読者の方の中にも「将来が不安」という人はいるかもしれません。正直、私はけっこう不安でして、病気になったらとか、高齢者になった親の面倒、親亡き後の生活、自分の老後など、不安になる要素はいくつもあり、それらのことを考えていると、しんどくなることもしばしばあります。
ただ、じゃあ何で不安になるのかってことなんですが、それっておそらく「問題の対処法を知らない」のが大きいんじゃないでしょうか?
誰しもはじめての場所に行く時、「きちんとたどり着けるだろうか?」と少なからず不安になるでしょう。でも、事前に地図で調べて道のりを知っていたり、人から聞いていたりすれば、不安にならず目的地までたどり着けるはずです。
これと同じで、私たちも将来起こるかもしれない様々な問題に対して、事前にその対処法を知り、あるいはどういう人や組織が、相談に乗ってくれるのかを把握しておけば、不安に飲み込まれずに済むはずです。
では、事前に対処法などを知るにはどうすればいいでしょうか?ネットで調べるというのは1つの手ではありますが、一つ一つ調べていくのは手間も時間もかかるでしょう。
そこで今回は、将来を考えた時に不安になりやすい問題について、その対処法や相談先がコンパクトにまとめられた書籍を紹介しようと思います。それは『死なないノウハウ』という本です。
手元にあれば安心できるお守りのような存在
この本は「お金」「仕事」「親の介護」「健康」「病気」「トラブル」「死」といった、誰もが将来直面するかもしれない問題について扱っています。著者の雨宮さんはそれらの専門家に話を聞き、具体的な使える制度や相談機関などを紹介してくれています。
この本を読んだ時にまず思ったのが、「こういうの知っとくと安心できるなぁ」ってことでした。
将来何が起こるか予測つかないじゃないですか?だから、みんな不安になるわけですけど、大抵の問題には対処法があったり、相談にのってくれるところがあるのが、この本を読むとよく分かります。
それは著者の雨宮さん自身が、独り身で貧困問題に関わってきたり、長年専門家に取材をしてきた蓄積があって、多くの人が将来どんな問題に出くわすして、どういうところで困ってしまうのかがよく分かっているからなんですよね。それが、この本の網羅性に表れています。扱っている問題が幅広いんですよね。
私も親が高齢になってきてまして、健康のこととか、介護のこととか、認知症になったらどうしようとかどうしても色々考えがちなんですが、この本読んだら、だいぶ気持ちが楽になりました。あぁ、案外大丈夫かもって思えたんですよね。
そういう点で、この本はこれから生きていく上で、とりあえず側に置いておきたい、手元においておくと安心できる「お守り」みたいなもんじゃないかなと思います。
しっかりと読み込まなくても大丈夫
この本には私たちの将来に起こりうる問題に対して、色々役立つ内容が書いてあるんですが、私としては隅から隅まで全部読み込んで、しっかりインプットしてみたいなことはしなくていいと思ってます。(もちろん、できる人はして構いません。)
そうではなくて、側に置いておいて時々パラパラと開いてみる。ふと親の介護どうしようなどと思う時もあるでしょう。そういう時に読んでみる。その時に「この問題にはこういう制度が使えるんだ」とか「こういうところにいくと相談にのってもらえるんだ」っていうのを、なんとなくでもいいのでインプットしておく。このなんとなくっていうのが大事です。
そうやって、ぼんやりとでも大抵の問題には対処できるというのを知っておき、「そんなに不安にならなくても大丈夫だな」って思えるのが大事だし、この本の有効な活用法だと思います。
個別の制度や対処法の詳細は自分で調べよう!
この本は、将来起こりうる様々な問題への対処法や使える制度を幅広く扱っています。それは、間違いありません。
ただ、この本を読みさえすれば問題ないかといえばそういうわけではありません。将来起こりうる問題を幅広く扱っているがゆえに、個々の問題に対して、1から10まで事細かく説明しているわけではありません。これは字数の関係などで、どうしても仕方のない部分だと思います。
ですから、それぞれの制度なり、対処法についてより深く知りたいのであれば、別に書籍を買ったり、知識を持っている人に聞く必要があります。
もし、ピンポイントで「自分はこの問題の解決法や相談先の詳細を知りたいんだ」というのであれば、この本よりも、特定の問題について書かれた本やウェブ記事を参考にした方がいいでしょう。
まとめ
今回は『死なないノウハウ』という本について紹介してみました。
この本に書かれている情報は、特別なものでありません。おそらく役所の情報や書籍、ウェブサイトでも探せるものだと思います。
ただ、将来起こりうる問題に対して、一冊の中に網羅的かつコンパクトにまとまっているのは、とても使い勝手がいいと思います。
また、繰り返しになりますが、この本を読めば、大抵の問題には対処法や相談先があるとわかります。ですから、特に「〇〇になったらどうしよう」と将来が不安になりがちな人は、不安要素を小さくできる、安心感を得られるという点で、持っておいて損はない一冊だと思います。興味がある方はぜひ一度読んでみてください。