オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

悪徳企業から身を守ろう!! 求人詐欺 内定後の落とし穴という本を読んでみました。

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誰でもブラック企業のような働く人の存在をないがしろにするような企業には入りたくないと思うはずです。でも、ネットや本を見ればまだまだ「ひどい扱いを受けた」とか「実際には求人表と契約書の内容がが全然違った」みたいな経験をする人がまだまだいるようです。

もちろん、そういった悪徳企業を撲滅する事が一番なのですが、現実にはなかなか難しい。企業側もうまく求人表を操作したりといった隠ぺい工作を行ったりするからです。

 

ほんとそんな企業は「頼むから潰れてくれ!!」と思うばかりなんですが、ただ願っているだけじゃ始まらない。無防備じゃいかん。雇われる側にもできることがあるはず。

 

そう考えるとそういった企業に取り込まれないために「正しい知識を身につけること」というのが必要なんじゃないか??と思うわけです。まぁ、僕も停滞中ではありますが就活してるので自分の役にも立ちますからね。

 

そこで今回は「企業の求人に騙されないために」役立ちそうな本をご紹介したいと思います♪それがこちらです。タイトルがドストレートです(笑)

 

 

本書ではまず具体的に「こんな風に企業は騙してくるよー」っていう具体的なケースを挙げてその後、「こんな求人票は要チェックや!!」っていうのをこれまた具体的に載せてくれています。

 

そして、求人詐欺をどう見抜いてどう対処すればいいのかっていうのをこれまたわかりやすく説明してくれています。 内容を全部ご紹介することは出来ませんが、ここでは本書に記載されている4つの手口と求人票のどんなところに注意すべきなのかを書いてみようと思います。

1、給与の水増し 

注意点

 

  • 給与欄に「残業手当を含む」という表記があれば、「基本給」や「残業時間」の記載を確認。本当の労働条件を探る
  • 手当の有無をチェック。「OJT手当」「役職手当」「現場手当」など内容が不明瞭な手当てがあれば、残業代の代わりにされる「固定残業代制」の可能性が高い

基本的に残業手当を含むってい表記には注意した方がよさそうですね。本当は基本給はめっちゃ少なくて残業代込みでようやく20万みたいなケースもあるみたいですから。

 

ほんとね、こういう雇うがわをだますような真似して働かせるとこなんて多分雇ってからも労働者大切にしないでしょうからね。取り締まってほしいなー。

 

2、正社員採用偽装

注意点

 

  • 求人票の「試用期間」の記載をチェック。「試用期間中は契約社員」などと書かれている場合、「正社員採用偽装」の可能性が高い
  • 「研修期間中の時給は○○円」という表記にも要注意
  • 「研修期間」「試用期間」が合えて記載されていたり、面接で「別待遇になる」という話が出たりしたら要警戒。そんなものか、と納得してはいけない

 

試用期間という文字が出てきたら要チェックという事ですね。特に試用期間中は待遇が変わるとか、雇用が正社員→契約社員になるみたいな求人票は‥‥‥と考えた方がいいのかもしれません。

 

試用期間の間に契約社員ってなると例えば雇ってから2か月ぐらいして使用期間が終了した時に「契約満了で解雇」みたいなことをされかねませんからね。実際そうやって契約満了により契約を切りますみたいなことをする会社もあるみたいですから要注意です!!

 

3.幹部登用あり

注意点

 

  • 「店長候補」「幹部候補」「管理監督者」を売りにする求人は疑ってかかる
  • 「裁量労働制」にも注意が必要。そもそも仕事も覚えられていない新人に、裁量させることに無理がある。企業の脱泡目的で運用されるのが関の山
  • 「みなし労働時間制」「みなし残業」といった、企業側が「みなす」規定があるかどうかにも注意。企業に都合よく「みなされ」、残業代が不払いになることも

 

 

基本的に入ったばかりの人が幹部になる事ってまずないですよね。そんな組織ってちょっとおかしい気がします。もちろんすべての企業ではないでしょうが、「君は幹部候補だ。だから自分の裁量で仕事に取り組めるぞ!裁量で取り組めるんだから残業代は出ないからね。ハハハハ。」みたいなわけのわからん論理を持ち出す可能性も無きにしも非ずなわけです。

 

以前も、どっかのチェーン店で店長が管理職扱いだったけど実際にはそんな権限がない「名ばかり管理職」で手当てもつかず給料めっちゃ低いみたいなのありましけどああいうパターンに陥る可能性があります。

 

いきなり「君も幹部だ!!」っていう求人があったら注意してみましょう。そもそも「そんなに幹部になりたいか」っていうのも考えてみてくださいね。幹部って響きがいいんですかねー。色々動かせそうで。でも甘すぎる言葉が並んでいるようでしたらそこはいったんストップしてみるというのも意識してみてください♪

 

4、「社長になれる!」

注意点

  • 求人票の「出来高制」「成果に応じて給料が変動」といった言葉には注意が必要
  • 雇用保険や労災保険への加入が確認できない場合もアブない。これらの保険は「社長」であれば加入させなくてよいため、悪用されやすい

 

社長になりたい!!って人も多いと思うんですが、それなら最初から自分で社長になればいいんです。自分でフリーランスとして届けで出せばいいんですからね。

 

ただ、悪徳な企業は「社長になれる!!」っていう甘言を用いて色々と自分の会社の利益を追求する可能性があります。

 

本書で紹介されていたあるIT会社の例をご紹介しておきます。

 

この会社では、同時期に採用された 人が次々と「独立」し、それぞれが分社化した会社の「社長」として働いている。同じフロア内に「社長」が何十人もおり、手続き上はすべてバラバラの会社になっている。しかし、仕事自体は「親会社」=勤務先から一方的に与えられ、自分で新しい仕事を見つけてくることはない。

 

つまり、一応社長と名乗らせてはいるんだけど、実際には一従業員として働かせてるって事なんですよね。じゃあ、なんで会社側はこんなことするのかっていうと社長には労働法が適用されないからなんです。

 

なので従業員を社長に仕立てる事で残業代も払わなくて済むし、その他社会保険に加入する必要もない。しかも社長なので労働法でも守られていないですから簡単に切ることができるわけです。「社長さんとはもう取引しません」って言っておしまい。

 

ほんとこんなこと考えるならもっとみんなが幸せになることに頭を使えって感じなんですが、悪知恵が働く人が世の中に入るもんですなー。こういう手口もあるので求人票はしっかり見なきゃならんと改めて思うわけです。

 

まとめ

今回ご紹介したように本書には「求人詐欺に騙されないための知識」がたくさん掲載されています。具体例とそれに対しての対処法が分かりやすく掲載されているのでとても参考になります。

 

これから就活や転職活動を始める方なんかにはぜひ持っておいていただきたい知識ばかりです。多分図書館とかでも借りられると思うので、一度読んでみてください。何となくでも知っているかどうかで防げる被害は沢山ありますからね。

 

さらに、自分だけじゃ解決できなさそうだっていう時には専門家に相談しましょう。筆者のNPOのリンクも載せておくので何かあったらそちらに連絡してみてください!

 

NPO法人 POSSE 労働相談を中心に、若者の格差・労働問題に取り組むNPOです。