ありがたいことに、この二月はレンタルの依頼を二件受けておりまして、今後もゆるゆるとではありますが、色々な方から依頼を受けていきたいなと思っております。
で、今回は二件目の時の話です。依頼をしてくださったのはなおやんさんです。(なおやん (@Naoyan_Tee_0211) | Twitter)なおやさんのお住まいは関東地方ではないのですが、今回ご自身が主催するオフ会のために上京するとのこと。依頼はオフ会がない日に一緒に行きたいところをプラプラしてほしいとのことでした。一緒に都内を観光するといった感じでしょうか。
僕の場合、これまでの依頼の多くがどこかのお店で雑談をするみたいな感じだったので、これはレアな依頼でした。何度かTwitterのDMでなおやんさんの希望の日時をいくつか挙げてもらい、その中で僕が空いている日にお会いすることになりました。待ち合わせ場所は東京駅です。
東京駅にて待ち合わせ!まずはお台場レインボーブリッジへ!
この日はあいにくの曇り空。時々雪も舞うなどなかなか厳しい寒さの1日でした。待ち合わせ時間よりも少し早く到着したので、「どうしよっかなー」と考えていたところ、なおやんさんも既に待ち合わせ場所に到着しているとのことで、さっそくその場に向かうことに。
なおやんさんは事前に服装や特徴を教えておいてくれたので、一発で見つけることができました。
「はじめまして、なおやんさんですか?オバッチです。今日はよろしくお願いします。」という毎度おなじみのおそらくぎこちないであろう表情でのあいさつ。
なおやんさんはやや大人しめに見える女性で、「どうもなおやんです」と丁寧に返してくださいました。
で、まずは彼女が行きたがっていたレインボーブリッジに向かうことに。東京駅から新橋まで行きゆりかもめに乗り換えて芝浦ふ頭という駅に向かいます。大体20分といったところでしょうか。
芝浦ふ頭の駅で降りて歩くこと5分程度で、レインボーブリッジに到着です。でね、今回は人生初なんですが「レインボーブリッジを歩いて渡る」ということをやってきました!!僕、この依頼受けるまでレインボーブリッジを歩くっていう発想がなかったんですよね。お台場まで行くときもゆりかもめでバーッと行くのが当たり前になってたので。
っていうか、そもそもレインボーブリッジを歩いて渡れるっていうのを知らない人も多かったんじゃないでしょうか?そうです、レインボーブリッジは歩いて渡れるんです!!これは実に貴重な体験をさせてもらいましたね。たぶんレンタルされなかったら一生歩くことなかったんじゃないだろうか?
↑が実際にレインボーブリッジを歩いている途中に撮った写真です。レインボーブリッジの横には遊歩道があって、そこを歩行者や自転車(押して渡る)とかランナーが通ります。(この日も何人か走ってました)
まぁ、写真見てもらうとわかるけど、この日は空が曇っててちょいちょい雪が舞うぐらいに気温も低くてメチャメチャ寒かったです(笑)あとけっこう直で顔に風が当たるんですよね‥‥‥。さえぎる壁みたいなのもないし、遊歩道のすぐ横は道路になってて車もバンバン通るからその度にブワッと風が吹きつけてきてなかなか大変でした。
「これでもうちょい暖かかったら気持ちよかったですよねー(笑)」なんていいつつ、多分30分ぐらいは歩いたのかな?その間なおやんさんの家族のことや、ふだんの生活のことなんかを聴きながら歩いたのであっという間でしたね。
ちなみにこの日はなおやんさんの誕生日とのことで、前日はネットで知り合った人と誕生日の祝いも兼ねてご飯を食べに行ったそうです。ネット経由でそういう繋がりができるのはいいよなーとしみじみ。
僕なんてネットで知り合った人にマルチに誘われたことは数多くあれど、まだ誕生日を直接会って祝ってもらったことがないですからね。いつか誰かに直接祝ってもらえたらそこで満足して「我が人生に悔いなし!」と逝ってしまうかも‥‥‥。
まぁ、そんな冗談は置いといて、お台場側に到着した僕らは、そのまま歩いてフジテレビの近くにある『アクアシティお台場』というところに入りました。ちょっと体が冷えていたというのもあるし、ちょうどお昼時だったのでご飯を食べることに。(写真撮り忘れました)
僕はこの時親子丼を頼み、なおやんさんはざるそばを頼みました。印象的だったのは彼女がおそばを食べる時に「全く音がしなかった」ということです。いやぁ、驚きました。
そばを箸でつかみ、めんつゆに入れて口に入れて食べるまでに一切音がしない!!こんなに静かにそばを食べる人は初めてだ!ということで、つい「メチャメチャ静かに蕎麦食べますね!」と言ってしまいました。なんというか所作が実に丁寧というかな、ガサツな僕とは正反対の人だなーということで、親子丼をムシャムシャと食べていた僕もこの時ばかりは影響されて食べ方が少しだけ丁寧になった気がします(笑)
お台場から浜離宮恩賜庭園に向かう!!
腹ごしらえをした後、「次はどこに行きますか?」ときいてみると、なおやんさんが「庭園に興味がある」とのことで、近くにある庭園を探してみることにしました。すると新橋、汐留付近に『浜離宮恩賜庭園』というところがあるのを発見。僕らはそこに向かうことに。
ちなみに帰りもレインボーブリッジ歩いて渡ったんですよ。いやぁ、なかなかいい運動になりましたね。そしてやっぱり寒かった(笑)
でまずは来たときにも利用した芝浦ふ頭の駅まで行き、そこから3駅先の汐留駅へ。浜離宮恩賜庭園は駅から徒歩5~10分ぐらいのところにあります。
※自分で撮った写真もあるのですが、一応広告を貼っているブログなので許可が必要かもと思い、今回は商用利用可能な写真ACさんの写真を使わせていただきました。Tsushimahikariさんのものです。
中は↑のような感じで池があったり、御茶屋があったり松の木があったりします。とても和風な空間なのですが、新橋や汐留からすぐのところにあるので、周りは高層ビルに囲まれており、この場所だけが異質という感じなんですよね。このギャップというか、違和感のある感じがとても新鮮でいいなぁと思いました。
この地は、寛永年間(1624~1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原でした。ここに初めて屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相 の松平綱重。承応3年(1654年)、綱重は将軍から海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てる許しを得ました。その後、綱重の子供の綱豊(家宣) が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿と改められました。
以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮となりました。その後、関東大震災や戦災によって、御茶屋など貴重な建造物が焼失したり樹木が損傷し、往 時の面影はなくなりましたが、昭和20年(1945年)11月3日、東京都に下賜され、整備のうえ昭和21年(1946年)4月有料公開されるに至りました。
引用した文章にもあるように、ここはもともと江戸時代に徳川家が作った庭園なんですよね。自分が歩いた道をもしかしたら過去の将軍たちも歩いたのかもしれないなぁなんて思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。時の権力者たちはここで何を考えていたのかな、ビルもない時代にここから見える景色はどんな感じだったのかな?などなど色々なことを考えながらのんびりお散歩しました。
僕らは歩いて景色を楽しんだだけですが、中にある御茶屋では実際にお茶とかお菓子もいただくことができるみたいです。またお弁当を持ちこんで園内で食べることも可能なので、もうちょい暖かい季節になったら園内にあるベンチに座り景色を楽しみながらご飯を食べるのもいいかもしれませんね。(アルコールはNGみたい)
ちなみにここは有料の施設なのですが、なおやんさんは障害者手帳を持っているとのことで、たまたま付き添いの僕も無料で入ることができました。
こういう文化に触れられるような施設にタダで入れるっていうのは素晴らしいことだと思うんですよね。もちろん、障害があってなかなか外に出れないとか、普段の生活が大変だという人もいると思います。でももし余裕があるなら手帳を積極的に活用して、興味がある施設とかに行ってみるのも一つの楽しみになるんじゃないでしょうか?
浜離宮恩賜庭園から明治神宮へ向かう
浜離宮恩賜庭園をプラプラした後は、なおやんさんの希望で明治神宮へ向かいました。とりあえず山手線で原宿駅まで行き、そこから歩いて明治神宮に行くことに。
レインボーブリッジの往復と浜離宮恩賜庭園でも歩き倒したため、だいぶ足に疲労感がありましたが、電車内では運よく座ることができ小休止。つくつぐおっさんになったものだと実感しますね。(翌日ふくらはぎが筋肉痛になりましたとさ)
で、原宿駅に着いたらこの日は休日ということもあり、まぁ予想通りの人の群れ!群れ!群れですよ。若さ溢れる空間に圧倒されちまいましたね。なんかキャピキャピしてました。
僕もなおやんさんも人混み苦手人間ですからもう駅着いた瞬間に「これはまずいな‥‥‥」ってなりましたね。まぁ、なんとか消耗しないように人混みを避けつつ明治神宮まで無事にたどり着くことができました。
原宿の駅前ほどではなかったですが、こちらも海外からの観光客の方などでにぎわっていて人はけっこう多かったです。
この時ふと聞いてみたくなったので、「なおやんさんは神社とか興味あるんですか?」と質問してみたところ、「私は緑が好きなんです」とおっしゃっていました。なるほど、確かに明治神宮は本殿までの道のりも緑に囲まれていて自然豊かな場所ですからね。緑が好きななおやんさんが訪れたいと思うのも納得です。
実際歩いてみると普通に森の中を歩いてるぐらいに木々が生い茂ってるんですよね。原宿とか表参道みたいな若者の街のすぐ隣にこんな自然豊かで、緑の世界が広がっているのはおもしろいよなぁと思いました。あと、やっぱり草木が多いからか空気が新鮮にも感じたし、心地よく感じましたね。プラプラ歩くだけでも気持ちが落ち着くしリフレッシュされる気がしました。
この日のレンタル終了!また観光やお出かけの付き添いもしたい!
なおやんさんの帰りの新幹線の時間まであまり余裕がなかったため、僕らは足早に明治神宮を離れることに。その後少しだけ表参道ぶらつきお茶をして時間をつぶし、途中まで電車でご一緒しお別れをしました。
僕の100倍ぐらいアクティブななおやんさんのおかげで、今回は普段自分ではいかないような場所に行くことができて、とても楽しいひと時を過ごすことができたと思います。
またなおやんさんからは、レンタル終了後「一人だと変な人に声をかけられたりするので付き添ってもらって助かりました」との感想を頂きました。なるほど、僕みたいなおっさんが付き添っていれば、それはバリアになるんだなと自分の新たな価値を発見!
今後も観光に付き添う(ガイドじゃなくて)ような依頼も時々受けれたらなんて思っています。変な人から声をかけられないための「おっさんバリア」としてぜひご利用ください。
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