ネット上には僕のようにはてなの片隅でくだをまくような雑魚キャラから、一つの記事でとんでもない数字をただき出す人もいます。あっという間にTwitterで数千リツイートとかされちゃうようなバケモノ的な人が世の中に入るわけですよ。
今回僕が読んだ『明日クビになっても大丈夫!』という本を書いたヨッピーさんもそんな方です。彼の各記事はとても多くの人に読まれていて「インターネットで一番数字を持っているライター」なんて言われるほど影響力を持っている方です。
この本を読んで最初に感じたのは、「ヨッピーさんってすげぇ良心的な方だな」ということです。本の中で「読者は神様」なんて事を書いていたけどまさにこの本でそのことを体現されてますね。読者の利益になること、読者の立場に寄り添ってこの本を書いているんだなぁというのが伝わってきました。
今回はこの本の中でも特に読者の方と共有したい部分について書いていきたいと思います。
まずは副業から始めよう
ヨッピーさんはこの本の中で「行動することが大事!」とおっしゃっていますが、よくある「行動しない奴はダメだ!!」とか「さぁ、今すぐ安定の立場を捨てて行動せよ!!」みたいな煽りたてるようなことは言いません。
タイトル見ても分かるように主にサラリーマンの人向けに書かれているわけだけど、サラリーマンの人ってすぐに行動できるわけじゃないですか?やめた瞬間にお金が無くなるかもって心配もするだろうし、貯金も大してなければ先々のことは当然不安になるわけで、すべてを捨てて行動せよなんて言われても簡単にはできませんよね。
ヨッピーさん自身もサラリーマンからフリーランスになった方なので、そういうサラリーマンの立場とか状況がよくわかってるんですよね。だから行動の大切さを説きつつも、極論は言わない、非常にバランスの取れたアドバイスを本書ではしてくれています。
そんでそのアドバイスは超簡単に言うと
「まずは副業から始めようぜ!!」
ってことです。
ヨッピーさんはすぐにサラリーマンをやめることを推奨していません。サラリーマンという本業で生活を安定させつつ、別のこともやってみる。サラリーマンという立場を最大限に利用しつつ、徐々に副業を拡大させていって、副業で食えるようになったらそっちにシフトしていきましょうという王道っちゃ王道の方法を書いています。
人によっては何だかベタな方法だなぁって思うかもしれませんが、実はこれが最強のやり方なんじゃないかな?と思うんですよね。特にちょっとリスクをとりにくい立場であるサラリーマンの人にとってはリスクを回避しつつ、一歩踏み出すためのハードルをめっちゃ下げてくれる真っ当なアドバイスなんじゃないかと思うわけです。
僕はこの本を読んだ時「ヨッピーさんって記事ではぶっ飛んだ人だけど、実はすげぇ良心的な人なんだな」と思いましたね。
背中を押しつつも、でも無茶はさせない。サラリーマンの人の立場をよく理解した上でのアドバイス。これなら実行できる、もしくは「ちょっとやってみようかな」と思える人も多いんじゃないかな?
ヨッピー流、副業の見つけ方
副業から始めるのは分かった、となると次に考えるのは「どういう仕事を副業にすればいいんだよ?」ということだと思います。これに対するヨッピーさんの答えは
「趣味を副業にせよ!!」
ということです。趣味、つまり自分の好きなことでお金を稼ぎましょうというのがヨッピーさんのアドバイスです。
ヨッピーさん自身、19歳の頃からネットで日記を書いていました。その時はお金なんかもらってないわけで、完全な趣味でやっていたんですね。その後就職して会社員になった後もノーギャラで『オモコロ』というサイトにて記事を書いていたそうです。
そこから徐々にライターとしての知名度が高まってきて、やがて会社を辞めて独立するという道につながっていったわけですね。
とはいえ「えー?でも、趣味を仕事にするって難しいんじゃないの?お金稼げるの?」と思う方もいるかもしれません。そういう疑問を持つことは当然でしょう。特にこれまでサラリーマン一筋で副業なんて考えたこともないという方であれば、そう考えますよね。その疑問に対してヨッピーさんはこう答えています。
趣味でお金を稼ぐ事って、今の時代においては実はそんなに難しい事ではない。
引用元:明日クビになっても大丈夫! 著者 ヨッピー 幻冬舎
ヨッピーさんがおっしゃられているように、 今の時代はインターネットが普及したおかげで単なる趣味からお金を得ることは難しくなくなってきています。
ゲームが好きな人はゲーム実況をやることで広告収入が得られるし、漫画好きな人は漫画を読んだレビューを書いてリンクを貼ることで紹介料が発生します。イラストを描くのが好きであれば、描いたイラストをブログに載せたり、Twitterで拡散することもできちゃいます。その結果「1枚○○円でイラスト描いてくれませんか?」なんて依頼がくればそれは趣味でお金を稼いだと言えますよね?
そんな事例が今の時代は山ほどあるし、ネット上で自分の趣味や好きなことを発信するためのツールも沢山あります。昔なら趣味はせいぜい自分と自分の知り合いぐらいまでの狭い範囲にしか認識されなかったわけですが、ネットの普及によって理論的には日本中、いやっ、世界中の人にも届けられるようになったわけですね。
そんなわけで趣味や好きなことを副業にするためのハードルはグッと下がってます。どうでしょうか?これなら副業に抵抗がある人でも「自分なんか稼げないよ」と思っている人でもなんかできそうな気がしませんか?
生産する趣味にしよう
趣味を副業にしてお金を稼いでみようという話をしてきましたが、ヨッピーさん曰く趣味といっても2つに分かれるそうです。
それは「生産する趣味」と「消費する趣味」です。
要するに「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がある、もしくは新しい人と知り合う可能性があるもの」がつまり「生産する趣味」で逆に「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がなく、新しい人と知り合う可能性もないもの」が「消費する趣味」となる。
要は自分が楽しむだけで終わるのが消費する趣味で、自分の趣味を通じて人に何か価値を与えるのが生産する趣味ということですね。
例えばブログ一つにしても単に「旅行に行きました。」という備忘録のようなものを非公開で記していたとしたらそれは消費する趣味といえるでしょう。
ただそれが「ここの旅先はこれが美味しくてこのスポットが最高に景色が良くて」という具合に、旅先の情報をブログに書いて、それを読んだ人から「この人のブログ面白いから記事書いてほしいな」って記事を依頼されたり、仕事につながったりすればそれは生産する趣味と言えるわけです。
趣味を自己満足で終わらせるか、それを外に発信して誰かに価値を与えたり影響を与えたりすること、それが生産する趣味と消費する趣味の違いだと思います。
難しく感じるかもしれないけど、要は「自分の趣味をアウトプットする」ってことが大事になってきますね。
絵をかくなら絵を描いて「いい絵が描けた―♪」って満足するんじゃなくブログに載せて「こういう絵描いてますよー。」って表に出してみる。絵の描き方のレクチャー法を動画でアップしてみるなどなど方法は色々ありますね。
もしあなたが今何か趣味を持っている、もしくは「これだ!!」という趣味を見つけたとしたら今度はそれをヨッピーさんがおっしゃる「生産する趣味」にどうしたら変えられるか、それを考えてみるといいと思います(^^)
まとめ
今回はヨッピーさんの『明日クビになっても大丈夫!』について僕が特に共有したいなと思った部分をお伝えしてみました。今回の内容をざっくりまとめると
- いきなり会社員をやめずに、まずは副業から始めよう
- 副業は趣味、好きなことから見つけよう
- 生産する趣味にしよう
というものになります。
また今回は書きませんでしたが、本書の後半ではフリーのライターとして活躍するヨッピーさんの仕事術についても書かれています。「どうやって稼ぐのか?」「どうやって他の人と差別化を図るのか?」といったフリーランスの人にとってはとても大事なことが書かれているので、これからフリーで活動していきたい方も読んでおいて損はないでしょう。
あと、これは付随的なものかもしれないけど、
「ヨッピーさんの文章はむっちゃ読みやすい!!」
と思います。軽快でちょいちょい笑える部分もあるので、活字が苦手っていう人もサクサク飽きずに読めるんじゃないかな?ちょこちょこヨッピー節で読者を楽しませつつも真面目に「これから何かしたい」という人の背中を押してくれてる本なので、ぜひぜひ多くの人に読んでもらえればなぁなんて思っています♪
それでは今回はこの辺で失礼します!