先日の話になりますが、2月10日に開催された『第11回ニート祭り』というイベントに参加してきました。
ちなみに僕は去年(2016年)も同イベントに参加しておりまして、その様子などは↓の記事からご覧になれます。
2月10日はニートの日!!という事でニート祭りに参加してきました♪ - ニート気質な僕の生きる道
今回で2回目の参加になりますが、果たしてニート祭りが一体どのようなものだったのか?また参加して感じたことを中心に書いていこうと思います。
※不覚にも会場の写真を一枚もとっていないというミスをやらかしました。なので僕のつたなすぎる文章でご想像ください。
ニート祭りの内容は?
第一部は朗読劇
第一部ではこのイベントの主催であるニートや引きこもりの方を支援するニュースタート事務局で支援を受けるニートの方達や、スタッフの方の朗読劇からスタート。
朗読劇の中で支援を受けているニートやひきこもりを経験した方たちがそこに至る理由や経緯を語ってくれたのが興味深かったですね。
- 誰にでもいい顔をしてしまい、他人といる時はいつも何らかの役割を演じてしまっているのがしんどくなってしまっていた。
- 女の子特有のグループの付き合いに疲れてしまった、生き方のペース配分がわからない
- 10代後半からアル中になりひきこもってしまった
朗読劇は神父に懺悔をするようなスタイルで会場では笑いも起きていて和やかな雰囲気。(初めての人はちょっと戸惑うかも?)ただ、きっとこの劇に出るまであるいは支援を受けるまでには相当苦しい思いもしてきたんだろうなぁとも想像しました。実際自殺未遂をしたという話も出てきましたしね。
その上で自分が過去に経験したつらかったことや、苦しかったことを人前で打ち明けて笑いに変えられるというのはとてもすごいことだと思います。少しずつ自分の過去を受け入れて前に進んでいこうとしているニートやひきこもりの方の姿から勇気というか自分も頑張らなきゃなぁと背中を押してもらえた感じがしましたね。
第二部はトークライブ
二部からはトークライブということで、ゲストのphaさんや山奥ニートの葉梨はじめさんとニュースタートの若者たちが語り合います。
ゲストのお二人の現在の生活や、考え方、ニートと結婚の話や女性ニートについてなどなど様々ことについて話題は及びあっという間に時間が過ぎたという感じです。
第二部で特に印象に残っているのは山奥ニートの葉梨はじめさんの話ですね。
葉梨さんのブログもちょくちょく拝見はさせていただいているのですが、実際にお話を聞くのは初めて。結構ズバズバと話されていてキャラも面白い。(ニコニコ動画をやっている時のキャラになってしまっていたらしく普段は割と静かだとのこと)
実際の生活ぶりなんかを聞くと実に興味深いというか「こんな生活をしている人たちがいるのか?」という感じでした。どういう暮らしぶりなのかというと
- 一ヵ月に必要な費用は光熱費9000円、食費6000円、家賃0円で最低限の生活はできる。(近所からのおすそ分けなどもあるため)
- 山奥のためケータイの電波は届かない(ネットは繋がっているそう)
- もともと廃校だった建物が障碍者施設になり、そこが移転したため設備はある程度整っている
- お金を全然使わないため一か月ぐらい財布を出さないことも
- 住んでいる村の平均年齢は軽く80歳オーバーで、移住してきた若者たちの方が人数が多くなっている
山には食べられる山菜のようなものがそこら辺に生えていて食料には困らないということです。また共同生活をしているため(10人以上)光熱費や食費も破格の値段。確かにこれならガッツリ週5日という働き方をしなくてもゆるゆると稼いでいけばやっていけそうですね。山には仕事は少ないけど、農産物の収穫など期間限定の仕事なんかもあるようで、まったく稼げないということもないみたい。
今はその環境の中で「自分たちで何か売れるものをつくれないか?」と考えたりニート村をつくりたいということであれこれ試行錯誤しながらとても幸せな日々を送っているようでした。ほんとおもしろい生き方をしてる人って沢山いるもんですな。
幸せとは?
トークライブの中で「ゲストの方やニュースタートの若者にとって幸せとは何ですか?」といった質問がありました。
phaさんは今のままが続いていけばいい。世間や他人の言うことをあまり気にせずそれぞれの人ができることをやっていくことが幸せになるんじゃないかという回答。
葉梨さんは「今が幸せ。」と答えていて話していてもほんとに充実してるんだろうなぁという感じが伝わってきましたね。そんでニートの人こそ幸せになるべきだと。せっかく時間もあるのに自分で自分を責めてしまうのはとてももったいない。好きなことをやって楽しんでいけばいいんじゃないかということをお話されていました。
お二人とも自分の生き方というのをある程度確立し始めているのでそれが、幸せというものに結び付いているんだろうなぁ。
大事なのは他人がどうかじゃなくて自分が幸せかどうか。
僕の場合まだまだブレブレの人生ではありますが、お二人のように自分なりの生き方というものをいつか確立できたらなんて思いましたね。ああ、幸せになりてぇ。
色々な生き方があっていい
こういうイベントに参加することで特に感じるのは「人によっていろいろな生き方があっていいんだよな。」ということです。
phaさんのようにシェアハウスでゆるゆる働いて、時々地方に出かけてみたりとかするのもいいし、葉梨さんのようにお金があまりかからない山奥でのんびり暮らすというのもアリでしょう。
一方でニュースタートの若者たちは司会者の方から「山奥で暮らすというのはどうですか?」と聞かれたときに率直に「山奥はちょっと‥‥‥。」といった感想も持っていました。
同じニート的な感性だとしてもそこはまた別の話。ずーっと都会にいた人がいきなり山奥で生活するというのはハードルが高いのかもしれない。「誰かと共同生活するのなんて無理。」って思う人もいるでしょう。みんながみんなphaさんや葉梨さんのような生き方を出来るとも思わないし、ガッツリすべてを真似する必要もないと思います。
そういう人はまた自分なりの生き方を見つけて自分が生きやすい場所に行けばいい。それは都会でも地方でもいいし国内でも海外でもなんでもいい。
大事なのは色々な生き方があるというのを知ること。そして色々な選択肢があって今の生き方が自分にもし合わないのならば別に生きる道がある思えること。そう思えるだけで少し気持ちが楽になるし、生きやすくなる気もします。
そのためには本を読むなりイベントに出るなり人と会うなりしてもっと見聞を広めなきゃなーなんて思いますね。はたして自分はどういう生き方がしっくりくるのだろうか?そんなことを改めて考えさせられたイベントでした。
おまけ
実はこの『ニート祭り』のあとに懇親会がありまして、僕も参加させていただきました。
普段こういう懇親会とかって気後れしちゃうんだけど、ニート祭り特有のゆるさのおかげなのか「懇親会に参加したい方いますか?」という問いかけにサッと手を上げることができたのには驚きましたね(笑)
懇親会が開かれた居酒屋では二時間近く滞在して、イベントに参加した方達とお話もできたしphaさんや葉梨さんとも少しお話をできたので良かったです。
あわよくば同じ無職、ニート仲間ができたらなんて思いましたが残念ながらそこまでには至らず(^^;学生さんや社会人の方も参加されていて意外とガチニートみたいな人は少ないのかも?
ただこういう懇親会みたいなのに参加するのも楽しいなという経験も出来たので、これからも興味があるイベントや懇親会にはちょこちょこ参加してみようかなーと思います♪たぶん来年のニート祭りもタイミングが合えば参加するつもりです(^^
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
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