「考えすぎて動けなくなる引きこもり」
ということで僕のブログに来てくださった方がいるようなので、今回はこの方に向けて僕なりに「こうしてみるといいかもね」という考えやヒントをお伝えしたいと思います。
僕も考えすぎて動けないタイプだった。
当ブログを継続してみてもらっている方はご存知かもしれません。僕自身も考えすぎて動けないタイプの人間でした。(今もその傾向にあり。)
特に大学を卒業して家からあまり出れなかった時は毎日あれこれ考えてつつも動けない日々を送っていました。。考えることもほとんどがネガティブなことばかりで自分を責めて否定して苦しめてばかりいたんですよね。
あの時はずーっと「自分はもうダメだ」「自分なんて存在する価値がない」「自分にできることなんてない」という考えが頭の中をぐるぐるとまわっている状態でした。当時を振り返ると「そりゃ動けるわけないよね」と思いますね。
ハードルを下げまくってちょっとずつ行動する。
そんな僕が動けるようになったのは、いきなり高いところに目標を置くことをしなかったからだと思います。つまり
「ものすごくハードルを下げて行動をした」
からなんですね。僕が最初にしたことはバイトをするわけでも社員として就職することでもなく
「ハローワークやサポートステーションに行って相談したこと」
でした。バイトすら今の自分には難しい‥‥‥。当時の僕はアルバイトの求人票を見て「自分には無理だ」と思って涙を流したぐらい自信がありませんでしたから。だったらまずは自分の悩みや不安を打ち明けられるようなところに行って話を聞いてもらうことから始めよう。というか当時の僕にはそれぐらいしかできなかったんですね。今の自分には働くのはしんどすぎると。
このまま動けないのはまずいという焦燥感はあったんです。だったらまず自分にできることは何だろうか??と考えた時に当時の僕に出来たのは「人に相談することだった」というわけです。
その後はとんとん拍子とはいきませんでした。それでもカウンセリングを受けたりボランティアをしてみたりアレコレ試行錯誤しながら少しずつ動けるようになっていきました。
「人によってハードルの高さは違う」
そんでニートやひきこもりの人に覚えておいてほしいのは、
「人によって設定するべきハードルの高さは違う」
ということです。僕の場合自分の部屋や家からは人の目を気にしながらではありましたが出ることができました。しかし、自信がなくて社会に出ることは難しかったんです。だからハードル下げてまずは相談することから始めました。当然ですがこのハードルは人によって設定する高さが変わってくるわけです。
もしかしたら、この記事を読んでいる読者の方の中には
「自分の部屋から出ることすら難しい」あるいは「自分のベッドから起き上がることすら難しい」という方もいるかもしれません。
その場合さらにグーッとハードルを下げてみましょう。ベッドから起き上がれないのであればまずは
「ベッドから起き上がる」
というのをその日の目標にしてみてはいかがでしょうか?働くとか外に出るというところに目標を置くのではなくもう少し下げたところに目標を設定してみるんです。そしてそれができたら「よくできた。」と自分を褒めてあげます。かりに出来なくてもチャレンジした自分を認めましょう。そしてまた次の日にチャレンジをすればいいんです。
この時に大切なのは
「人と比べない」
という考えです。もしかしたらベッドから起きるということはある人にとっては課題とは言えないぐらい簡単なことかもしれません。でもそれはその人にとっては簡単であるというだけで、別の人にとっては頑張らなければできないことかもしれないのです。
課題は人によって違います。できることも人によって違うんです。そこで人と比べても仕方がない。だったらまずは「今自分ができることに取り組む」ということに意識を向けてみましょう。
そうやって目標を達成できたら次は少し部屋の中を歩くとかでもいいです、ベランダまで行ってカーテンを開けるということをやってもいいでしょう。それができたら週に3日は部屋の中を30分歩くとかそういう目標を立ててもいいんです。そうやって自分にあったハードルを設置しそれを乗り越えていく。そうすることで少しずつ自信もつくし、行動することにも慣れてくるはずです。
仕事に就くということでも考えてみましょうか。仕事になかなか応募できない、いきなり正社員はハードルがメチャメチャ高いと思っているとしましょう。その場合まずはハードルを下げてアルバイトでもOKという考えてみましょう。ただもしかしたらアルバイトも怖いという方もいるかもしれません。
その場合いきなり応募するのではなく気になるバイト先の下見に行ってみてはいかがでしょうか?アルバイトをする上で不安に思うことはやはりどういう職場なのかわからない、どういう人が働いているかわからないからだと思います。
先に下見をしておくことでそれらの不安は幾分かは和らげられるはずです。実際にサービスを受けてみたりして、雰囲気を掴むこともできるかもしれません。場合によっては「この店はちょっとな‥‥‥。」と思うこともあるでしょう。そしたらまた別のところを探せばいいわけです。
それでも仕事に応募できないというのであれば、まずはボランティアである程度の時間活動することに慣れてみるのもいいかもしれません。あるいは短期バイトなどで週に1日だけ働いてみるとかそういうところから始めてもいいんです。とにかく動けるところまでハードル下げちゃう。
もし自分がどうしても今の段階で動けないのだとしたら
「今よりもハードルを下げることはできないだろうか?」
というのを考えてみてください。そして「ここまでハードルを下げれば動けそうだ」というところまでハードルを下げましょう。そしたら少しずつ動けるようになるかもしれません。
他人の力をうまく借りよう
考えまくって答えが出ないのならいったん考えることをやめてみるというのはどうでしょうか??僕も当時はあれこれ考えていましたが、結局自分だけで考えてもなかなか動き出すことはできませんでした。僕の場合ハロワやサポステのカウンセラーさんに相談をして少しずつ方向性が固まったからこそ動きだせたという感じなんです。
だからもし自分だけで考えて「もうどうしようもない」と思うのならば、一度考えまくることをやめてみましょう。
ここからは少し人からの誘いに乗ること、あるいは人に相談する方にシフトチェンジをしてみることです。親や兄弟、友人などに相談できればそれでもOK。もし相談相手がいないのであれば僕のようにサポステやハロワのカウンセラーさん、あるいは他にもニートやひきこもり関連の支援をしている団体はあるのでそういうとこで話を聞いてもらいましょう。
今まであれこれ考えていた事や自分の悩みを人に聞いてもらえるだけでも気持ちってだいぶ楽になりますよ。ちなみに僕はホッとしたのか臨床心理士さんと話をしている時に泣いてしまったほどです。
きっと読者の方の中には僕よりもしんどい悩みを抱えていたり、もっと苦しんでいたり悲観的な考えに捉われてしまっている人もいるかと思います。
だったら、まずは話を聞いてもらうだけでもいいです。そうやって自分の考えや気持ちを外に出すだけでもグッと気持ちは楽になります。自分じゃあどうしようもないのなら人の力をうまく借りればいいんです。そのために人をサポートしたり相談に乗る職業があるわけです。自分だけで解決しなければならないという思い込みは一回ポーンと放り投げちゃってください(^^
そうやってうまく人の力を借りつつ自分以外の人の意見、考えに触れてみると新たな気づきや発見を得られるはずです。その上で改めて自分であれこれ考えてみると今までとはまた違う考えや新しい発見が生まれてくるかもしれません。
僕が思うに自分だけでずーっと考えているとどうしても考えが主観的になるんですよね。視野もすんごく狭くなります。また情報不足による思い込みによって偏った考えになっていることもあるかもしれません。
ですが人からの意見を受けることで客観的な考えにも触れることができます。新たな情報をインプットすることもできます。「なるほどこういう考えもあるのか」と視野を広げるということもできるでしょう。
ですので時には人の考えにうまく触れその考えを取り入れる。そして改めて自分で「今後どうしようか?」と考えてみる。そのサイクルをぐるぐると回していくとだんだんと道が開けてくるのではないかと僕は思っています。
「一人で考えすぎて動けないなら他人の力を借りる」
この事も覚えておいてください。
まとめ
僕はこのブログでなかなか動けない方向けに同じようなことを何度も言ってきました。「何回同じことを言ってんだ!!」と自分に突っ込みたくなるほどです(笑)でもやっぱり大事なので何回も言いたくなります。大体↓のようなことを10回に一回ぐらいは言ってるんじゃないでしょうか?
- ハードルを下げて行動する。
- 他人の力をうまく借りる。
っていうシンプルなものです。でもニートやひきこもり状態になるとなかなかこの2つのことがうまくできなかったりします。僕自身もそうでしたからね。
でも何年ニートになっていようが何年引きこもっていようが「もうダメだ」なんてことはありません。ハードル下げて人をうまく頼ってみる。そして今あなたができることを少しずつやっていきましょう。そうすれば少しずつではあるかもしれませんがきっと変化が訪れるはずです。
お互いあがいてあがいてあがきまくりましょう。
それでは今回はこの辺で!!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
次回もよろしくお願いいたします!!