僕は時々ではあるが、ネットで知り合った方からニート関連の記事の依頼が来たり、あるいはインタビューの依頼を受けることがある。
僕自身、まぁ働いている方よりも時間はあるしそこまで有意義な時間を過ごしているとは思えない。結構ゴロゴロダラダラしている。もちろんそういうのんびりした時間は気持ちが穏やかになるし、好きな時間ではあるのだが一方でやることがあるというのは楽しいし、そういった依頼をしてもらえるというのは嬉しいことだと思っている。
ありがたいことにそういった仕事に対して報酬をいただくこともあって、ノーマネーでフィニッシュの僕としてはありがたい限りである。
この前も依頼をしていただいた方から、簡単な仕事の報酬をいただく機会があった。お金でもらうという選択肢もあったのだが、相手の方から「Amazonの欲しいものリストから送る選択肢もありますよ」という提案を受けたのでそちらから報酬をいただくことにした。
そんなわけで、今回はその報酬で受け取った本についての感想を書いてみようと思う。それがこちら。
感想
僕は以前から家入さんに興味を持っていて、書籍を読んだりもしている。
家入一真さんのぼくらの未来のつくりかたが結構面白かった。 - ニート気質な僕の生きる道
そうした経緯もあって、家入さんの経歴についてキーワードで何となく知ってはいた。
『元ひきこもり』
『IT社長』
『ロリポップ』
『高校中退』
などなど
今回は本書を通じて彼の幼少期から社長になるまでの経歴を辿ることとなるのだが、非常に興味深い内容で、一気に読破してしまった。300ページほどあったのでそれなりに時間もかかりそのせいかやや寝不足ではあるが読んで満足できた一冊だったといえる。
『波乱万丈』
家入さんの人生を一言でまとめるとそんな感じだろうか。まぁ波風立たない人の人生はまず本になることはない。だから成功者とか社長の自伝本はみんな波乱万丈なんだけど、家入さんの場合やや異質の存在だと言える。
僕もこれまで社長の本やら成功者の本やらをちょこちょこ読んできたものだが、ほとんどがやたらと情熱的であったり、行動力があったりと凄いとは思うのだが自分とは遠い世界の話のものが多かった気がする。面白いし大変刺激的ではあるがイマイチ共感のできないものも多かったのが多くの本を読んだ感想である。
一方家入さんはというと、お世辞にもめちゃめちゃ行動力があるとかバイタリティがあって情熱的で果たしたい夢や目標がある感じではない。その辺がステレオタイプの成功者の人生とはちょっと違っている。
僕自身、中学時代まではそれなりに友達も多く楽しい学生生活をしていたのだが、高校に入り環境が変わるとともに教室に行くのがしんどくなったりもした。(入学してすぐ学校をやめたいと思うようにもなった。)
「部活は楽しいけど教室はしんどい」
僕自身の高校生活はそんな感じだったので、ちょくちょく仮病を使って授業を休んだりもした。本書で家入さんが学校に行きたくないため高校に行くふりをして自宅の裏庭の物置の中に潜伏するというエピソードを披露しているのだが、僕も同じような事をしている。(僕の場合、自分の部屋のベッドの下に潜んでいたり、ゲーセンなんかでぶらぶらしていた。)
またしんどくて体育祭から脱走したというエピソードもあったのだが、その話にも非常に共感が出来た。
友達とか仲のいい人が周りにいない状態での体育祭は非常にしんどい。なぜなら体育祭は団結力を示す場。仲のいいもの同士はさらに団結し、そういう仲間がいないものはさらに隅っこに追いやられる可能性が高いからだ。
僕自身脱走まではしなかったのだが、とても居心地が悪かったことを記憶している。まぁ僕は自分から心を閉じてしまっている部分もあったから自業自得といえばそれまでなのだが、そういうリア充イベントがしんどいと思う人間も意外といるものなのだ。
話がそれたが、そんな家入さんがどうやって社長になれたのかということを考えたときにパッと思いついたのが『環境』である。
幼いころの貧乏体験、自信の引きこもり体験、両親の離婚、自身の結婚とパートナーの妊娠。
貧乏体験や父親の借金を発端とした両親の離婚によりお金が必要であるという事を強烈に認識した。そして愛するパートナーとの間にできた幼い命。パートナーと子供との時間も大切にしつつ、お金も稼ぐ方法を考えた結果‥‥‥。
『起業』
もしかしたらどれか一つの要素でも抜けていたら家入さんは起業という選択肢を選ばなかったかもしれない。そういう環境に身を置かれたからそういう選択肢をしたのだろうと僕は考えた。
そう考えると人の人生なんてものは偶発的なものに導かれているのだなーなんて思う。
家入さん自身今は会社を離れ違う活動をしている。先述した東京都知事選出馬というのもその一つ。今後も失敗をしたりうまくいかないこともあるだろうが、僕は家入さんの考えに共感しているし陰ながらではあるが応援したいと考えている。
もし、家入一真という男に興味を持ったのならぜひ一度この本を読んでみてほしい。
きっとあなたが想像する社長像とは全く違う面白い人間に出会えるはずだ。
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします♪