実は以前からちょっとした不安を抱えていた。左鎖骨の上の皮膚の下に丸いしこりのようなものができていたのだ。そのことに気がついたのがちょうど今からひと月前。なんの気無しに風呂に入ろうと裸になったところ「あれ?なんかポコポコ動く物体があるぞ?」となり、鏡を見て確認してみたところ以前はなかった場所にその物体が存在感を示していたのだった。
とはいえ、寒暖差やハウスダストなどで鼻水が出るぐらいで特に体調は悪くはなく、思い当たる節がまるでない。でも、確実にそこにそいつはいる。肩甲骨を動かしたりすると、「おーい、俺はここにいるぜ」と僕にアピールをしてくるのだ。
最初は無視して放置しようとも思ったのだが、そのあまりのアピールのうまさに、僕のややビビリな性格が感化され病院に行ってみてもらおうかとなったのが先月だった。
まぁ、先月の時点で、おそらく大丈夫だろうという先生からの診断は受けていた。血液検査や一応エコーみたいなもので患部の様子もチェックしてもらったが、癌であるとか何か別の病気の可能性は低いだろうと。どうやら何らかのウィルスによってリンパが晴れている可能性があるそうだ。ただ、万が一のこともあるので、1ヶ月後にもう一度検査に来てくださいと言われていた。
前回の検査で一応問題はないだろうという言葉はもらってはいたので、不安はやや払拭されてはいた。だが、鎖骨の上の物体はふとした時に「安心してください!消えてませんよ」と皮膚の下からボコッとアピールしてくるわけで、全く存在を無視することはできずなんとなく気にはしながらの1ヶ月ではあった。
で、今日その再検査の日。タイトルからもわかると思うが結論は「問題はないだろう」ということだった。再検査でも血液を取り白血球やらリンパ球やらの数値を見てもらったが、特に病気につながるような数値の変化は見られないとのこと。また、先生に実際に触診をしてもらったところ、多少物体のサイズも小さくなっているようだ。ただ、気にならないぐらいまでのサイズになるのはもう少し先になるかもしれない。あまり気にしすぎてもそれがストレスになるので、ユルユルと様子を見ていこう。
最後に先生に「この後もしこういう変化があったら注意みたいなのありますか?」と聞いたらいくつか教えてくれた。
- しこりが固くなり動きにくくなる
- しこりのサイズが大きくなる
- 体重がなぜか落ちてくる
- 熱がずーっと続く
- 胃の違和感、痛みが続く
胃については、万が一胃がんの場合もあるかららしい。僕は2月に胃カメラを飲んでいて、その時には特に異常はなかったと伝えたら「それならあまり心配はしなくてもいいと思います」と言ってもらえた。
僕は今月、福岡にちょっとした現実逃避の旅をする予定だったので、体調面の不安を払拭できたのはよかった。待ってやがれ福岡!
とはいえ、この世に絶対というものはないわけで、お医者さんの診断が100%正確というわけではないことも頭に入れておかなければならない。診断で安心しきるのではなく、体調の変化、違和感を気にしながら日々を過ごしていこうと思う。
いやぁ、それにしてもやっぱり30も半ばを過ぎてから、体調やらちょっとした肉体の変化に前よりも敏感になった気がする。体のことなんか一切気にしなかった20代が懐かしくもありその時を生きる人たちが羨ましくもあるが、これが年齢を重ねるということなのだろう。
読者の皆さんも体には気をつけてお過ごしください。
ではまた。