先日、『ストレスと適応障害』という本を読んでその感想をブログに書きました。
参考記事:『ストレスと適応障害』読了。ストレスに対処するための方法を学んでみた。 - ニート気質な僕の生きる道
まぁ、この本読んで「かなり役に立つなー」って思ったんですが、読み返すと「まだまだ役に立つ部分いっぱいあるな!!」ってことに気づくんですよね。というか一つの記事じゃ伝えたいこと伝えきれん!!ってことで、しつこいかもしれないけど前回に引き続きこの『ストレスと適応障害』の中から僕自身がいいなと思ったこと、そして特に読者の方に役に立つよう部分を共有していきたいなと思います♪
心が折れないためにはどうすればいいの?
つらいこと、しんどいことがあると心が折れてしまいそうになる時ってありますよね?人間生きてりゃ多かれ少なかれストレスにさらされるものだし、時には心がぽっきり折れてしまいかねないダメージを負うこともあります。
そんな時、僕たちはどう対処すればいいのでしょうか?今回は心が折れないために持っておいた方がいい知識を『ストレスと適応障害』の中からいくつかご紹介してみます。
①プライドが傷つくとしんどい
本書の中では心が折れる原因の一つとして「プライドが傷つけられること」をあげています。
人は少々仕事がきつくても、給料が安くても、それだけで心が折れることはあまりない。しかし、自分の頑張りや大切にしている信念を否定されると、がっくりきてしまう。それはプライドが傷つくからだ。人はプライドを傷つけられるとことに、とても弱いのだ。他のことは我慢できても、自分が大切にしていることを否定されると、心が折れそうになる。時には追い詰められ死を選ぶことさえある。
引用元:『ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術』p213 著者 岡田尊司 幻冬舎
どうでしょうか?あなたはが心が折れそうになったときに誰かからプライドを傷つけられた経験はありませんか?
たとえば自分では一生懸命努力していても「そんな努力は無駄だよ。」と嘲笑われたりけなされてしまったりする。
以前大企業の女子社員が自殺をしてしまった痛ましい事件がありました。彼女は日本トップの大学の出身。ところが会社に入社後は連日のように自分がしている仕事を否定されてしまったりするわけです。
おそらく、それまで彼女自身はできる子であったし、できる自分に対して自信も持っていたしプライドもあったはずです。でもそこで、彼女のプライドはズタズタにされてしまった。もちろんそれに加えてパワハラまがいの言動や、毎日の長時間労働からくる睡眠不足、過労によるうつ症状などもあり、正常な判断ができなかったというのもあるでしょう。その結果、自ら死を選ぶという最悪の結末を迎えてしまったのではないでしょうか。まぁ、これは想像も含みますが‥‥‥。
自分が大切に思っていること、信じていることを否定されるのは本当にツライ。では、どうすれば心が折れないで済むのか?本書の中ではこんな風に説明されています。
②他人の評価にたよらない、完璧主義をやめることが大事
そこで重要なのは、プライドの持ち方である。相手に喜ばれることや評価してもらえるということに対してプライドをもつと、評価してもらえなかったとき、その人のプライドは崩れてしまう。また完璧な結果に対してプライドを持つと、結果が思うように出ない時、プライドは危機に瀕する
引用元:『ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術』p214
プライドを持つのは構いません。でも、そのプライドを自分じゃなく他人からの賞賛や評価によって保つのはやめましょうってことです。確かに、他人基準だと、他人が褒められたり喜んでくれている時はいいですが、それが否定に変わったり評価されなかったりするといきなりあなたのプライドは「ズバッ!!」と深く傷つけられることになります。
しかも、他人の評価とか考えっていうのは自分じゃあどうにもならなかったりしますからね。そこに頼ると自分のプライドを保つために相手の顔色伺ったり他人の言動がメチャメチャ気になってしまいます。
そうならないためには、著者の岡田先生も本書の中でおっしゃっていますが、
「自分の努力にプライドをもつ」
って考えが大事ですね。他人基準じゃなく、いかに自分基準で物事を考えれるか。仮に人から評価されなくても、「自分では出来る限りのことをやった。これで評価されないのならしかたがない!!」って考えられれば相当気持ちは楽です。そういう考えにシフトしていきましょう。
あともう一個大事なのは
「完璧主義をやめる!!」
ってことです。僕もこのブログで何度も語っていますが完璧主義に陥るとろくなことないんですよ。
完璧主義っていうのは100点満点以外はダメじゃ!!って発想ですからね。それ以外は50点でもダメだし90点でもダメってこと。90点でもダメって客観的に見たら相当厳しい‥‥‥。もちろんよりいい成果を出すため、あるいはいいものをつくるために努力をする姿勢っていうのは大事ですよ。そのことは否定しません。
でも何のジャンルでも100点満点取れることなんてまずないですよね?小学校の簡単な計算ドリルとかぐらいならあるかもしれんけど、大人になればなるほど「100点満点!!パーフェクト!!」なーんて結果を出せることはまずないんです。だからそこ目指しちゃいけない。
ちなみにこの完璧主義っていうのは自分に対してもそうですが、人に対してもそれを求めてしまう傾向があると思います。だから、ちょっとした他人のミスや言動に対しても「なんだあいつは!!」ってなってしまう。完璧を求めちゃうんですね。
でもそれって結局なにもいいことないんですよね。完璧を求められる相手もつらい。あなたが常に人から「100点じゃなきゃダメなんだよ!!」って言われたらどーですか?そうじゃなきゃ認めないぞって言われたら?いやぁ、僕ならそういう人とは距離をおきたい‥‥‥。だってしんどいですもん。
それに他人に完璧を求めてるあなたははたして完璧なんですか?って話じゃないですか。この世の中にいますか?「こいつパーフェクトじゃね?完全体セルじゃね?」って人。まぁ見当たらんですよ。(完全体セルも完全じゃなかったしね)
だから完璧主義は目指さない。完璧どころか50点でも、60点でもOK!!って発想に切り替える。だって点数が取れてるんですもん。それは素晴らしいことじゃないですか。減点方式から加点方式に切り替えるって感じかな。それなら、仮に1点だとしても「1点取れたー!!よっしゃ!!」ってなるじゃないですか?
えっ?極端すぎる?さすがにそこまでポジティブには考えられないって?そりゃ、そうですよね(笑)僕も1点だったらさすがにへこみます(*_*;
まぁ、でも発想としてはそういう方向にもっていこうってことですね。完璧主義辞めて100点じゃなきゃダメって考えをまず辞めてみる。自分にも他人も完璧を求めない。完璧じゃなくてもOKでそこそこできてるのだから問題ないよねって考えにシフトしていくこと。その考えを常に持ち続けることで相当気持ち楽になるし、心が折れにくくなるはずです(^^)
③どうしても環境が合わなきゃ変えていい
人というのはある程度、環境に合わせて生きていかなければいけません。自分にとって100%適した環境っていうのはまずないですからね。
そのために前述したような「心が折れないための方法」っていうのをうまく活用していくといいと思います。
ただ、あれこれ考えて色々試してどうにかこうにかその環境に適応しようとしたけどどーしてもダメだったというケースもあるでしょう。
たとえば、日ごろから罵詈雑言ばかり浴びせられて、自分がやってきたことが常に否定されてしまうような環境。あるいはどーしても嫌な上司、合わない同僚ばかりに囲まれている環境。不向きな業務や自分がまったく興味のない仕事ばかりを担当させられてしまう環境。
こんな環境ではストレスばかりたまるし、嫌になってしまいますよね?どんどん気力が奪われて仕事をするのが億劫になってしまうかもしれません。いくら適応しようとしても難しい環境というのは存在するものです。
そういう環境の場合、無理にしがみつく必要はありません。むりに環境に適応しようとして心を病んでしまったら元も子もないです。だからどうしてもその環境に合わないのであれば
「環境を変えて新たな場所でチャレンジする!!」
といいでしょう。環境を変えるだけでうまくいくケースは沢山あります。その環境があなたに悪影響しか与えないのであれば、そこにいることは決していいことではありません。これまた著者の岡田先生が言っている事ですが、
「もっと自由に生きていい」
ということです。少なくともあなたが病んでしまったり、どうしても適応できない環境に縛られる必要は全くないのです。もっと自由に、この環境がダメなら別の環境でもいいじゃないかという発想を持つこと。この考えも心が折れないために大事な考え方じゃないかと思っています。
まとめ
今回は『ストレスと適応障害』の中から「心が折れないための考え方」を共有してみました。まとめると
- 人はプライドを傷つけられるとしんどい
- 他人の評価に頼るのは辞める
- 完璧主義をやめる
- どうしても合わない環境は変えてオッケー!!
この事を意識するとだいぶ気持ち楽になるし、心がポッキリ折られずに生きていけるんじゃないかなーと思います♪
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。