僕自身はニートでも生きていけるんなら「ニートでもいいじゃん。」という考えの持ち主です。
ただ現実的には養ってくれている親御さんや、兄弟、親戚などが亡くなればその生活を維持できない、だからいずれはニートを脱出しなければならないという方も多いはず。
そんな方々に向けてこれまで僕のブログでは「こういう考え方を持つと気持ち楽になるよ。」とか「こういう風にすると一歩踏み出しやすくなるよ。」といった事をお伝えしてきました。
実際そういった記事を書くことで「少し気持ちが楽になった。」とか「これから頑張ってみようと思います。」といった声をちょくちょくもらうことができ、少しはこのブログが役に立っているのかな?と思っています。
ただ読者の方の中には「具体的に何をすればいいんだよ?」とお考えの方もいるでしょう。これまで僕が書いてきたニートやひきこもりの方へ向けての記事は、わりと抽象的な考え方が多かったので、そう考える人がいても無理はないことです。
そこで、今後何回かにわけてニートからの脱出を望む方に向けて「具体的にニートから脱出するための方法」をお伝えしていきたいと思います。
ニートになって具体的にどーしたらいいかわからない、最初の一歩を実際に踏み出したい、そんな方に向けた記事になっていますので、良かったら参考にしてみてください(^^)
まずは自分を知ることから始めよう
就活など進路を考える時にも行われるのが自己分析ですが、ニートの人もまずは自分を知ることから始めましょう。自分を知らなければ数ある仕事の情報や、働き方などを目にしても「どれが自分に合っているか。」というのがわからず混乱してしまう恐れがあるからです。
今の世の中メチャメチャ情報が多いですからね。そういった情報に右往左往しないためにも「自分っていったいどういう人間なんだろう?」というのある程度知っておくことは大切です。
では実際にどうやって自分のことを知ればいいのでしょうか?まずはその辺りのことを説明していきます。
①自分の得意なこと、好きなこと、興味があることを書きだしてみる
自分を知ると言っても「具体的にどーすりゃいいの?」って思う方は多いはずです。そんな方はまず
- 自分の得意なこと
- 自分の好きなこと
- 自分の興味があること
をちゃんと把握するってことをおすすめしてます。僕もそうだったんだけどニートの方の中には意外とこの3つを把握できてない方って多いです。それでまったく興味がないことや超不得意なことやって、躓いて自信を失ってしまったりするわけです。これは非常にもったいないこと。
なのでまずは上記の3つを過去から現在にかけて振り返ってみます。別に学校の授業とかだけでなく、趣味やサークル活動のようなものでも構いません。
ただ、頭の中で思い浮かべてもなかなか出てきにくいので、できれば書き出しましょう。紙に書くことで、あなたの考えがよりまとめやすくなります。
「でも何にも思い浮かばないよ‥‥‥。」
もしかしたらそう思っている方もいるかもしれません。でも、それはアナタが忘れているだけか気づいてないだけ、もしくは「自分には何もない。」と思い込んでいるだけの可能性が高いです。自信失っている人ほど自分には何もないと思ってしまうものです。
でも個人的には得意なことも、好きなことも、興味があることもまったくないなんて人はいないと考えています。
そこで、具体的に上記の3つを探す際のポイントをお伝えしていきます。
得意なことを見つけるポイント
ここでのポイントは3つです。
- 人と比べて自分の方が上手くできる
- 誰に言われなくても自然とやれてしまう
一つ目の「人と比べて自分の方が上手くできる」というのは割とわかりやすいかと思います。
例えば学校の授業一つとってみても、同じ授業を受けているのになぜだかメチャメチャ理解度が高い生徒と、あまり理解できていない生徒に分かれますよね。運動もそうだし、その他の授業でもそうだけど人と比べてみると「あれ?もしかしたら自分はこれが得意なのかも?」というのがわりと明確になるはずです。
これはもちろん学校の授業に限りません。絵を描くにしても、歌を歌うにしてもなんでもいいわけです。料理をするとかでもいいかもしれません。
他人と比較してみて「そんなに苦労せずとも人よりもうまくできちゃう。」という場合、それはおそらくあなたの得意なことである可能性が高いはず。人とおんなじ努力を量でも自分の方が得意なんてものもあるでしょう。まずはそういったものを書きだしていきます。(ぶっちぎりのトップである必要はありません)
二つ目の「誰に言われなくても自然とできてしまう」については、やや難しいかもしれません。なぜなら自然に出来てしまうからです。本人にとっては普通なので、なかなか気づくことができないわけですね。
例えばですが、好きな漫画のキャラクターのことならいつまでも語れてしまうとか、映画についてならずーっと評論できるとかでもいいでしょう。あるいは毎日1冊本を読むめるとか、PCの前に一日中座ってられるとか、これまた何でもいいです。
ポイントは「誰に言われるでもなく」ってところですね。強制されなくても、誰かに手取り足取り教えてもらわなくても自然に出来てしまうことはあなたにとって得意である可能性が高いです。
僕の場合は読書をするとか、筋トレをするとかっていうのは人に言われなくてもできるので、そういうのは得意かなぁなんて思ってます。あとは自主的に学ぶとかも得意ですね。「これ気になるなぁ。」と思ったら本だったりネットなどを使ってすぐに調べたりしてます。
別に確信はなくてもいいので「これは得意かもなぁ。」と思ったのならそれをバンバン書き出していきましょう。
好きなことを見つけるポイント
これはもうシンプルに考えてください。
ジャンルを問わず「自分はこれが好きなんだ!!」というものを書きだすだけです。ただし、ここで一つポイントが。それは‥‥‥
「他人のことは気にしない」ということです。
人によっては、あなたが〇〇を好きということを知って「えー?○○が好きなの?」とツッコミを入れてくることがあります。それを受けてあなたは知らず知らずのうちに「○○を好きっていうのは変なんだ。」と思い込みその好きな感情を自分の奥底に封じ込めてしまうおそれがあります。他人の目を過剰に気にしちゃうってわけです。
それではあなたが本当に好きなことっていうのはわかりませんよね?ですから、他人のことは気にしない、あくまで「自分はこれが好きなんだ。」という基準で考えてみてください。
ちなみに僕が好きなのは、スポーツ観戦、サッカー、読書をする、漫画を読む、お笑いを見る、音楽を聴く、カラオケを歌う、動物と遊ぶ、知らないことを知る、旅をするなどです。
見事に一人で出来ることばかりですね(笑)こういうところからも「自分はマイペースに1人でいる方が好きなんだ。」ということがわかったりします。
こんな感じでまずはざっくりとでいいので、自分の好きなことをあげてみてくださいね(^^)
興味のあることを見つけるポイント
興味が持てるかどうかも今後のアナタの進路を考える上で大事なことだと思います。なぜなら「まったく興味がない。」ことに関してはおそらく続けるのは難しいと僕は考えるからです。
興味のある事を見つけるポイントですが、これもシンプルでいいです。
「気になるな、面白そうだな、楽しそうだな。」と思えるかどうか。
これも世間体や他人の目など気にしてしまうと「本当に自分が興味のあること」がわからなくなってしまいます。
あなたが今自己分析で書いている紙は別に誰に見せるわけでもないので、誰かに突っ込まれたりすることもないわけです。ですから、自分に正直になって「何に興味があるのか?」を考えてみましょう。
②自分の不得意なこと、嫌いなこと、興味がないことを書き出してみる
最初に得意なこと、好きなこと、興味があることを考えたら、今度は逆に不得意なこと、嫌いなこと、興味がないことも考えてみます。
これはあなた自身の価値観を知る上でとても大切な作業です。
得意⇔不得意
好き⇔嫌い
興味ある⇔興味ない
という観点から自分を見ていくと、完璧ではないにせよざっくりと「自分はこんな人間なんだなぁ。」というのがわかってきます。
100%自分という人間に合致した会社や職業というのはないかもしれませんが、少なくとも自分の価値観に近いものはあるはずです。ニートからの脱出を考えるのであればいかに自分の価値観に近い会社なり職業を見つけた方が、あなたも楽しく過ごせるだろうし、ストレスが少なくて済むはずです。
ちなみに僕の場合「手先の器用さを求められること」が昔も今も不得意だし大嫌いです。
というのも技術・家庭の授業ってあるじゃないですか?エプロン作ったり、はんだごてでものつくったりとか。あれが僕全くできなかったんですよ。
先生が言っていることがよくわからなくて、いつの間にかみんなは普通にエプロンが作れてたりするんだけど、僕は「えっ?えっ?」ってテンパっちゃうんです。しかも不器用なもんだから、ミシンもまっすぐかけれないし、とにかく人よりも時間がかかりました。
結局友達に手伝ってもらって(時にはおごったりして)なんとか授業をクリアしたって感じですからね。もう泣きそうでしたよ。いくらやっても上手くなれる気がしないんですね。そんなわけで、僕はそういう手先の器用さとかを求められるのは超不得意だし、不得意だから結局嫌いだし、興味もありません。
ちょっと思い出すのは嫌かもしれないですけどね。でも、自分を知るためにはそういう不得意なこと、嫌いなこと、興味のないことを知っておくっていうのも大事です。ぜひぜひ得意なことなどを見つける時と同様に紙に書きだしておきましょう。
自分を知ることが難しい場合は?
これまで自分を知るための方法についてお伝えしてきました。でも、中には「自分じゃあ全く思いつかない。」そう思って自己分析をする手が止まっている方もいるかもしれません。大丈夫、そういう人の場合
「ツール、もしくは人の力を使う。」
ということをやってみてください。
ツールを使う
ツールというのは例えば、就活生がよく使う「自己分析の本」ですね。あれって、結構よくできていて、自分のことをざっくりと知るためのツールとして適しています。
書店に行けば数多くの自己分析と書かれた本が置いてあるはずなので、何冊かパラパラとめくってみて自分にとってわかりやすそうな一冊を使い、自己分析をするといいでしょう。
またお金がないって人は図書館や古本屋を活用するのもいいと思います。自己分析の本って毎年出ますが、年ごとにメチャメチャ大きな違いがあるわけでもないので「これ使いやすいな。」というものがあれば古本でも借りてきた本でも構いません。
まずは自己分析の本を1冊使って、自分のことをざっくりとでもいいので知るということを始めてみましょう。
人の力を使う
これにはいくつかの方法があります。
- 家族に聞く
- 友人に聞く
- カウンセラーに相談する
という方法です。
家族に聞くはわかりやすいですよね。あなたの一番身近な家族であれば、あなたの得意、不得意、好き嫌い、興味のあるなしについてある程度把握している可能性が高いです。
ただニートの人の場合家族との関係があまりよくない場合もあるので、もし「それはムリだ。」という人であれば無理して家族に聞く必要はありません。僕の知り合いにも親と仲が悪い人いましたからね。その人なんか「就活の話は絶対親としたくない」なんて言ってましたので、そういう関係性ならおススメしません。
2つ目は友人、知人に聞くということです。あなたの親しい友人もあなたのことをよく見ているはずだし、あなたのことを客観的に見れている可能性も高いです。ただ、ふだんまったく合わない友人だと、参考にならないのである程度頻繁に会う友人から聞くようにしましょう。
そういう人にお茶でもしながらさりげなく「俺(私)ってどういうことが得意かなぁ?」というのを聞いてみるのです。「えー、こういうの昔から得意じゃない?」なんて答えが返ってくることもあるかもしれません。
もしくはその友人がすでに進路を決めていたり、何らかの仕事をしているようなら「どういう基準で仕事を決めたの?」と聞いてみるのもいいかもしれません。他人の価値観に触れることで「そういう考え方もあったのか。」と新たに気づきを得て、それが一歩踏み出すきっかけになるなんてこともあり得ます。
3つ目はカウンセラーに相談するですね。これは「家族にも聞きにくいし、そういう友人なんていないよ。」という方には特におすすめです。
ニートの方であればサポートステーションのカウンセラーの方に相談してみるのはいかがでしょうか?
参考記事:ニート、ひきこもりの方の相談機関サポステを利用しよう - ニート気質な僕の生きる道
サポステは主にニートや引きこもりの方を対象にした相談機関です。予約をすると、カウンセラーの方があなたの悩みや就活に関して知りたいことなどを教えてくれます。もちろんカウンセラーさんとの相性はあると思いますが、基本的には「甘えんな!!」とか言われず、ちゃんとあなたの話を聞いてくれます。
その時に「自分のことがよくわかっていないから自己分析をしたい。」と相談してみるといいでしょう。
カウンセラーさんにもよりますが、おそらく自己分析用のシートを渡されたり、サポステなどで開催されている自己分析のためのセミナーなどをすすめられるので、そういったものをうまく活用してみましょう。
また自己分析後もカウンセラーさんと定期的に相談をすることで、メンタル的に楽になることもあるはずです。僕もそうですが、ニートの人ってなかなか他人に相談しにくいんですよね。どこかに、後ろめたさとか世間体を気にしてしまう部分があって、悩みを抱え込んでしまっているケースがある。それって苦しいものです。
そういう人の場合、進路のことも含めてサポステをうまく活用してみるというのは個人的にはおススメです。週1とかでも悩みを共有できる人がいるとだいぶ気持ち的に楽になりますよ。
常に、なぜかを考えてみる
得意、不得意、好き嫌いなどが何となくでも見えてきたら次にやってもらいたいのは「なぜかを考えてみる」ということです。
得意不得意については「なぜ得意なのか?」を言語化するのは難しいかもしれません。しかし好きとか嫌いであれば「なぜ好きなのか?」がなんとなくでもわかるはずです。それがわかれば、あなた自身のより深いところまで知ることができるようになります。
もちろんその理由は一つではないでしょう。例えば僕の場合サッカーをするのが好きですがなぜかと考えてみると「練習して上手くなる過程が好き」「試合に勝つことが楽しい」「得意なことで人から褒められるのが嬉しい」といった事が考えられます。いくつか理由はあるわけですね。
そこからさらに「ではなぜ練習して上手くなる過程が好きなのか?」を考えてみる。そうすると「自分で本を読んで学んだり、創意工夫をするのが楽しいから」といった事が出るわけです。もちろん、他のこともさらになぜ?なぜ?と問いかけていくことで、どんどんその理由が明確になっていきます。
するともしかしたら僕は「自分で何かを学んで創意工夫しながら成果を出す」ような仕事が好きなのかなぁ?という仮説が立てられるわけです。逆に「言われたことだけをただやっているのはしんどいのかも。」といったことも何となく分かりますよね。
このようにどんどん「なぜか?」を問い続けることで、自分のことをより深く知ることができるし、自分のことをより深く知ることができれば、職選びから面接への対応まで幅広く応用できるはずです。
常に「なぜなのか?」を問い続ける。このこともぜひやってみてください。
まとめ
そんなわけで、今回はニートから脱出するにはまず自分を知ることから始めてみようという内容でお伝えしてみました。今回お伝えしたことを以下にまとめてみました。
- 得意なこと、好きなこと、興味があることを知ろう
- 不得意なこと、嫌いなこと、興味がない事を知ろう
- 自分を知ることが難しければ、ツールや人の力を借りよう
- 常になぜかを考えて、その理由を明確にしてみよう
自分の進路を考える場合にまずやるべきなのは自分を知ることです。
冒頭でもお伝えしたように、自分を知らないと数ある情報に惑わされて右往左往したり、混乱してしまう可能性があります。
もちろん「自分はこうなんだ。」と頑なに決めつける必要はありません。価値観というのは変わることもあるからです。ですが、何となくでも今の自分の価値観を知っておくことでぼんやりと「こういうことがしたいのかもなぁ。」という方向性のようなものは見えてくるはずです。
また、これも何度も言いますがあなたが何が好きで、何が興味あるかに他人は関係ありません。他人からこう変にみられやしないだろうか?他人から笑われやしないだろうか?と考えてしまうと、あなたが本当に大事にしている考えが見えなくなってしまいます。
自分の価値観を見つめる時に他人のことは気にしない
このこともお忘れなく。
ニートから脱出したいとお考えの方はまず自分を知ること。ぜひこの事から始めてみてください。
※現在病気療養中の方はまず病気を治すことを第一に考えましょう。
それでは今回はこの辺で失礼します!