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日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』思春期の悩みに寄り添ったいい本だと思った!!

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ちょっと前に精神科医の松本俊彦さんの書かれた『自傷・自殺のことがわかる本』を読みました。

 

参考記事:『自傷・自殺のことがわかる本』を読んだので感想を書いてみました! - ニート気質な僕の生きる道

 

この本は図解で自傷や自殺が起こる理由、なぜ人は死にたくなってしまうのか、悩んだ時はどういう機関に相談すればいいのかがわかりやすく書かれていて非常にいい本だったんですね。

 

で、著者の松本先生は精神科医ということもあって、ほかにもメンタルに関する本なんかをけっこう出されているんですよね。僕もメンタル系の内容に興味があるので、ほかの本も読んでみようかなぁと思って、今回手に取ってみたのがこちらの本。

 

 

お前とっくに中高生超えとるやないか―い!!という突っ込みが入りそうですが(心は中二だぞ)、この本は中高生だけじゃなくて、僕のような大人の人が読んでもとても役に立つなと思ったわけです。

 

そんなわけで、今回はこの『中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』を読んだ感想について書いていきたいと思います♪

 

中高生の悩みや問題に対して、専門家の人たちが分かりやすく解説してくれている

本書のいちばんの特徴は、中高生、あるいは思春期の子供たちが抱え込みやすい悩みや問題に対して、お医者さんや心理学者、NPOなどの支援者の立場から専門的なアドバイスをしてくれていることだと思います。なので、色々な悩みを抱えがちな中高生を始めとした若い人たちが読むと役に立つでしょう。

 

ちなみに本書で取り上げられている項目は次のようなものです。

 

  • 毎日のくらし(睡眠のこと、男女のこころやからだのこと)
  • 恋愛と性(援助交際、恋愛依存、DV、セクシャルマイノリティ)
  • くすり(アルコール、大麻、合法ハーブ、ガスパン)
  • やめられない・とまらない(リストカット、ネットやゲーム、過食、拒食、トラウマ)
  • いのち(友達が死にたい、死ぬとは?大切な人を亡くした)
  • わるいこと(盗み、キレる、いじめ)
  • 親のこと(さけやくすり、ギャンブル、うつ、暴力、大人への不信、相談場所)

 

くらしのことからくすりのこと、親のことまで項目はバラバラではありますが、中高生であれば何かの項目で悩んだり困った経験をしたことがある人もいるはずです。ただ上記の問題ってなかなか自分だけで解決できなかったりするわけですよね。悶々と一人で悩んでしまって、とても苦しくなってしまったり問題が悪化してしまうなんてこともある。かといって、気軽に身近な人に相談できるかといったらそんなこともなかったりね。

 

そういった時に、この本を一冊手元に置いておくとだいぶ精神的に楽だと思うんですよね。何か上記の項目に該当するような悩みを抱えた時にこの本をパッと開いて、専門家たちの考えに触れてみる。すると「なるほど、こういう理由だったのか」とか「こういう相談場所があるのか」と把握しておくことができるはずです。このように事前に知識を入れておけば、何かあった時に精神的な負担は軽くて済むはずです。もちろん、現在進行形で何か悩みや困りごとがある人にもおすすめです。

 

中高生だけでなく、中高生に関わる大人が読んでも役に立つ!!

本書のタイトルには「中高生のための」と入っているため、読む年代が限定されてしまいがちですが、僕としては中高生年代に関わる大人の人が読んでも役に立つ一冊だと思っています。

 

というのも、中高生の悩みとか困っていることって大人からすると「なんでこんなことで悩んでいるんだろう?」とか「なんであの子は困っているんだろう?」って思ったりするわけですよ。

 

大人だってかつては中高生だったのに、自分がその時に悩んだことをケロッと忘れてしまっていたりする。あるいは、意外にその時期あんまり悩んだり困ったことがなくて、スムーズに大人になってたりするのかもしれません。とにもかくにも大人はけっこう若い人の悩みについて理解が薄かったりするわけです。にも、関わらず変に「時間が経てば解決するよ」みたいなアドバイスをして、悩んでいる若者たちを余計に苦しめてしまうこともあったりします。

 

そうならないためにも、本書のような中高生を始めとする若い人の悩みや困りごとについて、「どうしてその悩みが発生するのか?」「若者は何に悩み苦しむのか?」「問題が発覚した時にどう対処したらいいのか?どこに相談したらいいのか?」といった知識を持っておくってことは大事だと思うんですよね。

 

いざ、身近な若者が何か困った時に自分がサポートできるような知識を持っておく。自分では無理でも「こういう相談場所があるから行ってみようか」と提案できる。そういう大人が身近にいたら若い人はどれだけ心強いかと思うんですよね。

 

なので本書は当事者の若者だけでなく、若者に関わる大人が読んでも役に立つ一冊だと思います。また大人が読んでおくことで、若者たちの悩みや困りごとがより解決しやすくなったり、若者の気持ちにもおそらく以前より寄り添えるようになるし、彼らの精神的な負担を減らすこともできるんじゃないかななんて思っています。

 

まとめ

そんなわけで今回は『中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』という本を読んだ感想を書いてみました。

 

若者と若者に関わる大人、どちらにとっても役に立つし、持っていて損はない一冊だと思うので、ぜひ一度読んでみてください!!きっと、若者の悩みや困っていることがより理解できるようになるはずです。

 

それでは今回はこの辺で。