エコノミークラス症候群をご存知だろうか??
こんな感じの病気である。
飛行機のエコノミークラスで旅行すると、長時間狭い椅子に座ったままの状態を強いられることが多く、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。この静脈血栓は歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞してしまいます。これがエコノミークラス症候群です。
引用元:[46] 急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の話 | 血管・血液 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
じーっと同じ姿勢でいると足に血液のかたまりが出来て動いたらそのかたまりが肺にいって肺の血管をふさいでしまうのだ。以前サッカーの日本代表選手がワールドカップ直前にエコノミークラス症候群にかかり大会に参加できなかったこともある。
アスリートのような普段から身体を動かし血流がよさそうな人でも体質的なものや環境によってはかかることもあるということ。要は誰でもなりうるものであるといえるだろう。
ただ、このエコノミークラス症候群は名前からして「飛行機に乗っているとなるんじゃないの?」と勘違いされやすいものでもある。まぁ、エコノミーなんて名前がついちゃってるからしょうがないのだが。
先述したエコノミークラス症候群の説明文をもう一度読んでもらいたい。
長時間狭い椅子に座ったままの状態を強いられることが多く、足の血液の流れが悪くなり、
この文を見てもらうとわかるように別に飛行機だからというのは関係ない。座りっぱなしだとか、同じ姿勢で長時間いるような血流が悪い状態ならどこでもなりうるからやっかいなのだ。
この説明を聞いて今パッと思いつくところがないだろうか??そう、被災地の避難所だ。実際被災地でも車の中で寝泊まりをしていた方がエコノミークラス症候群で亡くなったというニュースが流れていた。
ニュースなどで見てもらうとわかるように、避難所は人であふれかえっているし、車で寝泊まりをされている方も多い。見たところ避難をされている方達一人一人に与えられたスペースは狭いし、じーっとしていることが多いはず。それに余震の影響などもあり外を出歩いたりも出来ない。基本的には同じような姿勢でいることが多いだろう。
また、救援物資が送られているとはいえ水分をしっかりとれているかどうかもエコノミ-クラス症候群を防ぐうえで大切だ。水分がしっかり摂れていないと血液はどろどろになり、血栓が出来やすくなってしまう。ぜひ充分な水分を摂取できるように体制が整う事を願う。
水分補給と軽い運動を
水分補給も大事だが、先ほど書いたようにじーっとしていることも血流が悪くなって良くない。かといって歩いたり走ったりするというのも難しい状況だろう。この場合その場で出来る「ストレッチ」や足首を曲げ伸ばしする運動などほんの軽い運動でも血流は良くなる。ほんのわずかな時間でもいいので実行してもらえばと思う。
また避難所では見知らぬ他人と狭い場所で大変なストレスや緊張を強いられるだろう。そんな時にもストレッチはオススメだ。特に同じ姿勢のまま色々な部分を伸ばす「スタティックストレッチ」は副交感神経を優位にしリラックスモードを高めてくれる。
以前僕が書いたストレッチの記事も参考にしてもらいたい。これである程度全身をストレッチすることが出来るはずだ。
参考記事:デスクワーカー必見!!体が硬い人がやるべきストレッチ種目を紹介します。 - ニート気質な僕の生きる道
あるいは部活などで習ったパートナーストレッチを活用するのもいい。パートナーストレッチってこういうやつね。パートナーに伸ばしてもらうストレッチの事である。スペースの関係上難しいかもしれないが‥‥‥。
人によってはウォームアップ時などに先輩やコーチなどから習った人もいるだろう。あるいは講習会みたいなもので習った人もいるかもしれない。あれを家族や疲れている人にやってあげるだけでも、多少なりともリラックスをさせてあげることが出来ると思う。
方法がわからない場合、YouTube等が見れる環境なら動画を見ながらみんなでストレッチをするのもいいだろう。先ほども述べたように血流の改善やリラックス効果などいい効果が得られるはずだ。被災者の方には色々な心配があると思うが、ぜひ体調には気を付けて無理をしないようにしてもらえればと思う。
「水分補給と軽い運動」
を大切に。
それでは今回はこの辺で。
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