オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

阿川佐和子さんの聞く力という本を読んでみました。

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昨日YouTubeで『朝まで生テレビ』を朝まで見そうになりました。ああいう番組の司会者って大変ですよね。もう一人一人喋りまくるから、それを抑えたり、他の人に話を振ったりともうやることが盛りだくさん。僕なら静かに「瞳を閉じてしまいそうだな」なんて思いながら視聴をしておりました。

さて、今回は久々に本を読んだ感想なんかを書いてみたいと思います。今回紹介するのはこちらの本です。

 

 

筆者の阿川さんは『ビートたけしのTVタックル』や週刊文春で対談ページ『阿川佐和子のこの人に会いたい』という連載も持っている方。本書出版時には連載900回突破という事で、著名人と900回も対談しているんですね。

 

阿川さんってTVタックルでもそうですし、文春の対談でもそうなんですが、『人の意見を聞く』事を中心にお仕事をされていますよね。あまり自分の意見をガンガン主張するという感じではなく、むしろ相手の意見や考えを引き出すような仕事。

 

それはTVタックルでもそうですし、文春の対談でもそう。でも、ああいう仕事って大変そうじゃないですか??TVタックルなんて毎回ものすごーい癖のある人たちがゲストで登場してベラベラ主張しまくるわけだし。放っておいたらそれこそずーっと喋ってるんじゃないかっていうような人ばかり。

 

文春の対談もね、タレントから俳優、作家、アーティストなどジャンルを問わずもうそれは色々な人と対談をしているわけなんです。その中にはもちろん『やりやすい人』もいれば『やりにくい人』もいるわけです。

 

そんな風に僕から見ると阿川さんって結構大変というか気を使う仕事をしているんじゃないかなーなんて思っているんですが、テレビや雑誌でお見かけする姿はあまり気づかれしているような感じはしない。(もちろん、そんな姿をあんまり見せはしないでしょうけど)むしろ、ひょうひょうとしているような感じすらします。

 

そういう姿を見ているうちに、この人はこういう仕事をする時に『どんな心構えとかどんな事を考えて仕事をしているんだろう』っていうのが凄く気になったんですね。僕は人見知りでお話ベタなのでせめて「聞き上手になりたいなー」なんて事も考えていましたし。そんな時に出会ったのが今回紹介する『聞く力』だったわけなんです。

 

本書では阿川さんが様々な仕事でゲストや対談する相手に対して『どんな考えで話を聞いているのか』『どのようなことを意識しているのか』といったことを余すことなく書いてくれている一冊となっております。

 

僕の中では「読みやすい本だなー」というのが読んだ感想ですね。サブタイトルの『心をひらく35のヒント』について、具体的な対談やテレビ出演の際のエピソードを交えてお話をしてくれています。

 

意外だったのが阿川さんは『インタビューが苦手』だと思っている事。表向き全然そんな感じには見えないんですよね。文春でもなんでも阿川さんの対談している姿などを拝見しているとむしろ得意分野なんじゃないかと思ってしまいます。

 

もちろん、あれだけテレビに出演されていたり、対談をされているわけですから僕のような者とは場数が違います。僕は家族とウサギとしか会話していませんからね(>_<)寂しい‥‥‥

 

場数を踏んでいくうちに当然慣れてくるということもあるでしょう。でも、それだけでは『人の話を聞く』仕事というのはなかなか続けられません。

 

ゲストや対談相手に嫌な思いをさせてしまったら仕事になりませんからね。その辺りのバランス感覚というのがとても優れているんじゃないでしょうか。もちろん阿川さんの人柄なども関係してくるとは思うのですが。

 

あと、これは僕の主観になりますが、阿川さんって『あなたの話に興味がありますよ』っていう雰囲気が非常に良く出ているんですよね。相手からすると話しやすい雰囲気がとてもよく出ている。

 

いかに相手に興味を持てるか。相手の事を知りたいという雰囲気が出ているか。これが相手の話を聞く上でのキモになるのではないでしょうか?その辺はそもそもその人が好奇心があるかどうかというのも関係してくると思いますし、本書に書かれているような『相づちをする』とかそういう細かいテクニックなどでカバーできる部分もあるのではないでしょうか??

 

僕は特に『相づち』を意識してますね。『ウンウン』とか『なるほど』『そうなんだ』『へぇー』みたいな感じ。意識しすぎてちょっと大げさになる時もありますが(笑)その辺は阿川さんの本でも書いている部分なので今後も続けていこうと思います。

 

というわけで、色々書いてまいりましたが、本書では『人の話を聞く』上で非常に参考になるヒントが沢山つまっております。僕自身は読んでいて非常に参考になる部分が多かったですし、読んでいて楽しく読めた一冊でした(^^)興味がある方はぜひ読んでみてください!!

 

*1:文春新書

*2:文春新書