ちょっと前に人間関係でつまずきまして、ちょいと落ち込んだことがあったんですよね。まぁ、しんどいってほどではないけどちょっと心がざわつくというかな、そういうことがあったわけです。
で、その時に知人とやり取りをしていたら「この本読むといいですよ」っていうことで紹介されたのが今回紹介する『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』という本だったんです。
僕は別に仏教徒でもないし、ブッダの教えに傾倒しているわけでもないんだけど、この本読んでみたらすげぇしっくり来たんですよね。というか書かれていることを参考にしてみたら、心が軽くなったというかな気持ちがスッと楽になったんです。ああ、すげぇなと。さすがずーっと人間とか生きることについて考え続けた偉人の教えだよなとなったんですね。
で、この本を読みながら「じゃあ、僕と同じように落ち込みやすい人とかが読んだら役に立つんじゃないか?」と思ったわけです。生きてりゃつらいことだらけだし、落ち込むことは避けられないかもしれない。ただこの本に書かれていることをうまく取り入れることで、多くの人の気持ちが楽になるのではないかと。
そんなことを考えたのでね、今回はこの『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』について感想と、特に共有したい部分について書いていきたいと思います。
悩みとの向き合い方を知ることで、気持ちがとても楽になる!!
本書を読むことの最大のメリットは
「悩みとどう向き合い方とその解決方法を学ぶことができ、気持ちが楽になること」だと思います。
僕らが生きている限り悩みは尽きないものです。1つ悩みを解決したとしても、また別の悩みがどこからかやってくる。その繰り返しの中で、悩みに押しつぶされてしまうなんていう人もいるのかもしれません。
では、いったいどうすればいいのでしょうか?この本には「ムダな反応をしないことである」と書かれています。
想像してみてください、ムダな反応をしなくなれば、人生、どれほどラクになることか。動揺しない、落ち込まない、腹が立たない、プレッシャーを感じない、人前に出ても緊張しない、過去を振り開けって後悔しない、先のことに不安を感じないーこれこそ"人生の救い"ではありませんか。心が軽くなります。その分、きっと幸せが近づいてきます。
引用元:『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』p3 著者 草薙龍瞬 KADOKAWA/中経出版
ムダな反応というのは、何かに対してカッとなって怒ってしまったり、必要以上に焦りを感じてしまうことだったり、あれこれ考えすぎて不安になってしまうことだったりします。
もちろん、これらの反応というのは人として当たり前の反応だと思います。怒りを感じない人はおそらくいないだろうし、焦りや不安を感じない人もいない。それ自体は決して悪いことではないでしょう。感情がある人間ならではのことです。
ただ、それらの反応をした時に必ずしも物事がポジティブな方向に進むとは限りません。怒りが人間関係を破壊してしまったり、不安が過ぎて動けなくなってしまうなど、反応することが私たちにネガティブな要素をもたらすこともあるわけです。
そんな時に提案したいのがこの本にも書かれている「ムダな反応をしない」ということです。
では、いったいどうしたムダな反応をしなくて済むのか?その方法についてブッダが生涯を通じて考え続けたことをわかりやすく学ぶことができるのが、本書であるということです。
ブッダの教えがシンプルかつわかりやすく書かれているので、日常に取り入れやすい!!
偉人だとか著名人の教えについては「なんだか難しそう」とか「自分には無理なんじゃないか」と思ってしまうかもしれません。僕もいろいろな人が書いた本を読んできましたが、中には「うーん、これは正直難しいよな‥‥‥」と思ってしまったものもあります。必ずしもすべてを真似できるわけではないというのが、本当のところなのではないでしょうか?
では、この『反応しない練習』に関してはどうなのか?これはあくまで僕が読んだ感想ですが、「内容がとてもシンプルだし、わかりやすく書かれているため理解しやすいし、取り入れやすい」と思いました。
具体的に本書に書かれている悩みとの向き合い方について、少しだけ触れておきましょう。
ブッダの考え方は、私たちが日ごろ抱えている「悩み」を「理解する」ことから始まります。①「悩みがある」⇒②「悩みには理由がある」⇒③「悩みには解決策がある」と、順を追って「理解」していくことで、どんな悩みも確実に解決d系るというのが、ブッダの合理的な考え方です。
引用元:『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』p16
悩みを理解する、これって結構大変だと思うんですよね。悩みにぶち当たるとその悩みを理解しようとかじゃなくて、「なぜこんなにつらいんだ」とか「なぜこんなに苦しいんだ」といったところで止まってしまったり、悩んでいること自体に悩んでしまうこともあります。
僕も結構そういうふうに考えてしまいがちでね、落ち込んだり何か悩み事が出てきたりすると必要以上に不安になったり、「もう悩みたくない」なんて思ったりして、なかなか心が安定しないなんて時もあったわけです。
では、具体的に悩みを理解するというのは何から始めればいいのか?本書にはこのように書かれています。
ブッダの考え方の特色は、「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあります。私たちが日々感じている満たされなさ、生きづらさ、憂鬱といった思いを「ある」と認めてしまうこと。そのいさぎよさ、合理性が、仏陀の特徴です。
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』p18
悩みを拒否したり、否定するのではなく「そもそも人は悩むものなんだと。問題があるって当然なんだ」と考える。どうでしょうか?これだったら難しくないと思いませんか?なので僕はまず、この教えだけを実践してみようと思ったんですよね。
「そうだ、悩むことは当たり前なんだ。」
悩みがあることを認めてしまう。その考え方に切り替えただけで、かなり気持ちが前向きになったんですよね。悩むこと自体に悩んでいた時にはすごく胸が苦しい日々が続いたりもしたのですが、そういう感覚というのはだいぶ少なくなりました。「悩みがあると認めることはこんなにも気持ちが楽になるものなのか」と驚いたもんです。
なので、もしあなたが今何かに悩んでいるのだとしたら、まずは「悩みがあることが当たり前である」と認めるところから始めてみてください。
もちろん、それだけで悩みが解決するわけではありませんから、本書に書かれている悩みの理由を明確化し、悩みには解決策があるということを理解し実践していきましょう。もちろん、その方法も非常に分かりやすく書かれているので、実践しやすいはずです。
まとめ
今回は『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』の感想を書いてみました。
生きていくうえで色々なスキルを求められますが、「悩みとの向き合い方」についてのスキルはそれこそ一生もののスキルなのではないかと思っています。
もし、今何かしらの悩みを抱えていたり、「悩みとどうやって向き合えばいいのか?」を考えているのであれば、図書館とかで借りてみてもいいのでぜひ一度本書を手に取ってみてください。