
先日、父親となかなか激しい口喧嘩をしました。きっかけは酔っ払った父親が、病気の母親に対して配慮のない行動を繰り返したことと、明らかに家で飲んでいい飲酒量を超えていたからです。
我が家では長年父親が酔っ払ってキレたり暴言や、非常にデリカシーのない言動を繰り返してきたため、家でお酒を飲む場合、2杯までと決められています。(そのぐらいの量であれば、多少デリカシーがなく、うるさいぐらいで済むので)
当然、2杯飲んだ時はこのぐらいの酔い方だというのがデータとして入ってるわけです。表情、呂律の回らなさ、わけのわからない言動、目が明らかに飛んでいる。2杯を超えると、途端に様子がおかしくなるので家族はすぐに気づきます。
この日も、明らかに呂律が回っておらず「絶対にいつもより飲んでるな」という確信に近いものがありました。さらには、病気で治療に専念しなければならない母に対しての行動を見て、内心腹が立っていたんですね。
本来であれば、酔っぱらった父親には近づかないようにしていたのですが、この日はつい私も口を出してしまったのです。
ところがそれが気に食わなかったのか、そこからは「縁を切る」「なめてんじゃねぇぞ」と「バカ野郎」などと勢いに任せて言葉をまくし立ててきます。しかもテーブルをバンバン叩きながらなので、始末に負えません。
さすがに私も頭にきたので、激昂し、汚い言葉を吐いてしまい、火に油を注いでしまいました。これに関しては猛省するしかありません。
紆余曲折あり、ようやく騒動が収まったのは1時間以上経った後です。最後の方では、なぜか私が宗教に入っているのではないかと疑われ(というか入ってると断言してました)、入っているのなら家を出ていけと言われ、しまいには入ってたらこ○すとまで言われました。どうやら私の喋り方が、宗教に入った人間そのものだと言うのです。
俺はバカじゃないから見ればわかるんだ!と堂々とバカなことをいうので、「お前の目は節穴か!」というセリフが頭に浮かんでしまいました。そんな言葉を思い浮かべる場面が来るなんて考えもしませんでしたが、まさかのタイミングでしたね。人生、ある程度生きてみないと分からないこともあるもんです。
ちなみに私は宗教には入っていないので、こ○されずにすみそうです。っていうか、宗教への偏見すごいな。おそらくですが、かつて犯罪と関連した宗教団体をイメージしてる気がします。具体名も出していましたし。
ただ、一つ失敗を挙げるとするなら、「宗教なんか入ってないよ!神に誓って!」と言ってしまったことでしょうか。全く意識してなかったのですが、何かコントみたいなことしてしまったと、頭の中で笑ってしまいました。
まぁ、身に覚えのない言いがかりのような、当たり屋のような言葉をぶつけられ、さすがにばかばかしくなって、この辺りで私は冷静さを取り戻しましたね。ただ、こういうやりとりがヒートアップして、家族間の事件って起こるんだなぁと思いました。実際、殺人事件の割合として多いのは親族など身近な人同士みたいですし。すいません、物騒な話をしてしまいました。
私は父のために人生を棒に振るつもりはありませんが、酔っ払って理性を失った父親なら勢いに任せてなんてこともあるかもしれません。酒で一定レベル超えると、タガが外れちゃう人もいますからね。
皆さん。酒は飲んでも飲まれるな!なんて無理ゲーですよ。酒のんだら飲まれる人は飲んじゃダメ!と言っても、父親みたいな人には届かないと思いますが。
長年続けた酒乱と暴言で失ったもの
とまぁ、こんな感じで不定期ではありますが、年に数回は酔っ払って理不尽なキレ方をしてくる父親です。私が思春期の頃からなので、かれこれ20年以上でしょうか。会社員時代のある時期は毎日なんて時もありましたね。
理不尽にキレること。怒鳴りつけること。テーブルをバンバンたたくこと。(一度、それで骨折してました。)我々の言葉に対してはすべて否定から入ること。まるで自分がすべて正しいかのように振る舞うこと。きちんと謝らないこと。それらを繰り返すこと。
ある時は頭から血を流して帰ってきたこともありました。それも、3回以上は確実にありました。いつぞやの時は鼻かなんかを骨折していました。ただ、なんで怪我をしたのかは一切覚えていないようでした。階段から転げ落ちたのか、道ですっ転んだのか、はたまた酔っ払って誰かに絡んで返り討ちにあったのかはわかりません。
まぁ、継続は力なりと言いますが、何でも継続すりゃいいってもんでありません。こうした行動をする度に、父に対する敬意と信頼は失われていきました。
その結果、何が起こったかと言うと「大事なことは父親とは話さない」となるわけです。私自身の将来のこと、悩み、今やっていることは母親とは共有していますが、父親とはほとんど共有していません。たとえシラフであろうと、酔っ払った時のイメージが強すぎて「この人に何か相談したくないな」って思いが先に来ちゃうんですね。
いやっ、冷静に考えりゃ、シラフの時と酔っ払ってる時の対応は全然違うと思いますよ。それなりに人生経験を積んでいる父親ですから、それなりのアドバイスはくれるのかもしれません。
でも、もう信頼していないので無理なんです。よく、「いつでも相談して」なんていう人がいますが、相談っていうのはある程度の信頼関係がなければ難しい。時には弱みも見せることになるわけですから、その人と接してて一定の安心感がなければ、相談なんて頼まれてもしやしません。
酒で信頼失うのはもったいない
そんなわけで、長年の飲酒によってうちの父親は色々なものを失いました。しょうがねなぁと思う一方で、もったいないなぁとも思います。
というのも、私が偉そうに言うことではないですが、シラフの父親はデリカシーのなさや、多少首を傾げるところはあるにせよ(人によっては引くかもですが)、悪い人間ではないんですよね。でも、それが酔っ払ってある線を超えると、今回みたいになってしまう。
酔っ払った状態とシラフな状態。もちろん、同じ本人ではあります。ただ、お酒に入ってるエチルアルコールって、薬物なんですよね。薬物による化学反応が言動に影響を及ぼしちゃってる。普段、いくらきちんとしてても、それで色々やらかして、信頼失っちゃうんですもん。
ほらっ、いろんなニュースを見ても、酒に酔って暴行事件起こしたり、飲酒運転したり、最悪人をあ○めてしまうなんてことが、ちょこちょこ出てくるわけです。まさか、あの人がみたいなことも言われますよね。酒ってけっこう怖いんですよ。
だからめっちゃもったいないと思います。そして、これだけ長年積み重なっちゃうと、本人も辞められないでしょうし、私たちが彼に対して、信頼をし直すというのは難しいでしょう。うちの家族は多分、もうこのままいく感じになるはずです。残念ながら。後はもううまく距離をとって衝突しないようにするしかありません。
でも、まだ間に合う人もいるはずです。1回や2回の失敗なら、家族や周りの人もまだ許してくれる可能性もあります。謝りましょう。仮に酔って覚えていなくても。
私が言いたいのはそんなところです。
参考サイト
覚せい剤よりも?専門医がアルコールを「断トツに危ない薬物」と言い切るワケ | ニュースな本 | ダイヤモンド・オンライン




