オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

為末大さんの「逃げる自由」という本を読んでみました。

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ひっさびさに本を読んだ感想を書きまーす♪いやっ、全然本読んでなかったわけじゃないんですが、どうも「紹介したいぜ!!」ってピーンとくるような本があんまりなかったんですよね(^^;僕のチョイスの問題なのかはたまたその本の‥‥‥。まぁ、どっちでもいいか♪

 

そんなわけで別に中断してたわけじゃないんだけど間がいつの間にか空いてしまってたのでまたチョイチョイと読んだ本についてもご紹介していきますよー♪久々にご紹介する本はこちらです♪

 

 

為末大さんについて

知らない人もいるかもしれないので、一応ご紹介しておきますね♪

 

「おーい!!!何やってたんだよ!!タメ!!」でおなじみの人です‥‥‥。えっ、わからんって?なるほど、この物まね自体がちょっと古かったか。一世風靡しかけたモノマネだと思うんだけどな‥‥‥。では改めて真面目にご紹介を。

 

為末大さんはもともと陸上競技をされていた方です。専門種目は400mハードル。シドニー、アテネ、北京と3大会オリンピックに出場していて、世界選手権で二度の銅メダルも獲得されているものすごい実績のある元アスリートです。

 

現役を引退後はご自身で会社を経営されるなど幅広く活動。本もいくつか出版されていてその中でも諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉はかなり好評な一冊。僕自身も学びがある本だと思ったので興味がある方はぜひお読みください♪

 

本書について

本書はその諦める力の続編とも言えるもの。為末さんが設置したネット上の「相談室」に舞い込んできた相談に対してのやり取りから生まれたものです。

 

タイトルにある「逃げる自由」の逃げるとはそのまんま捉えるのではなく、「何かから距離を置く」と前向きにとらえてほしいというのが為末さんの考えです。数回読んでみましたが「同じような悩みを抱えている人は多いだろうな」というのが僕の実感。

 

色々な何かに捉われている人は実に多い。それは僕自身も含めてですね。そういうものから距離を置いてみると道が開けるかもしれない。本書では為末さんと読者の方のやり取りからそんなことを感じ取れるでしょう。

 

さすがに全ての質問と相談を載せるわけにはいきませんが、ここでは特に僕が参考になった為末さんと読者さんのやり取りから1つ抜粋してみようと思います。

 

知名度で就職先を選んでしまった若者とのやりとり

ある男性からの相談。

彼は社会人一年生となってAという会社で働いているのですが、内定を辞退してしまった別のBという会社のことが忘れられないもよう。辞退した会社は確実にやりたい仕事を出来たはずだが知名度と会社の規模で今いる会社を選んでしまったことを後悔していてどうすれば過去を忘れて前向きになれるのかというものでした。 

 

それに対する為末さんの回答(一部抜粋)

 

「選ばなかった未来」は既に選択肢ではなく、妄想でしかありません。その妄想にいつまでも固執するのは目の前にある現実から逃避しているのと同じです。B社での人生をシミュレーションし続けていると、いつのまにかA社に就職したことから得られる幸せすら感じられなくなるでしょう。

まずは、今A社でできることをめいいっぱい頑張ってみてください。あなたがB社を選ばなかったことは失敗ではなく、現実です。もう一つの現実は、あなたは今A社の社員だということです。そこで与えられた仕事に全力を尽くしましょう。それで初めて見えてくることもあります。

 

そうなんだよなー。僕も20代前半の時にはメチャメチャ後悔しまくってた過去に捉われまくって「もしもあっちの選択肢を選んでいたら」なんて事を結構考え込んでしまっていました。後悔と自己否定の連続。どんだけ自分を追いつめてたんだよって話です。でも、人生にタラレバなんてないですからね。今ある現実を生きるしかない。それなりに生きてきた中で今ではそう思えます。そうシフトしたことでだいぶ生きることが楽になりました。

 

この相談者の方の場合、過去に固執しないつまり「過去の自分から距離を置くこと」っていうのが大事になって来るんじゃないかな。過去を反省し今に活かすのは何の問題もないけど、それが執着に変わり自分を苦しめてしまうのではもったいないですよね。過去に意識が向きすぎちゃっている。

 

誰しも「過去をやり直したい」なんて思うことが一度や二度あるかもしれません。でもそれ不可能だからどうしようもないんですよね。どうしようもないことに捉われ続けるのは自分がしんどいだけ。だってどうしようもできないから。解決できないから。そこに力を使うんじゃなくて「今この現実に力を使おうぜ!!」って思いますね。それが一番苦しくないし、一番いい方向に進むんじゃないのかな。

 

あと、もう一個為末さんがいい言葉を言っていて

 

後悔というのは自分に対する後出しジャンケンです。

 

っておっしゃってたんですよね。これすごく僕の中でしっくり来たんですよ。「確かに!!」って感じ。僕はこの言葉をを聞いて1秒に10回ぐらいうなずきました。それぐらい同意です。

 

すんごいシンプルじゃないですか。自分がジャンケンでパー出して負けたら「あの時グーしておけばよかった」って本気で後悔するようなもんだもん。過去を後悔する事って。それってはたから見ててなんだかすごい滑稽ですよね(笑)たとえ本気であったとしても。パーで負けたのは事実だし、どうしようもないことだしそこで悩んでてもしかたがない。とにかく過去に執着しないこと。それは常に意識したいと思っています。

 

こんな感じで本書は為末さんが読者の方の相談に対して回答していく形式でどんどん進んでいきます。ここでご紹介したのはキャリアの問題についてでしたが他にも

 

  • めんどくさい自分との付き合い方
  • 困った人との付き合い方
  • 家族の悩み・お金の悩み
  • 職場での人間関係

 

といった感じでジャンルごとに様々な相談に回答されています。それに対する為末さんの回等は「なるほどねー」と参考になるものばかり。

 

本書の「逃げる自由」というタイトルからするとやや後ろ向きなものなのかなと勘違いしがちですが、「何かから距離を置く」例えばだけど今回ご紹介した若者のように「過去の自分から距離を置く」って事も必要だし、単純に会社の困った人から距離を置いてみる。そういう風にちょっとだけ物事の見方や考え方を変えてみると道が開けるっていうことを教えてくれる一冊だったなーと思いますね。

 

ちなみにこの本、第一部は主に為末さんのお悩み相談になってますが、第二部ではまさかのみうらじゅんさんとの対談。「なぜここでみうらじゅんが?」って思ったんですが、第2部のタイトルが「意味を求めない生き方」だったので何となく納得してしまいました(笑)みうらさん意味も止めてなさそうだもの生き方に(^^

 

第2部は逆にゆるい対談になっていて僕はこちらを風呂で読みながら何回かでかい声で笑いました。1部と2部でまるで違う本みたいですがこれはこれで面白かったです♪興味がある方は一度読んでみてください♪

 

「自分の考えや人間関係などなど、何かに固執したり捉われていしまっている人はそこから抜け出すいい気づきを得られると思いますよ♪」

 

 

 

 

それでは今回はこの辺で!! 

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!