1日24時間というのは、どんな人にも与えられるものですが、あなたはその24時間をどのように使っているでしょうか?はたして有意義な時間の使い方をできているでしょうか?もしかしたら「ギクッ」となった方もいるかもしれませんね。ただ、時間をきちんと使うって難しいことですよね。
学校にでも通っていれば、時間割があってカリキュラムが決まっていてといった具合にある程度周りが時間の使い方を決めてくれていたりします。それはそれで楽といえば楽ではありますが、その生活にどっぷりつかるといざ自分で何かをやろうと考えた時に「はて、どうやって時間を使えばいいのだろうか?」となってしまうわけです。
ちなみに僕の場合も「時間を有効に使えているか?」という質問に対しては、なかなか胸を張って「YES!!」とは言えません。つい、ダラダラしてしまったり、あるいは何か作業をしていても別のこと気にをとられて、集中力を欠いてしまったりということがちょくちょくあってね、「もうちょい、ちゃんと時間を使わなきゃなー」なんて思っていたわけです。
じゃあ、どうやって時間を有効活用すればいいのか?時間をもっと効率よく使う方法を学べる本はないか?っていうことで探してみたところ、とても参考になる本が見つかったので紹介したいと思います。
著者の樺沢さんは、精神科医でありながら作家としても活動し、脳科学や心理学、読書術などの本を多数執筆。さらに、SNSやYouTubeなどでも日々ご自身の持つ知識や情報を発信し、多くの人に有益な情報を提供されています。
本書はその樺沢さんが、様々な書籍から学んだことや、ご自身が時間を有効活用する方法を実践した結果、「どのような効果があったのか?」を具体的にわかりやすくまとめてくれています。
この本を読むことで、 多くの人がより有効に時間を活用することができ、生産性の向上や、余暇時間の確保できるようになるといったポジティブな恩恵をうけるはずです。
今回は僕がこの本を読んだ感想や、実際に書かれた内容を実践してどうだったか、特に共有したい知識や情報を中心に書いていきたいと思います。
時間を効率よく使うことで、1日の質が上がり、人生の質が上がっていく
時間を効率よく使うと様々な恩恵を受けることができます。先述したように、生産性が上がったり、余暇の時間が増えたりするでしょう。そうなると、何が起こるのか?それは
「人生の質が上がっていく」ことなのではないでしょうか?
同じ1時間の使い方でも、ダラダラなんとなく過ごしたり、集中力を欠いた状態で過ごすのと、バチッと集中力の高い状態で取り組むかで、1時間という短時間の中でも、成果や経験など様々な部分で差がつくようになるわけです。
さらに、短時間で成果が出せれば、その分余った時間を別のことにも使えます。その時間を知識やスキルなど自分の学びたいことを身につけるための時間に費やす。あるいは、余暇の時間としてしっかり体を休めたり、美味しいものを食べる、イベントや旅行など経験に使うなどしていくと、それが結果的に人生の質を上げていくことにつながるわけですね。
実際、本書の著者である樺沢さんは、時間を効率的に使う術を身に着けたことで明らかに人生の質が向上したそうです。
彼は書籍やメルマガ等すべて自分で書き、YouTubeに動画も投稿し、1日20冊の読書をし、さらに月に2、3回のセミナーをおこなったり、精神科医として月に6回の診療もおこなっているそうです。(『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』p2より)
で、これだけの活動をしていたら「じゃあ、睡眠時間削って時間を作ってるんじゃないの?」って思う人もいるじゃないですか。ところが、樺沢さんは毎日7時間以上の睡眠時間を確保しているそうです。
さらに驚くべきことに、これだけ活動をして睡眠時間も確保しつつ、ちゃんと自由時間も確保しています。
- 週4、5回のジム通い。週2本の映画鑑賞
- 月15回以上の夜の会食、パーティー、イベント。話題のレストランやバーめぐり
- 年100種類以上のウイスキーのテイスティング
- 年30日以上の海外旅行
引用元:『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』p3 著者 樺沢紫苑 大和書房
膨大な仕事量をこなし、きちんとした睡眠時間の確保しつつも自由時間を謳歌。これだけ多岐にわたって活動できるのは、樺沢さん自身が優秀というのもあるとは思いますが、本書で紹介しているような「効率よく時間を使う術を会得しているから」と言えるでしょう。それによって人生の質を向上させているというわけですね。
書籍など、主観的ではなく客観的な情報が豊富!!
「えっ?でもこれって樺沢さんに合った方法だからなんじゃないの?読者に合うとは限らないじゃん」と疑問を抱く方もいるかもしれません。確かに書籍によっては、著者の主観と経験のみで「私ができたからあなたもできるはず」という一方的な主張をするものもあります。
ただ、本書に関してはそうではありません。樺沢さんの経験はもちろんのこと、心理学や脳科学に関連する多数の書籍や研究結果を元に本書は作られています。そして、それらの結果は、多くの人にとって効果がある可能性が高いことを示しているわけですね。(全てではない)
ですから、根拠がまったくない本に比べてこの本の内容は信用していいと言えるわけです。
実際にこの書籍に書かれている方法を試してみた結果‥‥‥
この本には、樺沢さんが実践した効率のいい時間の使い方がたくさんつまっています。できればすべて丸ごと真似したいのですが、僕もまだ読んだばかりなので、全てを真似するまでには至っていません。一気に自分の生活を変えるのも難しいですからね。なので、まずは一つ自分の生活の中に取り入れてみることにしました。
で、何を取り入れたのかというと「脳のゴールデンタイムを活かす」というものです。
樺沢さんいわく朝起きてから2~3時間を、脳のゴールデンタイムと呼ぶそうです。
まず、睡眠中に私たちの頭の中は整理整頓されます。夢によって、「前日の出来事」の記憶が整理整頓され、朝起きた直後の脳は、「片付けられて何も載っていないまっさらな机」のような状態になります。
引用元:『神・時間術』p108
朝起きたときの脳の状態は、「何も載っていないまっさらな机」と同じ状態なので、広々と作業スペースを使えて、仕事の効率も抜群にはかどります。
引用元:『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』p109
このように、起床直後というのは脳が疲労もせず集中力も一番高い状態になります。なので脳のゴールデンタイムと呼ぶわけです。
この時間にやるべきことは、「集中力を必要とすること」です。具体的にはしっかりとした内容の文章を書くだとか、ちょっと難しめの本を読むだとか、新しい学習の時間に当てるといったことですね。
僕はこれまでそういうちょっと難解な本を読むのは、けっこう夜が多かったんですよね。別に何か根拠があってとかではなくてなんとなくで。すると、やっぱりどうしても眠くなるわけですよ。うつらうつらしながら、それでもなんとか読もうとするんだけど、集中力続かないし内容も頭に入ってこないわけです。
じゃあ、ちょっとやり方を変えてね樺沢さんが言うように「集中力の必要なことは朝にやる」ってことを真似してみようと。で、起床後に難しい本を読んでみたんだけど、確かにガッと集中できるんですよ。それにあまり眠くならないし、理解度も高い。
文章に関しても、夜よりも朝に書いた方が明らかに書いた文章の量が多いし、何よりスラスラとよどみなく書けた気がします。またケアレスミスも少なく感じましたね。あくまで僕の肌感覚ではありますがここまで違いを感じるのには驚きでした。
先述したように、本書の内容を一気にすべて取り入れるのは難しいかもしれません。であるならば、僕と同じように「まずは一個真似をしてみる」という形で、実際にやってみて効果があるのかどうか、うまくいくのかどうかを試してみましょう。
そうやって少しずつ、時間を効率よく使えるようになることで、結果的にあなたの人生の質は高まっていくのではないでしょうか?
まとめ
というわけで、今回は樺沢紫苑さんの『神・時間術』という本を読んだ感想を中心に書いてみました。
最後に樺沢さんが本書の中で語っていた、印象深い文章を引用してみます。
「時間」は人生の「通貨」です。「時間」を「どのように使うのか?」によって、ありとあらゆるものを手に入れることができます。しかし、1日は24時間しかないので、「それをどのように使うのか」で人生が決まります。
引用元:『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』p7
あなたは時間をどう使いますか??
もし、「時間をもっと有効に使いたいな」と少しでも思ったのならぜひ一度本書を読んでみてください。あっ、別に僕のリンクからとかでなくていいし、内容をもうちょい知りたいという人は図書館で借りてもいいですからね♪
時間を有効に使う術を学んで、よりよい人生を送っていきましょう♪