オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

池上さんと佐藤さんから情報術を学んでみよう。

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前回の記事で池上さんと佐藤さんというモンスタークラスの方々の知識量に圧倒されてしまったという事を書きました。詳しくは下記記事をご覧ください。

 

戦争の事を知らない男が新・戦争論という本を読んでみました。 - ニート気質な僕の生きる道


 

この本は国内外のあらゆる出来事を知るためには歴史的な事、宗教的な事、民族的な事など多岐にわたる包括的な知識が必要だよという事を教えてくれるものなんですが、残念ながら今の僕にはその知識がなくて、お二人の言っていることの多くを理解することが出来ないという状況でした。

 

『圧倒的な知識量、情報量を兼ね備えている。』

 

知識モンスターのお二人はその道のプロですから当然僕なんかとは知識の量から何からすべて違うはずです。それはある意味当たり前。でもここで僕は一つ疑問に思いました。

 

「お二人はどこから知識や情報を手に入れているのだろうか?」

 

ご存知池上さんはテレビに引っ張りだこの存在ですし、著書も多数ありまた時には海外への取材も行うという現場主義の方です。それだけ色々な活動をされていると当然時間って足りなくなるじゃないですか?メチャメチャ忙しいに決まってます。

 

一方佐藤さんもかなりの頻度で本を出版されている方ですし、しかも国内外の出来事に対する最新の知識や情報を常備されている方です。当然それだけの莫大な知識、情報を得るためには時間的な有余はあまりないといえるでしょう。

 

そんなお二人の知識や情報の手に入れ方気になりませんか??僕は本書を読んでいて凄く気になっていたんですが実はありがたいことに、本書の第8章『池上・佐藤流情報術5カ条』の中で、お二人の情報術というのを簡単ではあるんですが後悔してくれているんですね。

 

そこで、今回は本書に記載されているお二人の情報術を読者の方にご紹介していければと思っております。

 

公開情報だけで世界はわかる

池上さん曰くスパイの情報源の98%から99%というのは公開情報から得ているものだそうです。残りの1~2%はプロしか得られないものらしいのですが、世界の情報を知るには公開されている98%から99%の情報で十分だとおっしゃっています。

 

つまり公開されているわけだから僕らのような素人でも、情報を手に入れることは出来るし、それだけでも十分世界の事はわかるという事です。『自分たちはプロじゃないから分かりません』という言い訳は出来ないとも言えますね。

 

僕としては僕らが手に入れられる情報ってもっと限られたものだと思ってたんですよ。それこそ半分ぐらいで、あとはそれこそ情報機関みたいな所が情報握ってて僕らは全然知れないみたいな。でもそうじゃなくて、僕らでも意識して情報手に入れようとしたら手に入れられるんだなーっていうのは驚きでした。

 

公開情報の基本は新聞やインターネットから

公開情報の代表例は新聞とネット。佐藤さんはネットの中でも公式筋のウェブサイト、ホームページにある基礎的なデータが重要であるといっています。データから読み取れることは沢山ありますからね。

 

一方新聞について池上さんは、国際面のベタ記事の注目するといいと言っています。というのもこのベタ記事の欄は『ニュースの価値が分からない場合ボツにしてしまうと大事になった際に問題が起きる』ためとりあえず載せておくという事が結構あるみたいなのです。

 

ニュースが入った時点では価値はわかりませんが、後々のためにベタ記事扱いになる。だからその辺りの記事も把握しておきましょうっていう事ですね。なるほど、全然そんな事意識もしなかったです。

 

ベタ記事の説明をWikipedia様から抜粋しておきます。

主要でない(たとえば地域の事故や芸能関連[1]など)報道や記事などを載せる。活字が敷き詰められているところから「ベタ」と呼ばれる。編集局内では○面○段と数字を入れて細かく記事を指定することもある。

基本的に1段程度で構成されているものが多い。はじめはベタ記事扱いされていても、後になってから大事件の前触れであったことが判明する場合もある。

引用元:ベタ記事 - Wikipedia

 

さらに池上さんは、新聞を読む際には論調の全く異なる2つの新聞を読みましょうといっています。

 

新聞が公正中立化というとそうではない。実は新聞社の中でも同じ出来事に対する見方というのが結構違っていることがあるわけです。だから一冊だけ読んでいるのではだめ。少なくとも2冊は論調の違う新聞を取りましょうという事です。

 

ただ、うち今のところ読売新聞しかとってないんですよね(>_<)出来ればもう一冊取りたいところですが、なんせニートちゃんなのでノーマネーでフィニッシュでして厳しいと言わざるを得ない。

 

ですので、今のところは紙媒体は読売で、あとは日経とか朝日や毎日なんかをニュースサイトでザーッと読むような感じにしています。

 

情報は信頼できる人から

基本的に公開されているものから情報を手に入れる事が大切だとお二人ともおっしゃっていますが、さらに踏み込んで『どんな人から』情報を得るべきかという事も教えてくれています。

 

佐藤さん曰く

何かを分析するには信用できそうだと思う人の書いたものを読んで、基本的にその上に乗っかること。その上で、「これは違う」と思ったら乗っかる先を変える。

信用できる人の数は、英語の世界でも、ロシア語の世界でも限られています。私なら、日本語文献で乗っかれる人は、10人もいない。だからその10人をきちんと自分のなかにリストアップしておいて、この分野だったらこの人が強い、というのを心得ておくことです。

 

さらに池上さんはその10人の選び方を具体的に説明してくれています。

池上さん曰く

その10人を選ぶときには、時間の経過が必要です。たとえば、予測や分析ということで、いろんな人がいろんなことを言っている発言をスクラップの形などで取っておいて、時間が経ってから、その人が何を言っていたかなどを振り返って見るのです。

ときに、とんでもない間違いをしていたりすることがある。もちろん、人間ですから過ちはある。しかし、自分の過去の失敗に口を拭っていたりする人はやはり信用できない。それに対し、例え間違っても、「私はこう言っていたけど大きく見通しが外れました。申し訳ない。」と正直に言う人は、かなり信用できますね。

 

うーん、なるほど。世界中に色々な専門家がいると思いますが、その中でも信頼できるのは10人程度なんですね。

 

基本的にはまず、信用できそうな人を探してその人の書籍とかを見てみるっていうのが大事であると。

 

難しいですよね。それこそ世間には専門家と呼ばれている人は沢山いるし、その中から信用できる人をリストアップするっていうのは正直厳しいですよね。なんとなくテレビ出てたり、本出してたりするとそれだけで信用してしまいがちですし。肩書とかそういうものにも結構惑わされちゃうよなーなんて事を感じました。

 

ただ、さすが池上さん。信用できる人の見分け方っていうのを教えてくれています。まぁ、それもある人物の過去の発言とかを把握しておく必要があるし、普段そういう事をしていない人にとってはハードル高めですね。

 

正直○○さんが過去に何を言ったかなんて覚えてない人がほとんどでしょう。でも、それじゃあだめで、スクラップしたりして保存しておいてあとで今の発言と比べてみるなんて言う地道な作業をする必要があります。ジャーナリストとか作家の方ってこうやって信用できる人っていうのを見分けてるんだなぁって感じでとても参考になりました。

 

スケジュールからメモまで「一冊のノートで」

池上さんも佐藤さんも大学ノートを活用されているそうです。結構アナログな方法で驚きましたが、とても使いやすいとのこと。

 

佐藤さんはその中に気になることは何でも書いていくそうです。この時点で136冊目だそうで、1年で大体5,6冊は使うとの事。

 

一方池上さんはインタビューなどじっくり取材するときは大学ノートを使うそうです。大学ノートはスペースもあり、取材に適したノートだとおっしゃっています。

 

さらに、B版であればカバンなどにも入るのでそういう点でも大学ノートというのは情報を書きとめるのには有効だそうです。A版だとどうしても大きくてカバンに入れにくいということがあるみたいですからね。

 

ちなみに、僕も普段B版のノートを持ち歩くようにしています。僕の場合は主にブログネタをメモしたり本を読んでいいなと思った部分や、気づいたことなんかをメモしたりしています。

 

最近は少しずつノートの量が増えてきて保管をどうしようかと悩み注。お二人には『ノートの保管について』も教えてほしかったなぁ。しかも僕のノートみたいに人から見られてもいいノートではなくて、お二人の場合重要な情報が記載されている可能性もあるノートですからね。どうやって保管しているのかは知りたかったところです。

まとめ

今回は池上さんと佐藤さんの情報術というのを引用させていただきご紹介しました。正直全てを真似するのは難しいとも感じます。池上さんの場合新聞だけでも10紙読んでますし、佐藤さんもそれに近い数の新聞を読んでいる豪の者です。

 

さすがに10紙は厳しいけど、池上さんが言っていたように論調の違う2つの新聞を読むぐらいなら出来るんじゃないかなーなんて思いますね。

 

その他にもノートの活用法とか真似できそうなところは沢山ありました。お二人は情報活用のプロですので、ぜひ真似できるところは真似をして情報をうまく活用できるようにしましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします!