先日、自殺対策のNPOの代表として活動されている方の記事を書きました。
参考記事:自殺対策NPOの代表の活動から自殺をしないためのヒントを学んでみました。 - ニート気質な僕の生きる道
この記事で紹介した自殺対策NPO代表の佐藤久男さんという方。この方は自殺を考えてしまっている方の相談に乗り一緒に専門家と連携して解決策を考えたりしながら秋田県の自殺者の減少に貢献した方です。
その佐藤さん自身もかっては経営者で事業が倒産し、精神はボロボロになり追い詰められたという過去を持っています。また、この自殺対策のNPOを設立したきっかけになったのは「同じ経営者仲間の自殺」という悲しい出来事からだったそうです。
そのことを知った佐藤さんは「何であの人が死ななければならないんだ」と激しい憤り、怒りを覚えてそれがNPO設立の原動力になったんですね。怒りというのはネガティブに捉えられがちな感情ですが、使いようによってはものすごい力を発揮するものなのだなと佐藤さんのお話を聴きながら思いました。
怒りや憤りをエネルギーに
ぼくらが住んでいる世界は理不尽なことばかりです。まぁ色々な人が生活していますから自分の思うようにいかないというのはしかたがないことなのかもしれない。
ですが時には「なんだよこれは!!ふざけんな!!」と思わず声を荒げてしまうそんな腹ただしいような出来事や「何でこんな目に合わなければならないんだ」というやり場のない怒りを抱えることになることもあるでしょう。自分の中にグツグツと燃えたぎるマグマのようなものを感じる事があるかもしれません。
僕は「怒る」ということは健全なことだと思っていて「喜怒哀楽」なんて言葉があるように怒りの感情は人間である以上当たり前に持っているもののはずです。ただその怒りをどう使うか、それが大事なんだろうなとも思います。
例えば今回紹介した佐藤さんの場合は同じ経営者仲間が自殺したという経験から怒りを覚え、その怒りを原動力にし「二度と同じような悲劇を繰り返させない」という気持ちから自殺対策のNPOを設立し今の活動に至るわけです。怒りを行動するためのパワーに変えたわけですね。
あるいは、怒りから誰かを「見返してやる」と決意し頑張って成功した人の話なんかもききます。そういうのも「怒りをうまく活かしたいい例」なのではないでしょうか。どちらも自分の行動力のエンジンとして怒りをうまく利用したわけです。
逆に良くない怒りというのもありますよね。それは「他人にぶつけてしまう怒り」です。
「ふざけんな!!」と怒るまではオッケーです。そこまでは誰にでもあることです。僕も「ふざけんなよ!」とか「この○○が!!」みたいにイライラする事はありますからね。まぁ、僕が短気ということもあるのでしょうが。ただ表にはあまり出しません。
でもその怒りを復讐とか誰かを傷つけるためのパワーにしてしまったりそのまんま表に出して人にぶつけてしまう事は良くないと僕は思うのです。良くも悪くも怒りというのはものすごいパワーなわけで、それをそのままぶつけてしまえば今度は相手に不快な思いをさせてしまったりもするはずです。
方向性を間違えばその怒りは憎しみとか復讐心のようなものに変わり人を傷つけたり悲しませたりしてしまう恐れもあります。パワーの使いどころを間違えば、怒りは憎しみに変わり悲劇を招くことにもなりかねない。そうはなってほしくないんですよね。
自分や人を良くするために怒ろう
生きているとうまくいかないことの連続です。時に理不尽な思いもするしやり場のない絶望や怒りのようなものを抱えてしまうのかもしれません。僕なんかよりも社会に怒りを感じている人は沢山いるはずです。
そんな時に考えてほしいのは「どうすれば今の自分を良くできるのか?」「どうすれば今の環境をよりよくできるのか?」「どうすれば周りの人たちがより良くなれるのか?」という自分も含めて誰かを良くすることだと思うんですよね。
冒頭でお伝えした佐藤さんは「何で地域に貢献していた経営者が事業が失敗したからといって命を絶たなければならないんだ」という憤りや怒りを自殺対策NPOを設立する原動力に変えました。
その結果秋田県の自殺者を大幅に減らすことに貢献しました。始まりは怒りから。結果多くの人が救われ佐藤さんに感謝しています。
怒ることはわるいことではありません。誰でも怒りを持つはずなのです。それは健全なこと。ただ、どうせならその巨大なパワーを佐藤さんのように「人のために」活かしてほしいと思うのです。
怒るということは「何かがおかしい」と感じることでもあります。そのおかしさはもしかしたら多くの人が抱いているものかもしれない。そのおかしさを改善できれば多くの人が救われるかもしれないと思って今回の記事を書いてみました。
「怒るのは悪くない!!ただし、自分や誰かをよくするために怒ろう!!」
それでは今回はこの辺で!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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