「行動しなければ何も始まらない」
これが全てであり真実であることはわかっている。頭であれこれ考えていくら策を練り完璧だと思うような作戦を作り上げたとしてもそれは仮説にすぎないし、想像の域を出る事はない。
考えたことは実行に移してこそ初めて結果が出るものなのだ。そんな事は痛いほどわかっている。ただ、頭でそれを理解していてもなかなか動き出せない人がいるのもまた事実だ。僕もそうだがニートやひきこもりの人の中には行動の大切さを知りながらもなかなか一歩を踏み出すことが出来ない人が多いように感じる。
なぜ考えたことを行動に移せないのか?その理由を書いてみようと思う。
①自信を喪失してしまっている
成功体験をあまり積んでこなかったタイプの場合、自分の行動が成功に繋がるということをイメージしにくい。むしろ、失敗したりとか失敗したと思い込んでしまっていることが多いように感じる。
そうなると自信なんてものが自分の中に積み上がるわけもなく、自信がない人は行動が怖い。行動の先にある結果が怖いということになる。
「またうまくいかないんじゃないかな??」
こういう考えが先行する。分かる。超絶わかる。僕もどちらかというとこのタイプである。ネガティブな結果を想像してしまう方なのだ。
これを解消するのは簡単なことじゃない。
「行動しろよ!!このごみクズが!!」
なんて言われてもなかなか動けないからこっちだってつらいし、悩んでいるんだ。別に言い訳を言いたいわけじゃなく心の中で「行動しなきゃ」とアクセルをふかしつつ、「行動するのが怖い。」 とブレーキを踏んでしまっている状態。
そりゃしんどい。いくら前にすすもうとしてもエンジンは空回りするばかり。自分の中にあるエネルギーをうまく使えていない感覚とでもいうのだろうか。それを何回も繰り返しているとやがて、「自分はやっぱり行動できないんだ。」と自分を責めるようになってしまうわけ。
理解できる人は多くはないかもしれないけど、ニートやひきこもりの人は別に行動したくないとか怠けていたいというわけではない人がほとんどだと思う。ただ長年自信がない状態で過ごしてしまった、もしくは自信を失うような何かのできごとによって「行動=いい結果」というイメージに繋がりにくいのだ。これはなった人だけにわかる感覚なのかもしれない。
②ハードルを上げすぎている
とはいえずーっと行動をしなければ何も変わらないのは当たり前であり、ニートやひきこもりの人が今よりもいい状態にたどり着くためには行動が必須であることは確かだと思う。行動、行動、行動‥‥‥。どうすれば行動できるようになるのだろうか??
この事に関していえば、僕はこのブログで何回も言ってきたように
「ハードルをメチャメチャ下げること」
が全てとまではいかないが、ある程度解決してくれるものだと思う。
いきなり高い目標を設定してもいいのはある程度失敗してもOKと立ち直れる考え方や精神を持っているものがやることだ。自信がない人、自信が限りなくゼロに近い人の場合にはほんのちょっぴりの自信を積み重ねていくしかない。そうしてある程度自信を積み重ねて、たとえ失敗してもOKという心理状態になるまで持っていくしかないんだ。そのためにはハードルを下げまくって少しずつ出来る事を積み重ねるしかない。
「大抵のニートやひきこもりの人はハードルを上げすぎている」
逆に自信がないのに高いハードルぶち上げて失敗すればおそらく立ち直れない可能性が高い。これは多くのニートの人がやる間違いである。
焦り、不安、そして周りとの比較からニートは高い目標をぶち上げてそれを達成しようとしてしまう。家からすら出れない状況の人もいるかもしれない。そこからいきなり就活を始めようとする。そりゃ無茶だ。ハードルあげすぎ。一発大逆転の心理だ。でも一発大逆転なんてものは残念ながらあり得ない。それははた目から見れば限りなく無理に近いものなのだが、今の状況からどうにかひっくり返したいという思いがあなたを焦らせてしまう。
結果失敗してかすかにあった自信までも失ってしまうのだ。自信喪失。行動停止。回復までしばらく時間がかかる場合もある。場合によっては立ち直れなくなってしまうかもしれない‥‥‥。これは非常にもったいないことだと思う。
③完璧主義に陥っている
ニートの人、ひきこもりの人の中には「こうでなければならない」といういわゆる完璧主義をに陥ってしまっている人もいるんじゃないだろうか?
これは先ほども述べたように高いハードルを自分にかしてしまっているがゆえに起きてしまう心理なのだと思う。
高いハードルを乗り越えるには高いレベルの自分でなければいけない。あれもできなきゃ、これも、それも‥‥‥。そんな事を考えだすと行動が出来なくなる。
でも、ここで冷静になって考えてみてほしい。
「完璧なやつってこの世にいるのか?」
まず自分から見て完璧に見えるやつを頭の中に浮かべてみて欲しい。誰か思い浮かぶだろうか?偉人でも、身近な人でも芸能人でも、アスリートでもなんだっていい。完璧な人間なんているかどうか、まずはそこから考えてみよう。
おそらく、ほとんどの人が「そんなやついねーな」と答えるはずだ。
「いやっ、あの人は完璧だ。地位も名誉も見た目も性格も何もかも完璧である。」
人によってはもしかしたら一人ぐらいそういう人を思い浮かべるかもしれない。
仮にそれが経営者だったり何かで成功した人物であるのならば少なからずその人の人物伝などが出ているはずだ。そういうものを読んでみよう。おそらくではあるが
「一人として失敗したことがない人はいないはずだ。」
僕もそれなりに本を読んできたが、まぁ色々な人の人物伝を読んでみてもはた目から見れば失敗だったとか間違った選択肢だったということは必ずある。逆にいいことしか書いていない人物伝ならば僕はそれは嘘なんじゃないのと疑ってしまうぐらいだ。それ位みんな挫折や失敗をしているのだ。
ただ、ここからが肝心で彼らはその挫折や失敗を無駄だなものととらえていないんだ。「全て経験である」という風に捉えている。そこを凄くポジティブに捉えているケースがほとんどなんだ。そこが大きな違いになってくるのかと思う。
自分をそもそも完璧だと思っていない。だから失敗しても当然。むしろ自分をよりいい方向へあるいは自分をよりよくするために必要な経験ととらえる。その考えを持つことが出来ればより行動しやすくなるだろうし、気持ちも楽になるだろう。
「完璧じゃなくていい。みんな完璧じゃない。自分も完璧じゃない。世間も社会も何もかも完璧じゃないから自分に対しても完璧を求めるな。」
この事は常に頭に刻み付けておくべきだ。自分も他人も完ぺきではない。そう思えた時ものすごく寛容になれる。自分にも他人にも。そうすれば自分の失敗も怖くなくなるし、自分の失敗も許せるはず。完璧じゃない自分を許せないという心理ではなくなるはず。相当楽になるよ、自分自身が。いやっ、さらに言えばそういう経験もポジティブに捉えられるようになる。
まとめ
僕も完璧主義でなかなか行動に移せないタイプの人間だったし、今でも自分を責めてしまうこともある。だから、「何で行動しないんだ」と言われてもなかなか行動に移せないことがあってとても苦しんだ。
普段から行動が当たり前になっている人からすれば「アイツは行動しないからだめだ。」と言いたくなる気持ちもわかるが、一方で「じゃあ、何で彼は行動しないのか?」という視点を持つことも大事だと思う。
その場合今回述べたようにハードルを上げすぎてしまっているか、完璧主義に陥ってしまっているケースがほとんどである。身近な人でなかなか行動に移せない人がいて苦しんでいるようならハードル下げて行動するように促してみよう。出来ることからやるように指示してみよう。完璧でなくてもいいんだと伝えてあげよう。もしかしたら動けない人が動けるようになるかもしれない。
また自分自身が行動できないと苦しんでいる、あるいは悩んでいるのならば自分自身に「ハードルを下げること」「完璧主義を捨て去ること」を常に言い聞かせよう。誰も完璧に物事をこなせる人間なんていやしない。むしろ、完璧じゃなくていい。ちょっとずつできる事を積み重ねていけばいい。勉強だったらまずは1ページでもやればいいんだ。それでOK。
もしくはガンガン行動できている人が「どうして行動できているのか?」を分析してみるのもいいと思う。いきなり大きなことをドカーンとやっている人はおらず、みんな小さいな成功体験を積み重ねていたり、完璧主義ではない人が多いことに気づくはずだ。
「行動できなくてつらい。」と嘆くだけだとやはり前にすすめない。自分が前にすすむために出来る事は何なのだろうか?そこを考えてみる事が大切だ。大丈夫。みんな失敗や挫折を繰り返している。僕もあなたもおそらく凡人なのだから失敗を糧にして少しずつ成長していけばいい。
いきなり目に見えるような成果は出ないかもしれない。でも、確実に成長している。確実に以前の自分よりもよくなっている。続けていけばそれを実感できる日が必ず来るはずだ。
もう一度最後にいおう。
「ハードルを下げて、完璧主義を捨て去れ」
僕自身とすべての行動をしたくてもなかなかできない人にこの言葉を贈って記事を締めたいと思う。
もしかしたら割と最近もこんな記事書いた気がするなーなんて思いながらもまぁ何回も読んでほしいぐらい重要なことなので書いてみました。
それでは今回はこの辺で!