今回は検索で来てくれた読者の方に向けたアンサーの形で記事を書いていきたいと思います。
キーワードは「サポステ 意味ない」です。
まずサポステについて知らない方に簡単に説明します。サポステとは若いニートやひきこもりの方を対象にした相談機関のことです。専門のキャリアカウンセラーの方がカウンセリングなどを通じてなかなか一歩踏み出せない方をサポートしてくれます。
参考記事:ニート、ひきこもりの方の相談機関サポステを利用しよう - ニート気質な僕の生きる道
サポステには僕も実際に通ったりしてて色々お世話になりました。特に大学を卒業して家に引きこもりがちになり将来に絶望していた時期にサポステに行ったことは前に進むための一つのきっかけにもなったと思っているので、個人的には「サポステに通った意味はあった。」と思っています。
特にその時はメンタルが最悪で常にネガティブ思考、マイナスなことばかりを考えていた状態だったので、サポステにいた臨床心理士の方にカウンセリングをしてもらったことは僕の考えを少し前向きにしてくれるものでしたし、ぶっちゃけると最後にカウンセリングが終了した時には思わず泣いてしまったほどです。
ただ客観的に見れば「別にサポステに行く意味ない人もいるよね」とも思います。まぁ要は人によるよねって話です。ではいったいどういう人がサポステに行く意味があって、どういう人がいく意味がないのか?その辺りを具体的に書いてみようと思います。
サポステに行く意味のある人
①極端に自信がない、一歩踏み出せないニートやひきこもりの人
これは20代前半の頃の僕そのまんまですね。当時の僕はタウンワークでバイトに応募することすら怖くて手が震えてしまうほど自分に自信がない人でした。
「動きたいんだけど動けない‥‥‥。」
そんな日々の中で動けない自分を責めてさらに自分を嫌になるという負のループにグルグルとはまり込んでいたように思います。正直、家族にも相談できないし、したとしても何かいい回答が返ってくるわけでもありませんでした。母親は主婦だし父親は終身雇用で大学から定年まで同じ会社でつとめた人なのであまり参考にはなりません。
そんな僕にとって働くこと、動き出すことのハードルはとにかく高かったというわけです。他のことはともかく「働くのは本当に嫌だ。」そう思ってました。だからその前段階としてサポステでカウンセラーの方に相談してもらうことから始めました。
サポステでは色々な話をしましたね。自分がなぜ自信がないのか?なぜ働くことに不安があるのか?などなど。そうやってカウンセラーさんと話をする中で、自分の考えや認知のゆがみが明確になってきたんですね。「あれ?自分はこう思ってたけど実はこうなのかも‥‥‥。」そういう気づきも沢山ありました。そうやって少しずつではあるけども動き出すための下地が出来てきたんです。
その時のことを振り返ると「まずカウンセリングを受けておいてよかったな。」と思います。もしカウンセリングを受けず自分の不安や悩みが明確にならないまま、無理やり仕事をしていたとしたらもっとメンタル面でダメになっていた可能性もあるわけですから。
なので、当時の僕と同じように今の自分に「極端に自信を失ってしまっている人」「動こうと思ってはいるんだけど動けない人」にとってはサポステに行く意味っていうのはあるんじゃないかな?
もちろん速攻で問題が解決するかというとそんなことはないと思いますよ。カウンセリングって地味な作業だし、パッとわかりやすく自分が前向きになるなんてことは考えにくい。ただ、相談を続けていると少しずつ「あれ?ちょっとやれそうかも。」という部分が見えてくることもあるわけです。だから特に自信がなくて動けないっていう人は試しに相談してみるのもありだと思っています。
②就活のやり方に不安があるニートやひきこもりの人
ニートやひきこもりの人の中には「就活を全くしたことがない」という人もいるかもしれません。そういう人にとってもサポステに通う意味はあるでしょう。なぜならカウンセラーさんの多くはキャリアカウンセラーの資格などを持っており就活についてアドバイスもしてくれるからです。
もちろん今はネットや書籍でいくらでも就活についての情報は集められるし、別にカウンセラーさんに相談をしなくても就活なんて余裕っていう人もいるかもしれません。その人はその人でガンガン進めていくといいと思います。
ただ、カウンセラーさんに相談すれば就活についてどういう風に進めていけばいいのか段階的に教えてくれます。就活を始めるには自己分析、応募企業の決め方、書類の書き方、自己PR志望動機をどうするか、面接のしかたなどなどするべきことがたくさんあります。
カウンセラーさんと相談しながらすすめていくメリットはわからないことがあればその場で質問することもできるってことですね。「ここの書き方ってどうしたらいいですか?」と聞けばしっかり答えてくれるはず。ニートやひきこもりの人の場合空白期間の部分について聞いてみるのもいいかもしれない。
なんなら書類の添削や面接の練習も手伝ってくれるので、一人よりも効率よく就活をすすめることができるわけです。
書類の添削とか面接の練習っていうのは自分一人だとなかなかできませんからね。面接は話す内容も大事ですだけど「雰囲気に慣れる」ということも大事。いくら一人でうまくしゃべれるようになっても、相手に向かって話すとなると勝手が違います。面接の場合には赤の他人に対して自分のことを説明しなければならないわけですから、カウンセラーさんの方がより本番に近い雰囲気で練習をすることができます。
以上の点から就活のやり方に不安があるニートやひきこもりの人もサポステに行く意味はあるでしょう。
サポステに行く意味のない人
これはもうお分かりの方もいるかと思います。ニートやひきこもりであっても
- 特に不安があるわけでも自身がないわけでも、一歩踏み出せないわけでもない
- 就活のやり方についても分かっているし何なら応募企業も決まっている
こういう人は別にサポステを利用する必要はないと思います。自分で就活をするなり、別にやりたいことがあるならガンガンそっちをやった方がいいです。あえてサポステに行く必要はありません。
っていうかたぶんカウンセラーさんからも「君は別に通う必要ないんじゃ?」と言われちゃうかもしれない(笑)時間もったいないです。
サポステっていうのは働くことも含めて「一歩が踏み出せない」という人が通う場所です。自分自身で踏み出せる人が通う意味はほとんどないはず。
サポステで何か仕事を紹介してくれるわけでもないので、普通に動ける人からしたら「あれ?ちょっと物足りないかもな‥‥‥。」と期待外れに思ってしまうかもしれません。
まとめ
そんなわけで今回は「サポステに行く意味のある人、ない人」という内容で記事を書いてみました。
今回お伝えしたように動き出せないニートやひきこもりの人にとっては選択肢としてサポステで相談する意味は十分にあると思います。一方で余裕で動けたり、既にやることが決まっているニートやひきこもりの人であればサポステに行く意味は多分ないので、別にいく必要はないです。
ぜひニートやひきこもりの状態の方は自分の今の状況を見極めつつ、サポステを利用するかどうかを考えてみてください。
個人的には試しに一回行ってみてどんな雰囲気なのかを体験してみるのもいいんじゃないかな?と思っています。
それでは今回はこの辺で失礼します!