オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『ライフシフト』これからの時代をどう生きていくのか?を考える時に参考にしたい一冊!!

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つい先日、懸賞に当選してリンダグラットンさんの『ライフシフト』が我が家に届きました。

 

 

サブタイトルに「100年時代の人生戦略」って書いてあるように、これからますます長寿社会になる中で人々がどういう風に生活をしていくといいのか、どう生きていけばいいのか?そのヒントが示されている一冊になっています。


だけど、この本結構分厚くて読むの大変なんですよね。僕も読むのに一苦労しちゃったんだけど、どーにか読み終えたので今回はこの本の中から「これからの社会で生きる上でどういうことを考えておけばいいのか?」「どういう心構えでいればいいのか?」「どういうことを知っておけばいいのか?」っていうことを共有していければなんて思っています。

 

みんなめっちゃ長生きになるかもよ。

まず驚きなのが、人々の寿命の伸びですよ。

 

この本には2007年に生まれたいくつかの国の子供たちの平均寿命の予測が書かれています。

 

これは、人口学者たちが今の子供たちの平均寿命を推計した結果である。図にあるように、2007年にアメリカやカナダ、イタリア、フランスで生まれた子供の50%は、少なくとも104歳まで生きる見通しだ。日本の子供にいたっては、なんと107歳まで生きる確率が50%もある。

引用元:『ライフシフト』著者 リンダ グラットン,アンドリュー スコット 東洋経済新報社

 

この記事を書いているのが2017年なので、今10歳の子供たちのうちの半数が100歳以上生きるって推測がされているわけですね。まぁあくまで推測なので100%当たるかどうかはわからないけど、確実に長生きする人っていうのは増えてきます。

 

しかも日本に至っては107歳っていうね(笑)いやはや、すげぇな。僕はもうその時には生きてないだろうけど、少子化がこのまんま進めば100年後には周りにはおじいちゃん、おばあちゃんだらけになっているのかもしれませんね。

 

これはもちろん、2007年生まれの人だけの話ではありません。もうちょい前の人たちの寿命っていうのもちょっとずつ伸びてます。

 

10年ごとに平均2~3年のペースで平均寿命が上昇していることを考えると、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳になら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101~102歳という計算になる。さらに10年前の1987年に生まれた人は、98~100歳だ。1977年生まれは95~98歳、1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳となる。

 

まぁこれもあくまで予測みたいなんだけどね。僕の年代でも100歳ぐらいまで生きる人が半分はいるって計算になりますね。(僕は1985年生まれ)

 

僕自身がこの半数に入るかどうかは何とも言えないけど、学校のクラスメイトとか友達の半分が100歳近くまで生き残る可能性があるのかぁ。100歳になったらみんなどんな感じになるんでしょうね?それなりに元気なのかな?

 

ちなみに長生きする理由っていうは、読者の方も想像できるとは思うけど、健康や栄養、医療、教育、衛生、テクノロジーなどあらゆる面で昔に比べて改善されているし、今後もさらに進歩していくからってことみたいですね。

 

今の時点でもアップルウォッチのようなもので心拍数からいろいろ読み取れるみたいですしね。

心臓の不整脈をApple Watchと機械学習で特定することに成功 - GIGAZINE

 

今後さらに医療やテクノロジーの分野が進歩すれば、超ちっちゃいマシンが体内に入っててそれが異常や病気を素早く発見してくれるなんてこともあるかもしれない。そうなったら確かに寿命は今よりもさらに伸びるだろうなぁとは思います。

 

これまでの人生設計のやり方は通用しなくなるかも

今までの人生設計というのは、超大まかに言うとこの3ステージ になります。

 

  • 教育
  • 仕事
  • 引退

 

教育というのは主に学校に行ってる期間ですよね。大学とか、もっと行けば大学院とかまで行き、基礎的な学力や専門的なことを15~20年近く学びます。その後多くの人は教育を終えて仕事のステージに入るわけです。そんで、まぁ30年とか40年とか働いて、65歳とかで引退するっていうよく聞くパターン。

 

うちの父親は大学卒業してから60歳まで、一つの会社でずーっと働いて定年を迎えたのでこのパターンの典型例と言えるかもしれません。

 

うちの父親とかもうちょい前の世代の人たちはこのパターンでもいけたのでしょう。仕事を引退してから平均寿命まで年数は、今の若い人たちほど長くはありませんからね。年功序列で賃金もある程度上昇し、貯蓄も確保できている方が多いでしょう。

 

また一つの会社で勤め上げたことである程度退職金が出るという人もいるはずです。病気などもなく順調にいけば、ある程度資金的に余裕ができ仕事を引退後はあくせく働かなくても生きていけるという方もいるでしょう。

 

うちの父親も今では、時々パートで短時間働く程度で後は旅行に行ったり、仲間と時々お酒を飲みに行ったりと定年後の生活をそれなりに楽しんでいるようです。まぁ、一つの会社で40年近く働き続けることもすげぇけどね。僕なら絶対に出来なそうだから。

 

ただ、これからの時代はそうはいきません。うちの父親やその上の世代に人たちのように教育、仕事、引退という3ステージの生き方はものすごく難易度が上がります。その理由は簡単で

 

「平均寿命が格段に伸びる可能性があるから」

 

です。先述したように2007年に生まれた子供の半数は100歳を超えるという予測があるということは、仮に60歳とか65歳で仕事を引退したとしてもあと40年近く生きる可能性があるわけですよ。

 

40年ですよ!?その期間、仕事をほとんどせずにそれまでの貯金だけで過ごしていける人がどれだけいるでしょうか?よっぽどのお金持ちでもない限り不可能じゃないですか?

 

しかも、機械化の影響で従来の仕事があるかどうかもわからない、また企業がずーっと存続するかどうかも分からないわけです。そうすると、従来の教育、仕事、引退という3ステージで生きるのは厳しいんじゃないか?と本書では警告しているわけです。

 

マルチステージを生きる準備を

従来の生き方が厳しいということであれば、これからの時代を生きる人たちはどういう生き方をすればいいのでしょうか?

 

そこで、本書が提案しているのはマルチステージを生きるということです。つまり、従来のように教育を受けて仕事をして引退をするという型ではなく、


教育→仕事→教育→起業→社会貢献(あくまで一つの例として示してます)

 

という形で、従来よりもいくつかのステージを付け加える必要があります。これは先ほども述べたように、寿命が伸びること、仕事がなくなる可能性があることなどが主な理由ですね。

 

寿命が伸びれば、それだけ長く生きるわけですからその生活を維持するために必要なお金が必要になります。

 

そのお金を稼ぐには雇われるなり、自分で事業を起こすなりして働く必要がありますが、先ほども述べたように仕事はどんどん機会に奪われていくであろう時代です。若い時に活気のある産業でも、途中で衰退したりする可能性もある。そうすると、必然的に別のスキルを身につけるために一定期間学び直すということも必要になるでしょう。

 

というか、ほぼ生涯学ぶという感覚の方がいいですね。テクノロジーの進歩などによって今持っているスキルが数年後にはあんまり役に立たないなんてこともあるわけですから。

 

また、長生きするということはそれだけ仕事をする期間が増える可能性があります。だけど、仕事というのは色々なものを奪ってもいきますよね?ストレスの高い職場で働くのであれば、そのぶん健康というものが奪われていくかもしれないし、経験を積むという点で長時間労働もいとわないということであれば、そのぶん家族やパートナーとの時間が少なくなり、友人とも疎遠になってしまうということも考えられるでしょう。

 

本書では肉体的、精神的な健康と幸福のことを活力資産と呼んでいますが、仕事をしっぱなしの生活ではこの活力資産がどんどんと奪われていってしまうことも考えられます。その回復のために、一時期は仕事をセーブしたり、社会貢献活動にシフトチェンジをするということもあるわけです。

 

個々人でどういうステージを歩むかには決まりはありません。従来のような教育→仕事→引退のようなある程度決まった型に自分を当てはめる必要はないし、それに当てはめようとしてもそぐわない人の方が多いでしょう。

 

いろいろな選択肢を考慮していきなり起業をしてみてもいいだろうし、20代前半で家庭に入ってその後再び学び直して、仕事の現場に戻ってくるといった事も考えられます。

 

ただ、問題なのは社会や企業側がそういった変化に対応できるかどうか。本書では実際に企業や政府の課題を示してます。

 

まぁ、パッと考えてもらえればわかると思うけど、今の企業社会って学校卒業して起業して経験積んだ人をその後雇うことってあんまりないと思うんですよ。どっちかというと同じような会社でつとめた職歴とかを見るでしょう。また学校を出てすぐにNPOをなどの非営利団体の職員で活動を続けていたような人が、今度は営利団体で活躍したいと考えた時に果たしてどれだけの企業が受け入れ先としてあるでしょうか?

 

このように個人の生き方が変化していく中で、当然ですがそれを受け入れる企業や国、社会全体も変化をしていかなければなりません。ただ、現状はそこまで対応できているのかというと「うーん‥‥‥。」という感じなんじゃないかな?この辺はあくまで僕の想像ですけどね。

 

あとはマルチステージを生きる人たちは意図的に子育て期間とか、仕事をセーブする期Lifeりあ間を設けたりもするわけだけど、そういうのにもきちんと対応できるかどうかですね。その辺は今もそうだけど、これからの時代の課題として取り組んでいかなければいけないのだと思います。

 

まとめ

というわけで、今回は『ライフシフト』の内容の中で、特に共有しておきたい部分についてまとめてみました。

 

  • メッチャ長生きする時代になるかもよ
  • これまでの人生設計のやり方じゃ通用しなくなるかもよ
  • マルチステージを生きる準備をしておくといいよ

 

これらのことは常に意識しておくといいでしょう。

 

また今回は言及しませんでしたが、本書では実際にいくつかの年代ごとに「マルチステージを生きるとはどういうことなのか?」という例が具体的に載っています。

 

掲載されている具体例を読むと「なるほど、こうやってステージを決めたり変えたりしていくんだな。」ということがわかるので、まだいまいちマルチステージを生きるというのがどういうことかがイメージできない人は読んでみると「なるほど!!マルチステージを生きるというのはそういうことか!!」と納得できるでしょう。

 

変化が激しく、人々の価値観も多様化する中

 

「あなたはどのように生きていきますか?」

 

ぜひ、本書を読んでこれからの生き方の参考にしてみてくださいね♪

 

それでは今回はこの辺で失礼します!