オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

山はいい

山はいい。山に入ると、雑音は消え去り聞こえてくるのは、風と虫と鳥と草木が奏でる音だけだ。日頃、いかに様々な音に囲まれているのかに気づく。また、入ってくる情報も少ないからか、頭がスッキリする。

 

山はいい。ここではみんながマイペースだ。自分のペースで山を登りそして下りていく。みんなマイペースだから、誰かと比べたりせず、自然と自分も自分のペースを大切にできる。劣等感や優越感で心が上下動することもない。

 

山はいい。都会では毎日すれ違っても、隣近所でも挨拶がなかったりするのに、ここでは挨拶が当たり前に行われる。声をかけること、声が返ってくることは、いつから難しくなったのだろうか。挨拶にはほんのひと時でも自分の存在を見てくれているという喜びがある。

 

山はいい。ここでは自分で選ぶことができる。どの山を登り、どのルートを歩き、どんな装備を持って、坂道のどこに足を置くのか。選ぶことは疲れるが、選ぶことで人生を実感できる気がする。

 

山はいい。ここでは誰にも笑われない。おっさんフリーターだろうが、おっさん無職だろうが、金がなかろうが、山は何も気にしない。一人の人間がただそこにいることを受け入れてくれる。日頃、窮屈に感じさせるものを一時的に取っ払ってくれる。

 

山はいい。ここでは余計なことは考えずにすむ。いやっ、入る隙間がないと言ったほうがいいだろうか。嫌なことを考える前に、「この坂をどう登ろうか」を考える。岩のどこに足を置くか、一気に行くか、一歩ずつ登るか。目の前には常に課題が設けられ、それをクリアすれば確実にゴールまで向かうことができる。

 

山はいい。ちっぽけな自分の悩みがちっぽけなものだと気づかせてくれる。山頂から見下ろすとことで、俯瞰的な視点を与えてくれる。俯瞰で見ると、とてつもなく大きく重く感じていたものが、大したことないかと思える。

 

山はいい。孤独なひと時は、人といることの喜びを思い出させてくれる。黙々と山道を歩いていた僕は、山の良さを感じるとともに、いつの間にか人との対話を求めていた。そのことに気づけたのは、山のおかげだ。

 

山はいい。こんなボエムを僕に書かせてくれるぐらい色々なことを考えさせてくれた。

 

だから、山はいい。