」なんてことが書いてあったんですよね。最初この文章を見た時、僕なんかは「いやいや、子どもも大人も目標をもって勉強した方がいいでしょ?」なんて思ったわけです。目標を持つのは大事だけど、それは子供も大人も変わらんでしょ?とね。でも、読み進めていくうちに「なるほど、確かに大人こそ目標を持つべきだよな」と納得。こりゃ、僕のブログでもシェアしたいなと思いまして、今回この記事を書いています。

 

そんなわけで、今回は「大人の勉強に目標が必要な理由」についてお伝えしていきます。これまで漠然と勉強していたという大人のあなたも読めば「なるほど!」と納得してもらえると思っています。

 

勉強しているだけでは誰も褒めてくれないから

脳はご褒美をもらうのが大好き、つまり報酬をもらうことで満足を得ると言われています。報酬を得ることで満足をし、より意欲的になるわけです。

 

子供時代であれば、脳に報酬を与えるのは比較的容易でしたよね。なぜなら勉強をすれば、親が褒めてくれるし、学校の定期試験でいい成績をとれば友達が「すげぇ。」と称賛してくれる。また高校、大学などへの入学試験など自分でやらなくても自然に目標が設定されていました。子供時代というのはそういった目標を達成することで満足感を得ることが出来たわけです。だから、勉強を継続しやすかった。

 

ところが、大人になるとそうはいかない。単に勉強していても親が褒めてくれるわけでもないし、何かの試験に合格したとしても、別に周りが賞賛してくれるわけでもありません。知り合いに話せば「そりゃ、良かったね。」ぐらいは言ってくれるかもしれませんが、子供時代のようにわかりやすく褒められるということはなくなります。

 

ただ、勉強しているだけでは誰も褒めてくれませんし、大人は合理的知性が高いですから、何のために受けるのか分からないような試験を自主的に受けて合格しても、十分な満足感は得られないと思います。

引用元:脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える』p165 著者 築山節 NHK出版

 

何のために受けるのかわからない。つまりこれって「目標がないのに勉強をしている」っていう状況なわけですね。これだとモチベーションが続かないし、脳は満足できないってわけです。

 

僕自身、まさに「目標がないのに勉強をしていた」っていう時期がありましたし、それで失敗もしてきました。学習意欲は旺盛なほうなので色々なジャンルに興味を持ち、本を借りたり買って机に向かっていました。人がおススメしていたり、「これからは○○の勉強をするべきだ」なんて言われれば、そういうジャンルの本も読みました。まぁ、最初はいいんです。本を読んでガーっとノートをとって復習もします。モチベーションもある程度高い。だけど、ある日ふと思うんですね。

 

「俺は何のために勉強をしているんだろうか?」

 

勉強していることがなんだか虚しくなっちゃうんですね。目標がないから知識は身についてはいるんだけど、単にそれだけです。たとえ知識が身についても使う場面がないから「いやっ、この勉強に何の意味があるんだよ?」と考えてしまう。すると段々と本を開くのが億劫になってきて勉強するのをやめてしまう。そんなことを僕は何度も繰り返してきました。

 

そういった僕の失敗談から踏まえても「目標をもって勉強をすること」というのはとても大事だと思いますね。できれば具体的に「○○したいから○○の勉強をする」という風に目標を立てておく。すると勉強をしていても虚しく思う事はありません。

  

もちろん、中には目標がなくても知識が身につくだけでメチャメチャ満足だぜっていう人もいますけどね。でも、そういう人はまれで大抵の人は目標がなければ勉強も続かないのではないかと思っています。

 

目標がないと、勉強の範囲が広がりすぎてしまう

大人の場合、子どものように「この期間までにここからここまでこの分野を勉強すればいい」という決まりはありません。つまりやろうとすればジャンルも難易度も問わずいくらでも勉強の範囲が広がっていくことになります。

 

そして、脳はそうした「果てしないこと」「無限の選択肢があること」「自由すぎること」を考えるのが苦手です。どこまでやればいいのかが、ある程度限定されていないと、拒絶したくなってしまいます。

引用元:脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える』p169  著者 築山節 NHK出版

 

マラソンランナーが42.195㎞走れるのは走る距離が決まっているからです。仮に「ゴールは決まってないから、ずーっと走ってろ」と言われたらおそらくほとんどの人間が脱落していくはず。脳も同じですね。「ここからここまで」と範囲が決まっているからこそ頑張れる、意欲が出てくるというわけです。だからこそ、明確な目標を決めることで勉強の範囲を決めてしまうことが大事になってきます。

 

先述したように僕は、以前目標を持たずに勉強をしていた時期があります。その時は歴史、宗教、ロジカルシンキングなどなど、まぁジャンルを問わず勉強してやろうと思ってました。当然そこに明確な目標はありません。

 

目標がないまま勉強するっていうのは築山さんがおっしゃっているように、果てしなく、無限の選択肢があり、自由すぎるってことですね。つまり以前の僕は脳が非常に苦手であることをやろうとしていたわけです。脳からしたらきっと「もう勘弁してくださいよー」って感じだったのかもしれません。すまん僕の脳。

 

そんな失敗も経験し、またこの本でも学んだので今では見境なく勉強するってことはなくなりました。ある程度ジャンルと勉強する範囲を決めてやることで、途中で虚しさを感じたり「何のためにやってるんだろう」とはなり意欲的に勉強が出来ております。ですから目標を決めて勉強するってことはすんごい大事だなってホントに思います。

 

まぁ、そうはいっても僕は色々なことに興味を持つタイプなので、つい「面白そう」と思ったジャンルに手を伸ばしてしまいそうなことがありますけどね(笑)そんな時はいったん立ち止まって、「今本当にこの勉強が必要か?」と自分に問いかけるようにしています。すると、「いやっ、今は必要ない事だな」と冷静に判断することができます。

 

まとめ

そんなわけで、今回は「なぜ大人の勉強は目標を設定することから始めなければならないのか?」という内容でお伝えしてみました。簡単にまとめると

 

  • 脳は褒められたいが、大人の場合には単に勉強しているだけでは褒めてもらえない。だから、目標を設定し、達成することで自ら褒美を与える仕組みを作ることが大事
  • 脳は、「果てしないこと」「無限の選択肢があること」「自由すぎること」が苦手。目標を持つことで勉強する範囲を限定することが大事

 

目標を持つというのはなかなか難しい事かもしれません。ですからまずは小さな目標でもいいので、「目標を立てて勉強をする」という習慣をつけてみましょう。きっと、今までよりも意欲的に勉強することができるはずです。

 

それでは今回はこの辺で失礼します!