突然ですが、『イヤミス』って言葉ご存知ですか??イヤミスっていうのは『読んだ後にイヤーな後味が残るミステリーのこと』をいいます。
読んだ後、すっきりしないミステリーそれがイヤミス。この言葉を聞いたのは確かテレビで『湊かなえ』さんを取り上げていた時だったと思います。
その時に『イヤミス』って言葉初めて聞いて、「イヤミスって何ぞや??」ってなりそっこーでググってみました。そこでイヤミスの意味を知ったわけです。
そんでそのイヤミスの代表的な作家さんというのが湊かなえさん。『告白』とか『白ゆき姫殺人事件』とかで有名な作家さんですね。
ただ、今回ご紹介するのは湊さんの作品ではありません。湊さんと同じように『イヤミスの女王』と呼ばれる『真梨幸子』さんの作品をご紹介したいと思います。それがこちら!!
あらすじ
ここはWikipedia様より引用させていただきます。
十数人を殺害した罪で死刑になった伝説の女、通称“殺人鬼フジコ”。彼女は、11歳のときに起こった一家惨殺事件のただ1人の生き残りだった。悲劇を乗り越え新しい人生を歩もうとしていた少女は、なぜ稀代の殺人鬼と恐れられる悪女へ変貌したのか。フジコを知るある人物の遺した記録小説という形で、謎と悲劇に満ちたフジコの一生を描いていく。
感想
タイトルからしてなかなか恐ろしいタイトル。確かにイヤミスでした(>_<)『殺人鬼フジコが何故殺人鬼になったのか??』そのフジコの一生を追いかけていく形になるので、当然人が死にまくりますし、結構残酷な描写も出てきます。
『こんな簡単に人を殺すのか‥‥‥』
そんな理由でフジコは次々と人を殺していきます。正直胸糞悪くなる部分も多いし、共感しようと思っても全くできないんですが、不思議なことに凄く続きが気になるんですよ。
共感は出来ないんだけど、フジコみたいな人間ってもしかしたら何かの拍子に生まれちゃうのかもななんて事を思うんですよね。関係ないと思いたいけど全く無関係ではない。
人間だれしも持っている部分の悪の部分とか醜い部分を物凄く巨大にしたのがフジコであって、必ずしも無関係ではないと言いきれないところがこの作品で思ったことかな。だから『この人どうなっちゃうんだよ!?』続きが気になるんじゃないかと思ってます。
フジコの境遇とか、そういうものを考えたときに自分はどういう人間になるんだろう??少なくとも成長する過程で何かしらの歪みたいなものは出来てしまうんじゃないだろうか??そんな事を感じるんですよね。
ちなみにこの作品。続編があります。こっちの作品も見る事で作中の一連の事件の真実を知ることが出来ます。それがこちら。
こちらもWikipedia様から
フジコの死刑執行から8年後。下田健太が関わっていると見られる凄惨な事件をきっかけに、“殺人鬼フジコ”の名が再び浮上。グローブ出版社の記者・井崎智彦と村木里佳子、新進構成作家の吉永サツキの3人は、下田健太の母親でありフジコの叔母である茂子の独占インタビューを敢行し、行方不明となった健太の行方と、未解決の「高津区一家惨殺事件」の真相を追う。
こっちの感想はまた軽めに書きます。胸糞の悪さとかではこっちの方がでかかった。『殺人鬼フジコの衝動』から連続で読んだので、読み終わった後のぐったり感が半端じゃなかったです(^^;
でも、これ読むとタイトル通り『フジコの真実』が見えてきますので是非読んでもらいたいです。ただ、やっぱり胸糞悪いし人が死ぬのが苦手な方はご注意を。
僕はこれを機に真梨さんの他の作品読んでみようかなーなんて思っております。興味がある方はぜひご覧になってみてください!
(多分図書館でも借りれます。)
それでは今回はこの辺で♪
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします!