オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

バックレの達人と出会った話。

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いつも、偉そうな内容のブログばかり書いているので、たまには僕の日常を。

 

春は出会いの季節ということで、つい先日、Twitter経由でとある男性と出会ってきた。

 

彼の名前は「コケシ・ヒルネ」

 

Twitter界でその名をとどろかす、仕事バックレの達人である。

 

コケシさんについては以前から彼のTwitterをちょこちょこ拝見していて、「この人面白いなぁ」と注目をしていた方であった。コケシさんのツイートを見てもらうとわかるが、なかなかの社会不適合ぶりだ。だが、つぶやきにユーモアがある。悲壮感を感じないつぶやきがとてもいい。僕は社会不適合な人にシンパシーを感じるタイプなので、フォローさせていただき、ちょこちょこいいねやコメントをしていた。そして、ありがたいことにコケシさんの方からも、僕のつぶやきに対して反応をしてくれるようになっていた。ただ、あくまでTwitter上のやり取りだけであり、お互いリアルでは一度も顔を合わせたことがない関係である。

 

ちなみに、コケシさんはどういう人なのか?Twitterにプロフィールが掲載されているので引用しておこう。

 

松坂桃李に性別が似ているサカキバラ世代の無職 昼寝一族の末裔 無職歴14年のクズ 趣味仕事探し特技仕事バックレ

引用元:コケシ・ヒルネ (@kanegon1982) | Twitterプロフィール欄より 

 

率直にまずプロフィールのクセが強い‥‥‥。千鳥のノブもビックリのクセの強さである。

 

そんなクセの固まりのようなコケシさんと僕が出会ったのもTwitterがきっかけであった。どちらから言い始めたのか忘れたが、冬の寒さもすっかり過ぎ去った4月のはじめに、社会不適合おじさん同士でミーティングを開きましょうという話になったのだ。

 

秋葉原にて社会不適合の会を開催

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コケシさんは都内にお住まいらしく、僕も東京からは割と近いところに住んでいるので、「じゃあ、都内でミーティングしましょう」ということになった。待ち合わせ場所は聖地秋葉原。この日も海外からの観光客でにぎわうヨドバシカメラの前にて待ち合わせをした。

 

そしていざごたいめーん。コケシさんの顔は確かTwitterかなんかで拝見してて知っていたが、実物大を見るのは初めて。

 

「想像よりも背が高い‥‥‥。」

 

というのが第一印象である。僕の背が小さいというのもあるが、実物のコケシさんはスラっと背が高くて、ちょっと驚いた。やはり実際にあってみないとどんな人かなんてわからないものだ。

 

「あっ、どうも初めましてオバッチです。」

「コケシです。初めまして。」

 

軽く挨拶をかわし僕らは秋葉原の街を歩きだした。なぜか不意にコケシさんのプロフィール欄を思い出してちょっと笑いそうになってしまった。冷静に考えると「松坂桃李に性別が似ているってサカキバラ世代」ってすげぇプロフィールだ。似ているというか一緒じゃないですか(笑)と心の中でツッコミを入れてしまった。

 

僕らは近くにある、喫茶店でミーティングを開くことにした。店内はけっこう混んでいてテーブル席がなかったため、僕らは飲み物を注文してから窓際のカウンター席に腰を下ろした。

 

コケシさんの生活保護のお話

正直お会いしたのがちょっと前なので、話した内容を全て覚えているわけではない。ここでは色々話をした中で、特にインパクトがあったことを書いていく。

 

席に着いた僕たちは社会に適応できない者同士、近況や仕事の話など色々話をした。しばらくすると、コケシさんが持ってきていたリュックをゴソゴソとあさって中から何かを取り出そうとしている。そしてポンと出したのは青いファイル。

 

「コケシさん、何ですか、これ?」

「これは生活保護の資料をまとめたファイルです。」

「えー?何でそれを持ってるんですか?ちょっと見せてもらっていいですか?」

「いいですよ(^^」

(確かこんな感じの会話だったと思うがうろ覚え)

 

コケシさんは以前生活保護を受けていたことがあって、なぜかこの日はその時にもらった資料を持ってきてくれていた。おそらく話のネタになると思って、気を使ってくれたのだろう。コケシさん、いい人や。

 

ファイルをパラパラとめくると、「生活保護支給通知書」「生活保護基準のお知らせ」などまさしく生活保護を受けた人しかもらえないであろう資料がたくさんファイリングされていた。思ったよりも生活保護の資料って多いんだなという印象。持ってくるの大変だったろうに。改めて持ってきてくださったコケシさんには感謝したい。

 

そんで、その後にはコケシさんが生活保護を受けていた時に暮らしていた共同住宅でのお話を聞いた。そこは行政が指定している建物らしく、時々問題視される脱法ハウスではなかったみたい。ただ、生活保護を受ける人たちの中には、結構クセのある人たちも多く、共同生活はけっこうストレスだったらしい。

 

面白かったのは、そこでの生活をしてた時に、誰かの飲み物が盗まれたとかなくなったとかでちょっとした騒ぎになったらしいのだが、真っ先に疑われたのがコケシさんだったそうだ。「正直、他にも怪しい人たちはたくさんいたらしいのになんで自分なのか意味不明でした」と話すコケシさん。確かに意味不明だ(笑)結局誰が盗んだのかは分からなかったらしいが、きっとそういう場所ではそういう小さな争いとか事件みたいなのが沢山あるんだろうな。そしてお互い疑心暗鬼になったり、衝突したりするんだろう。やっぱストレスたまりそうだ。

 

Twitter経由で嫁ができる?

もう一つ驚いたのは「コケシさんは結婚している」っていうことだ。相手の方とは生活保護を受けていた時にTwitterで出会ったらしい。女性は普通に働き、コケシさんは洗濯をしたりするとのこと。つまり、専業主夫的な感じになるようだ。

 

いやぁ、Twitterやるまではわからんかったけど、思ったよりもネットとかSNSで人と会うケースって多く感じる。今回僕がコケシさんと出会ったのもTwitter経由、コケシさんが嫁さんと出会ったのもTwitterである。ちなみに、僕は後日別の人ともTwitter経由で会うのだが、その人も彼女をTwitterでゲットしたといっていた。もしかしたらTwitterで彼女を作るのは難しくないのかもしれない。

 

そんでコケシさんの話を聞きながら僕が思ったのは、「僕達のような社会不適合者こそネットをうまく活用していくべきだよなぁ」ってこと。社会に適応できていて、リアルで充実してる人間は別にネットを活用しないでも生きていける。実際ネットやSNSなんてほとんど見ないという人もいるだろう。でも、中にはなかなかうまく生きれなくて、周りの人間に理解されなかったり、相手にしてもらえなかったりして孤立してしまったりして、しんどい人も多い。そういう人はネットを使って、自分の理解者だったり、自分に合う人を探すことが一つのセーフティーネットになるだろう。

 

 

↑のようなつぶやきをしているように、ネットやSNSのプラスの側面をうまく活かすことができれば、生きにくい人、なかなかうまくいかない人も生きやすくなるんじゃないだろうか?

 

ちなみに、コケシさんに「何で奥さんはコケシさんと結婚したんですか?」みたいなことを聞いてみた。その答えは「奥さんはダメ人間が好きらしい」とのことだった。なるほど。つまり‥‥‥

 

「ダメでも突き抜けると誰かの目にとまる可能性はある」

 

ってことだ。そして、コケシさんの勝因?はご自身の考えをSNSで発信し続けたことにある。だからダメな人が好きな相手の方が「ダメな人見つけた!」とコケシさんを見つけることができたわけだ。いくら突き抜けていても、誰かの目に触れなければアプローチをかけられることはない。閉じこもっているだけではダメさをアピールすることもできない。これは発見というか学びであった。だから

 

「全国のダメな人たちよ!ネットやSNSで発信しよう!!」

 

まぁ、必ずしも恋人ができる保証はないが、少なくとも自分と親和性の高い人たちや趣味、興味、感性、価値観などが似ている人はいるはずだ。そういう人を見つけてうまくつながっていければ、情報を交換したり、実際にお話をしたりもできる。中には長く付き合う知人や友人もできるかもしれない。さらにうまくいけば、コケシさんのように結婚相手が見つかるかもしれない。(期待しすぎないでね)

 

最後に

そんなこんなで、僕とコケシさんはカフェで3時間ほど色々な話をした。自分の知らないことを色々教えてくださって、学びの多い時間であった。そして、何より楽しい時間だった。惜しみなくご自身の生活を僕に話してくれたコケシさんには感謝したい(^^)

 

それにしても人と会うというのは面白い。特に自分と違う経験をした人の話というのは新鮮で興味深く、いつまでも聞いていたくなる。

 

コケシさんともまたお会いして、色々と話を聞きたい。今度は何を聞こうか。想像すると楽しくなってくる。

 

Twitter経由で出会うことの怖さも確かにある。中にはヤバい人もいるだろう。でもこういう出会いの楽しさもあるので、今後も相手が怪しくなくて、僕のお金と時間に余裕がある時には色々な人に会いに行きたいと思っている。

 

それでは今回はこの辺で。