以前に何度かレンタルをしていただいたYさんから「富士山に登る前の予行練習として丹沢に行きませんか?」とお誘いを受けました。
丹沢は一体どこやねんという方に簡単な概要を。丹沢は神奈川県の北西部にあります。その面積はなんと神奈川県の面積のほぼ6分の1ととても広いエリアです。丹沢にはいくつもの山が連なり、表丹沢エリア、西丹沢エリア、東丹沢エリアなどに分けられます。各山の標高はだいたい300m〜1600m前後。登山客も多い人気の場所です。
今回登るコースはそこそこ時間がかかるため朝の8時から登る計画。Yさんの車で丹沢へと向かいました。僕の家の近所に来てくださるとのことだったのですが、集合時間は朝の4時半!は、はやい‥。目覚ましの力を借りて何とか集合時間に間に合い出発!下道と高速を使って丹沢を目指します。
いざ、丹沢へ!
以前の記事を読み返してみるとYさんと最後に会ったのは、2020年なのでもう3年も前になります。車中でお話を伺うと、仕事を変えたりするなど色々変化があったようです。3年あれば神勢色々あります。車中ではYさんの以前の職場でのぶっ飛んだ人々の話で、大いに笑わせてもらいました。時々人の話を聞かせてもらうとやっぱり楽しい。
そんなこんなで、2時間ちょっと車を走らせて丹沢に到着!ところがここで事件です。
「駐車場が空いてない!」
24時間パーキングはあるものの、なんと朝の7時台にもかかわらず満車!一方、そのすぐ近くにあって登山者が利用するには、距離的にも最適であろう大倉駐車場があるのですが、なんと利用時間が8時〜21時!
いやぁ、これは勉強になりました。もし車で早朝に登山に行くなんてことがあったら駐車場の場所や、利用時間は事前に確認しておきましょう!
僕らは駐車場が開くまで近くのコンビニで飲み物や軽食を購入することに。ちなみに、今回はめっちゃ学んだことが多かったんですが、ここでも一つ教訓がありました。それは
「1500m級の山登るなら飲み物が3リットル以上は必要」
ということです。もちろん、登る季節や山の難易度にもよるんでしょうけど、最低でもそのぐらいの量はあった方がいいかと。今回僕はコンビニで900mlののポカリと、その他に500ミリのペットボトルを3本購入したのですが、下山する前には見事になくなりました。
飲み物は少し多めに持っていくのをおすすめします。(荷物で重くなるのが嫌な人は、山価格で飲料水を買うのも手です)
塔ノ岳まで登る!
この日は休日ということもあってか、早朝でも登山客の姿をけっこう確認することができました。わりと中年以上の人が多い印象。中には若い人もいますが、僕と同年代かそれ以上の人が多かった気がします。他にもこども連れのお父さんとかもいたりして、子供が「ヤッホー」と叫んでるのに密かにほっこりしてました(笑)
あと、時々トレイルランをする人たちもいましたね。僕がヒーコラいいながら山を登る脇を、スタコラと軽快な足取りで登っていくんですよねえ。地面もけっこう石とかあって走りにくそうなんですよ。あの人たちはすごかったなぁ。
このコースではまず、大倉バス停から車道を進んでいきます。看板が見えたらその先にある陶芸工房を通ると、本格的な登山道がスタートします。
序盤はそこまできつくはなかったかな。わりと坂も緩やかだし、整備された道も多かった印象。ただ、この日は関東の気温が30度超えだったので、汗っかきの僕はダラダラと汗を流しながら山道を歩いておりました。
途中にある見晴茶屋(前に大きな木の板があり、座って休む人もいる)
こんな感じで少しずつ坂も急になったり。荷物もそれなりに背負ってるので、けっこう足腰にきますし息も荒くなります。
そういうしんどい道の後に、こういうなだらかな道が続くとホッとするんですよね~。この辺りでは足取りも軽いし、おしゃべりしたり景色を楽しむ余裕もあります。この道がずっと続けばいいのに。
堀山の家(950m)
途中にある堀山の家は休憩する登山客の人も多くいて、賑やかな印象。ここでは宿泊もできるようです。
堀山の家からはけっこうきつい道が続きます。地面に岩がたくさん転がってて不安定だったり、傾斜のきつい坂もあって、息も乱れ太ももはけっこう張っておりました。もちろん汗もダラダラかいてタオルもだいぶぐっしょり。けっこうきつかったなぁ…。
花立山荘
この花立山荘は周りも開けてて景色が素晴らしかったです!休憩する人たちも多く、皆さん景色を楽しみながら写真や動画を撮っている人たちもチラホラと。僕たちもここで一休み。
ちなみにここではかき氷が食べられるのですが、このかき氷が最高でした!
何となくブルーハワイ味を注文
味はシンプルなかき氷なんですが、ここまで登ってきた疲労と、汗かきまくりで体温上昇した体にスーッと染み渡るんですね。体が喜んでるというのをすごく感じました。ここで食べたかき氷が人生で一番美味かったかもしれない…。
休憩後は木道などを登って塔ノ岳山頂へ。
塔ノ岳(1491m)山頂到着!
ようやく山頂へと到着!ここまでの所要時間は3時間ちょっとといったところ。初めてにしては悪くはないペースだと思います!
ここで軽いお昼休憩。他の登山客の方たちも、各々が腰を下ろしながらご飯を食べたり、談笑したりしています。
ここは360度開けていて、富士山をはじめ相模湾や近くにある丹沢の山々も見ることができ、思う存分に景色を楽しむことができます。
塔ノ岳山頂から見える富士山
中でもやっぱり富士山は見ごたえがありますね。標高が1500メートル近くある塔ノ岳の山頂から比較すると、やっぱりとてつもなく大きいし存在感が違います。
通常であればこのまま来た道を戻って下山という方も多いのですが、我々は体力づくりや富士山に登る予行練習も兼ねているため、ここから標高1567mの丹沢山へ。
塔ノ岳と丹沢山を往復
塔ノ岳と丹沢山の標高差は100mもありませんが、それでも往復で1時間20分ほどはかかります。一直線の坂道ならいいんですが、そう上手くはいかず、下ったり上がったりを繰り返しながら、少しずつ登っていく感じです。
塔ノ岳まで登る際には、けっこう登山する人とすれ違ったのですが、こちらのコースではすれ違う人がめっきり減りました。やはり、塔ノ岳を登った後、もう一つの山を登るのはちょっとハードルが高いのかも。
そんなこんなでけっこう疲れながらも、山の斜面や、下に見える緑豊かな景色を楽しみながら歩いていたら丹沢山に到着!さすがに僕も疲労が溜まってたのか「けっこう疲れましたねぇ」と声に出してしまいました。
丹沢山山頂から見た富士山。雲が空を駆け上るように見えた
丹沢山の山頂で長めの休憩後、再び塔ノ岳山頂へ戻ります。
塔ノ岳山頂から下山!しかし…
塔ノ岳山頂にある尊仏山荘
丹沢山から塔ノ岳へ戻ってきたところ、飲み物がなくなったので山荘で購入。初めて体験する山価格。500ミリのペットボトルが500円なり!それを2本買ったので1000円です。
つい普段スーパーとかで買う値段と比べてしまいますが、ここは山の中。荷物を運ぶ負担や飲み物の希少性も考えるとか致し方なし。僕の薄い財布に忍ばせた1000円とはここでオサラバでございます。
さて、休憩も終え後は来た道を戻るだけということなのですが、ここでアクシデント発生!!
「膝が痛い…」
登山では登りの時には特にスタミナを使いますが、下りはスタミナへの負担が減る分、筋肉や関節への負担が大きくなります。僕はその負担が膝にモロに出てしまったんですね。
ただ立ってるだけでもう膝ガクガクです。まさに膝が笑っている状態。これは膝を支える筋肉の機能が落ちているということです。なので、ゆるい坂道でも膝への負荷が大きくなり、一歩踏み出すだけでズキンと痛みが走ります。しかも両膝。
幸い同行してくれた人がトレッキングポールを一つ持っていたので、それを支えにしていましたが、それでも痛くて全然進めません。だいぶ涼しくなっていたのですが、痛みと坂を滑り落ちないように集中していたからか、神経がすり減り汗をダラダラとかいていました。
あまりにペースが落ちたため、後から下山してきた若者や年配の方、しまいには明らかに登山の格好をしていないであろうおじいさんにまで抜かれてしまう始末。これはけっこうショックでした。
ですから、上りに比べて下りはかなり時間がかかってしまい、下山予定の時間を大幅にオーバーすることに。予定であれば夕方ごろには下山しているはずでしたが、危うく日が暮れるかと思いました。とはいえ、一時期は本当に無理かもとすら思ったぐらいなので、何とか無事に下山できて良かったです。
ほんと普段登山しない人は、特に下りの時には気をつけましょう。想像以上に筋肉や関節への負担が大きいですから、トレッキングポールなどを用意しておくことをおすすめします。
下りは膝が痛すぎて写真が全然撮れませんでした。最後下山した時に撮ったここの写真が唯一。くっ、無念‥。
その後、夕御飯を食べて(奢ってもらいました!感謝!)、途中思いもよらぬアクシデントがあったりもしつつ、無事に帰ることができました。
終わりに
以前は一人で筑波山に登りましたが、今回は中級レベルの山にチャレンジということで、色々な発見があった一日でした。富士山に登るなら、もっとちゃんと準備しなきゃなぁと思います。
坂道の上がり下がりや、不安定な道を長い時間歩くのは、普段から運動を継続していないとしんどいです。ちなみに、僕は普段から筋トレをしてますし、外に出る際は重りをリュックに詰めて歩いたりもしていますが、それでも今回のような経験をすることになりました。
ですからもし、登山をする場合は、ある程度体や道具の準備をしっかりした上で行うことをおすすめします。
筑波山に1人で登った時の記録↓
参考