ニート気質な僕の生きる道

自分の経験を活かして、無職やニートや、ひきこもりなど自分と同じように、「生き方」や「働き方」に悩んだり立ち止まった人が前向きになったり、自分の進みたい道に一歩踏み出すきっかけになるブログを目指しています。

『不登校でも大丈夫』を読んだ感想を書いてみました!!

ここ最近ちょろっとブログの更新が滞っておりましたが、またぼちぼちと再会していきたいと思います。

 

今回は本の感想ですね。『不登校でも大丈夫』という元不登校児だった女性が当時のことを振り返りながら、「自分はどう思っていたのか」「不登校の経験から得たもの」について語ってくれている一冊です。

 

 

著者の末富さんは生け花アーティストやエッセイストとして活動されている方。ご本人の人柄なのか、優しく柔らかい印象を与える文章は子供から大人まで非常に読みやすくなっており、末富さんが不登校児として過ごした日々とてもイメージしやすい一冊となっています。

 

今回はこの『不登校でも大丈夫』という本を読んで、僕が感じたことやどのようなことを学んだのか、印象に残った言葉などを取り上げていきたいと思います。

 

不登校児だった著者が語る言葉に勇気をもらえる一冊

本書は不登校であった末富さんの人生を追体験できる一冊です。

 

末富さんは小学校三年生から義務教育期間中の7年間学校に行かなかったわけです。7年って結構長いですよね。でも、彼女は今こうして本を書き、同じく今現在不登校で悩んだりこの先どうしたものかと考えているような人たちに自分の経験を伝えているわけです。そしてタイトルにもあるように「彼女は不登校でも大丈夫」と断言しているわけです。これって今不登校で悩んでいる人たちに勇気を与えてくれると思うんですよね。

 

というのも、不登校というものはだいぶ認知されてきていて大人の人の中にも「たとえ学校に行けなくても別の選択肢や世界があるよ」って考えを持っている人は増えてきたとは思うんです。でも、おそらくその多くは実際に不登校を経験したことがない人だったりする。

 

で、そういう人が「不登校でも大丈夫だよ」って言ってもいまいち説得力がなかったりするんですよね。だって、その人は実際に不登校になって悩んだことがないわけだから。今現在不登校で悩んでいたりしている人からしたら、そんなもん想像でしょと、なったことない外野なんだから口で言うだけならいくらでも言えるじゃんと思うわけです。

 

でも、先述したように末富さんは違います。彼女は不登校児として長い時間を過ごして来た当事者です。その間悩みもしたし、将来に対して不安を覚えた日々を過ごしてきました。そんな彼女が不登校時代について語るからこそ、とても説得力があるし今現在不登校の人であっても「そうそう、そうなんだよ」と共感でき、勇気を貰えるだろうと思うわけです。

 

学校に行かない子の未来は、明るいものではないと。

周りからの色のない声がずっと聞こえてきていて。

私はしばらくの間それを本気で信じ、「真っ白な未来」に対して不安ばかりを持ち、足がすくんで動けなくなっていたけれど。

未来が真っ白だということは、実は誰にとっても同じ、当たり前のことで。

ただ不登校児となると突然に何の後ろ盾も保証もなくなり、最初のうちは「目指すべき未来」の姿を想像すらできず、たった一人きりでその『真っ白』に向き合わなければならなくなる‥‥‥それが少しばかり、厳しい選択であるというだけのことなのだと思います。

引用元:『不登校でも大丈夫』p28 著者 末富晶 岩波ジュニア新書

 

こういう言葉ってきっと、不登校になった人にしか言えないと思うんですよね。目指すべき未来のことを真っ白な未来ってまさにって思いませんか?でも、本当は学校に行ってようが行ってなかろうが未来なんてものは決まっていない、つまりみんな未来は真っ白なんですよね。

 

不登校であった彼女はきっと人よりも少しだけ早くその事に気がつくことができたし、そのことと向き合うことができた。結果としてそれが彼女にとって前に進むための力になったのではないでしょうか?

 

彼女が不登校時代を振り返りながら紡ぐ言葉は気づかされることが非常に多くて、とても参考になります。ぜひ今不登校の人も彼女の言葉に触れてみてほしい。

 

不登校経験者の人生を追体験することで、不登校から次に進むためのヒントを得ることができる

こういう本を読むってことは少なからず不登校に関心がある人だろうし、中には現在進行形で不登校、もしくはその親御さんとか家族だったりすることもあるでしょう。その人たちにおススメしたいのは、「著者の人生から次に進むためのヒントを探してほしい」ってことなんですよね。

 

もちろん、大前提として末富さんと読者の方の人生は違いますから、すべてを真似できるってわけではありませんよ。彼女はエッセイストや生け花アーティストとしても活動されているわけで、みんながみんな彼女のように生きられるわけでもないとは思います。ただそこでね、

 

「なんだよ、この人超才能にあふれてるじゃんか。なんも参考にならねー」

 

かというと、そんなこともないんですよね。ハナッから違う世界の人間だと決めつけてしまうのはもったいない。彼女が不登校児であったことは事実だし、その時はまだ何者でもなかったわけです。その時の彼女の人生からは学べることがきっとあるはずだし、一歩進むためのヒントもある。そんな考えで本書を読むといいのかなと。

 

で、僕がこの本を読んでいてやっぱり思ったのは、

 

「不登校から一歩進むには外の世界に目を向けて動いてみる」

 

と。ぼくねもうしつこいぐらいに言ってるんですよ。不登校の人もひきこもりの人もニートの人も一歩進むためには「外の世界に目を向けるのが大事」って。

 

ホントしつこいぐらいに言うもんだから「コイツバカなんじゃないか?」って思われるかもしれないけど、それでも僕自身の経験や多くの人を見ていて感じるのは「外の世界に目を向けるのがいかに大事か」っていうことなんですよね。

 

著者の末富さんについて話すと、彼女のお父さんが見たある新聞記事がきっかけだったんです。

 

ある日、父が毎朝読んでいる新聞の中から「こんなのがあるよ」と一つの記事を指し示してくれ、どれどれと手に取ってみると、山田与治監督が次回作のテーマを「不登校」としたいと考えていることが書かれていました。

その時すでに七年間の不登校生活を経ていた私には無関係とは感じられず、興味を持ってその内容をじっくりと反芻しているうちに、記事の最後、「ご意見をお送りください」という旨のメッセージと共に添えられているこの映画の制作グループのメールアドレスを見つけたのです。

引用元:『不登校でも大丈夫』p35~36

 

で、彼女は不登校時代のことや学校教育についてなど自分の思うことを書いてメールを送ったわけです。

 

そしたら驚くべきことに、そのメールに返信があったんです。おそらく彼女には当時から文才があったのでしょう。それから色々な偶然も重なりなんと彼女はこの映画に意外な形で関わることになったわけです。

 

ここで、読者の方の中にはこう思った人もいるかもしれない。

 

「でも、返信があったのは彼女に文章の才能があったからでしょ?きっと私が書いてたら返信は来てないよ。そううまくいくもんじゃない」と。

 

うん、確かにそうかもしれません。おそらく十中八九返信は返ってこないでしょう。当時末富さん以外にもたくさんの人が番組の制作サイドにメールを送ったとは思いますが、返ってきたのは末富さんぐらいだと思います。彼女には少なからず文才があったのは間違いないです。

 

でもね、参考にするべきはその前の段階だと思うんですよね。彼女は映画のことを知り、実際に映画の製作グループにメールを送った。つまり、「外の世界に目を向けてちょっとだけ動いてみた」というところ。これを参考にしましょう。

 

何かにちょびっとでも興味を持ったなら動いてみる。家にいてどん詰まりだと感じるなら外の世界に目を向けて人と会ってみたり話を聞いてみたりしてみるんです。

 

もちろん自分の内面を見つめ自分と向き合う時間を持つのも物凄く大事です。時に立ち止まって「自分は何がしたいのか」「自分は何を大事にしているのか」を考えてみることは人生をより豊かにしてくれるものだと思っています。

 

その一方、外からの刺激、外の世界での新たな出会いがあなたの中にある「何か」に気づかせてくれることもあるわけです。じーっと内面を見つめ続けても出てこなかった何かが、外の世界と触れ合った瞬間にぶわっと芽を出すこともある。だから完全に自分の世界に閉じこもり続けるのではなく、内や外を行ったり来たりするような感じで過ごしてみることをおススメしたい。

 

こんな風に、末富さんの生きてきた人生からは参考に出来る部分が沢山あります。なので、ぜひ「彼女は私とは全く違うから参考にならない」と世界を閉じず、違う中でも真似できるところや参考に出来るところを探す、そんな考えでこの本を読んでみるといいのではないかと思っています。

 

まとめ

そんなわけで今回は末富晶さんの『不登校でも大丈夫』という本の感想を書いてみました。

 

今不登校の立場にいる方や、その家族の方は少なからず不安だったり悩みみたいなものを抱えていることでしょう。ただこの本を読めばその不安や悩みが全て解決すると約束することはできません。

 

でも著者が語る不登校時代の経験は、きっと今不登校で悩んでいる人に寄り添ってくれるはずだし、著者の人生を追体験することでこれから前に進むためのヒントも得られるはずです。

 

不登校の当事者、その親御さんや関係者など多くの人に読んでほしい一冊なので、興味がある方はぜひ一度ご覧になってみてください!

 

不登校になったらといって人生が終わったわけではありません。不登校になったからといって絶望的な未来が待っているわけでもありません。最後に末富さんの言葉を引用して締めさせていただきます。

 

学校に行っていても、行っていなくても、どんな場所で、どんなことをしていようと、そんなことは全く関係ない。たとえ他の誰に何と言われても、一人きりに思えても、私が私であること以上に大切なことはないし、それを守りさえすれば、あなたの歩く道はどんな一歩も素晴らしいものとなる。

引用元:『不登校でも大丈夫』p130

 

それでは今回はこの辺で。