オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

引きこもりを地域の力に。秋田県藤里町の取り組みをご紹介します。

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今回はNHKクローズアップ現代にも紹介されていた秋田県藤里町の取り組みを紹介します。


NHK クローズアップ現代

 

大まかな内容はリンク先を見てもらえればわかるのですが、非常にいい取り組みだなーなんて感じたので僕のブログでも取り上げてみました。藤里町の取り組みをちょっとずつではありますが書いてみたいと思います♪

 

全戸調査の実施

藤里町は人口3800人程度の小さな町です。引きこもりの方を調査するきっかけになったのは介護福祉士の方が訪問先のご老人から相談を受けてとの事。

 

狭い地域でしょうから、おそらくどこに誰がいるというのはある程度把握できるものなのでしょう。地域との距離が近すぎるのも息苦しかったりしますが、ここではその地域の距離の近さがいい方向に出たのではないかなーと思います。(おそらく都会だったら近所のどこに引きこもりの人がいるかは把握できないので)

 

実際調べ始めてみるとその数は予想以上に多かったそうです。3800人という人口に対してその数なんと100人以上!!現役世代でいうと10人に1人は引きこもりの状態だったそうですね。これは福祉の方も驚いたでしょう。自分たちが知らない所でこれだけ多くの若い人たちが地域の中で埋もれてしまっていたわけですから。

 

訪問調査開始

福祉協議会の担当者の方が全戸訪問に乗り出すもなかなか話をしてもらえない。この辺りは引きこもりの方とコミュニケーションをとる上で難しい所でしょう。まず会ってもらうということから始めなければならない。

 

テレビや書籍などを見ていて思うのはやはり長期の引きこもり状態だとなかなか外に出れないんだろうなーという事。それは考えが固まってしまったりとか体力的なものなど色々複雑に絡み合っているように思います。出来るだけ早期にというのが必要になってくるんだろうと思いますね。

 

働きたくても働けない

これは地域やその時の景気などにも大きく左右されるように思います。そもそも田舎だと職がない、職があっても場所が遠いなどの制限がある。そして景気が悪ければ採用もされにくいなどなど原因は複雑なものです。

 

クローズアップ現代で取り上げられていた男性も車で2時間はなれた場所で仕事を探すも、自分の知識や経験は既に過去のものとなっていて価値がなくなってしまっている。

 

さらに、アルバイトでもしようかという事で探し始めるも高学歴がゆえに逆に採用されない。不採用が続けば自分を否定されたような気持になるのは当然ですし、ドンドン引きこもりがちになるのも無理はありません。

 

不規則な生活にもなるし、彼は自分自身を責めてしまうといった苦しい日々を送っていたそうです。うまくいかないとどうしても自分を責めてしまいますからね。もちろん他人を責めたところでいいことなんてありませんが、少なくとも自分を責めすぎる必要はない気がします。

 

何故ならその時の時代とか、環境とかそういったものでその人の状況っていうのは結構変わってしまうものですからね。もちろんだからといって環境のせいにしろとか社会のせいにしろなんていうつもりはありません。でも少なからず、うまくいかなかった人が『全て悪い』という極論を言う人の意見には納得が出来ないよなーなんて思いますね。

 

最初は居場所づくりを考えた

担当者の方は引きこもりの方を外に連れ出すにはどうすればいいのかということを考え、彼らが着たくなるような楽しい居場所をつくればいいと考えました。

 

卓球台を置いたり、カラオケ大会を企画するなどもしてみたそうですが結果は全然人が来ないという状況。

 

居場所づくりという点は間違っていないような気もしますが、引きこもりの人が卓球やカラオケをしたいのかというと別にそんな事はないわけで、確かに誘われてもいかないだろーなと思いましたね。居場所と言っても遊ぶための場所ではなくて、自分を認めてもらえるような場所というのが必要なんじゃないだろうかと感じました。

 

働く場所を作ることを考えた

居場所づくりに失敗した担当者の方達の活動は行き詰ってしまったそうです。そんな時一人の引きこもりの青年が突然社会福祉協議会の採用試験に現れたそうです。

 

彼は働く場を求めているのだと。もしかしたら他の引きこもりの方も働く場を求めているのかもしれない。

 

そう思った担当者の方は、働くきっかけづくりとしてまず失業者のための支援事業に注目します。人手不足の介護関連の研修を受け資格の取得も出来るというものです。それをひきこもりの方の家にチラシで投函したところ‥‥‥

 

 

引きこもっていた人たちが出てきた

それまで家から出てこなかったひきこもりの人たちが家から出てきたそうです。それによって『たとえ引きこもっていてもチャンスがあれば蘇る』というのを担当者の方は実感したとのこと。

 

もちろん、万事がこうしてうまくいくわけではないでしょう。資格が取れるといっても出てこない人もいるでしょうし、何とも思わないひきこもりの人もいるはずです。でもみんながみんな何かしらのきっかけを求めているはずです。

 

それはおそらく一人一人が違っていて、働く場所があれば家から出たいという今回のようなケースの人もいるはずだし、その他のケースもあるでしょう。

 

大事なのはきっかけづくりだと思います。引きこもっている方自身からきっかけを作るのはなかなか難しい。だったら外から何かきっかけやチャンスを作ってあげる。何がその人のきっかけになるかは分からないですが、そういう取り組みというのが大事なんじゃないかなーと思いました。

 

どんづまりだったらきっかけに飛びつこう

引きこもってしまったり自分で自分を責めて自尊心が著しく落ちてしまっているような場合、なかなか自分で現状を変えたり何かきっかけをつくろうとするのは難しいと思います。

 

であるならば、外部から与えられたきっかけやチャンスに飛びついてしまうというのも一つの手ではないでしょうか??今の状況がツライ、今の状況を変えたい、でも自分ではなかなか変えることが出来ないのであれば、今回のケースのように支援をしてくれる方、外から手を差し伸べてくれる方の手をつかんでしまえばいいんです。

 

それは情けないことでも恥ずかしいことでも何でもないはず。大事なのは自分自身が自己否定をせずに生きていけるようになることなんですから、そのために人の助けが必要ならどんどん助けてもらいましょう。

 

そして、余裕があれば今度は自分が助けた側に回りましょう♪♪その循環がきっといい社会をつくることに繋がるのではないかなーなんて思っています。

 

それでは今回はこの辺で♪

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします♪