『蛭子能収という男』
蛭子さん好きなんですよね。タレントさんって面白い人が多いんですがその中で一際異彩を放ってるのが蛭子さんだと思うんです。上の写真もいい感じでしょ(笑)蛭子さんの気の抜けた感じが出てて笑えます。目がしんどるがな!
そんな脱力感の塊のようなエビちゃんこと蛭子さんが本を出しましてね、何やら面白そうだったので読んでみることにしたわけです。それがこちらの本。あっ、僕普段蛭子さんの事エビちゃんって呼んでますので悪しからず。
目次
- 第一章 「群れず」に生きる
- 第二章 「自己主張」はしない
- 第三章 すべては自由であるために
- 第四章 「孤独」と「死」について
内容&感想
この本読んでいくと、ぶっ飛んでるように見えるエビちゃんがどういう考えを持っているのかがよく分かります。やっぱエビちゃんは面白い!!読みながら普通に笑ってしまいました。「へー、エビちゃんこんな事を思ってるんだ。」なんて感想を持つ部分も結構ありましたね。もちろん、改めてぶっ飛んだ人だなっていうのが確認できる本でもあります。
ここで一つ本書の中で印象的な話を取り上げます。
エビちゃんのを象徴するものとして
『葬式に行くと笑ってしまう』
というエピソードがあります。みんなが個人を惜しんで悲しんでいる状況で一人ニヤニヤしてしまうエビちゃん。知らない人からしたら、「アイツはなんて不謹慎な奴なんだ!!」と憤ることもあるでしょう。
じゃあ、何でエビちゃんは葬式で笑ってしまうのかというとそこには理由があるんですね。エビちゃんは本書の中でこう語っています。
実際に葬式に行ったら行ったで、とても緊張しちゃう。で、緊張しすぎると、絶対に笑ってはいけないみたいな気分になって、そこでついつい笑ってしまうんです。
建前で悲しいふりをするのが苦手というか、どこかのタイミングでその葬式全体が゛喜劇゛のように見えてくるんです。一度そのループに入ったらもう終わり。我慢しようと思えば思うほど、笑いがこみ上げてしまう。
誤解してほしくないのは、葬式で悲しんでいる人たちが滑稽に見えるとか、おかしいわけじゃないんです。そういう儀式みたいなものに参加して、一生懸命みんなと同じようなフリをして、どうにか迎合しようとしている自分自身が物すごくおかしくなってしまうんです。そこに悪意が割るわけではないし、失礼なことをしたいと思っているわけでもありません。ただ、一度笑ってしまうと、自分ではどうにも止められないだけ。
なるほど、エビちゃんは人が死ぬのがおかしいんじゃなくて、自分自身がその場で一生懸命悲しいふりをするのがおかしくなってしまうというわけなんですね。
まぁ、確かに葬式といっても全然親しくない人とかだったり、それこそほとんど話したことがないような人の葬式に参加するなんて機会もあるわけで、実はそこまで悲しくないのに表向きは悲しい感じにならなければならないこともあるでしょう。大抵の人は何とかその場を取り繕うことが出来ますが、エビちゃんはそれが難しいんでしょうねー。
僕もなんか怒られまくっている時に、「何でこの人はこんなに怒っているんだろうか?」ってちょっとにやついてしまったことがあるような気がしますね。さすがに葬式ではニヤニヤは出来ないけど。もしかしたら僕もエビちゃんよりの人間なのかもしれませんね(笑)
ただ、一方で実の奥さんが亡くなった時には落ち込んでどうしようもなかったそうです。ひとりでいることが好きなエビちゃんですがこの時ばかりはいかに奥さんに依存していたのかを思い知ったとのこと。葬式でもボロボロと泣いたらしくそのエピソードではちょっとウルっときてしまいましたね。
その他にも仕事のことや人間関係の事、はたまた戦争や子供時代の話などエビちゃんならではの考えやエピソードなどが沢山書かれています。
この本が誰かの人生を変えるだなんて思いませんが、少なくとも「こういう考えがあって、こういう生き方をしている人もいるんだな」という気付きになると思うんですよね。他人の考えに触れてみて、いいと思える部分は取り入れてみたりあるいは違うなーと思えばそれはそれでいいんです。
僕もエビちゃんの考えの中で共感できる部分とそうでない部分はありますしね。ただ、考えや価値観が違うからと言ってそれが悪いわけでもないという事だけは頭に入れておけばいいんじゃないでしょうか??
まぁ、ぶっちゃけエビちゃんは『ひとりぼっちではない』と思いますけどね(>_<)
相当色々な人に支えられているというのは間違いない。ひとりぼっちに見えて実は周りに支えられているというのは僕もそうだし、誰しもがそうなのかもしれません。
エビちゃんこと蛭子能収さんの考えに興味がある、ちょっと気持ちが楽になりたいなーなんて考えている人は読んでみるといいでしょう。蛭子さんならではの考えによって何かの気づきを得られるかもしれませんよ。
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします♪