ニート気質な僕の生きる道

自分の経験を活かして、無職やニートや、ひきこもりなど自分と同じように、「生き方」や「働き方」に悩んだり立ち止まった人が前向きになったり、自分の進みたい道に一歩踏み出すきっかけになるブログを目指しています。

NHKノーナレのひきこもりの回を見て思ったこと

つい先日、NHKの『ノーナレ』という番組を観ました。タイトル通りナレーション無しで進んでいく内容で、あくまで当事者の会話を重視した番組となっています。そのノーナレで今回観たのは20年間引きこもっていた佐藤学さんという人の話。

 

20年以上ひきこもってきた、佐藤学・42歳。小学3年生から不登校。なんとか仕事を始めてみるが、挫折し、ひきこもる。それを繰り返してきた。「納得できない」「認められたい」「取り戻したい」。焦燥感が募る中、過去を清算し、ひきこもりから抜け出すために、長年冷戦状態だった父親との対話を試みる。ひきこもる自分をどう見ていたのか?今は亡き母には聞けなかった問いに、父は初めて息子への思いを明かす。

引用元:https://www4.nhk.or.jp/P4253/x/2020-02-17/21/616/2257124/

 

引用した文にもあるように、佐藤さんは子供のころから20年ひきこもってきた人です。現在は障害年金とアルバイトを組み合わせながら一人暮らしをしています。そんな彼が今は離れて暮らしているお父さんと一対一で向き合い、自分がひきこもっていた当時のことを聞いていきます。お父さんが当時どう考えていたのかのは気になるところです。

ひきこもりの焦燥感がよくわかる

この回のタイトルが「みんな先に行っちゃう。」 なんですけど、これまさにひきこもっている人の焦燥感をよく表しているなと思いました。

 

ひきこもっているってはたから見ると、何もしてないように見えるだろうし、場合によっては「怠けてる」とか「うらやましい」なんて思われたりするわけですけど、本人にとってひきこもっている状態が必ずしも楽であるとは限りません。

 

むしろ、自分が止まっている中で、社会や自分の周りの人たちはどんどん進んでいきます。仮に佐藤さんのように子供のころから20年ひきこもっていたとすると、自分の同年代は会社に入り結婚をして子供がいたりするわけです。仕事でも頭角を現している人もいるでしょう。でも、自分は子供の時と変わらないまんま・・・。これ、めちゃめちゃしんどいことじゃないですか。

 

この焦燥感みたいなものが、ひきこもりや、かつてひきこもっていた人には少なからずあると思うんですよね。ひきこもりは楽だ甘えだなんて言うのは、はたから見たほんとに上っ面の部分だけなんじゃないかなと。(もちろん、そういう人もいるとは思いますが)まずは、彼らが抱えるしんどさとか苦しみみたいなものを知ろうとすることから始めるといいと思います。ほんと、イメージだけで決めつけちゃだめっすよ。そういうレッテル張りは、ひきこもってる人をますます外に出づらくするだけな気がします。 

ひきこもりはやはり家族以外のサポートが必要

佐藤さんは自分がひきこもっていた時に何で精神病院に連れて行かなかったのかとお父さんに問います。すると、お父さんはこんな感じのことをいうんですね。「精神病院というのは当時イメージがよくなくて連れて行ったらもっと悪くなってしまうのではと思った」と。(メモし忘れたのでこんなニュアンスのことだとご理解ください。)

 

佐藤さんが子供の頃って今から30年以上前なんですよね。今でこそ精神科に対する偏見もだいぶ少なくなり、受診をする人もそれを明かす人も増えましたけど、精神病院に対してネガティブなイメージがまだまだあった時代だったのでしょう。もちろん、その時代には、まだ今のようにひきこもり自体が問題として上がることもほとんどなかったわけですね。インターネットも普及してない時代ですから、ひきこもりに関する情報が入ってくることもほとんどない。そんな時代にひきこもった息子を精神病院や第三者のもとに連れていくというのは難しかったんじゃないかな。その点で、お父さんを責めるのは酷な気もします。

 

ただ、その一方でお父さんの口から出てくる「普通」とか「当たり前」みたいな言葉に対しては、自分の普通や当たり前という価値観を、息子に無意識のうちに押し付けてしまってたんだろうなと思います。そこは佐藤さん辛かったでしょう。うちも父親が「社会人として」とか「常識」みたいなことを言う父親だったんでね。自分が動けないときに「ちゃんと社会人としてやってほしい」なんて言われても、それができなくて悩んでるわけですからね。この感じはたぶん父親にはわからんだろうなぁと思います。

 

結局のところ佐藤さんのケースも含めひきこもりを家族だけに任せるのは難しくて「ひきこもりは家族以外のサポートが必要」ってことなんですよね。ひきこもりに関連する本を読んでいても、ひきこもりを専門に扱う第三者に相談したり自助会などを通じて、ひきこもりから抜け出していくっていうケースがすごく多いです。

 

これは別に家族がダメなんだというわけじゃなくて、「家族だけじゃあ解決できない問題があるよね」って捉えるといいんじゃないかと。家族と言ったって別に何かの専門的な集団でも何でもないですよね。ましてや、ひきこもりを解決するための知識があるわけでもない。だったら、そんな素人集団に任せるのではなく、専門的な知識を持っている人たちや、ひきこもりに理解がある人たちの協力を仰ぎながら、少しずつ前進していくのがいいのではないかと。

 

実際、今回取り上げられた佐藤さんも社会福祉士の方にお世話になってましたからね。家族だけで解決しなければならないわけじゃない。むしろ、家族だけでは解決できない問題が山ほどあるわけで、それを家族の外に向けて相談できるのが当たり前になればいいのではないかと思いました。

 

最後に

今回はNHKのノーナレを見た感想を書いてみました。

 

もちろんまだ世の中には「ひきこもってねーで外に出ろよ」って意見を持つ人もいるでしょう。それは確かに正論かもしれない。だけど、何かの問題を抱えていてそれができないから悩んでいるということも念頭に置いてみてほしい。そもそも、「はい、そうですね。」と言って外に出れるぐらいなら、ひきこもりが問題になるはずがないですよね。ひきこもりは甘えとか怠けとレッテルを貼るのではなく、彼らがなぜ外に出れないのか、外に出れないのには理由があるのではないか?そこまで考えてみてほしい。もしかしたら、社会や周りの人間にだって何か原因があるかもしれないですよ。

 

あとはもし、この記事を見たりノーナレを見たひきこもりやその家族の人は、自分や家族だけで抱え込まず、ぜひ第三者に相談してみてください。誰だってひきこもる可能性はあるし、ひきこもった人の家族になる可能性もあります。そんな時に、自分を責めず家族を責めず、人の手をうまく借りながら一歩ずつ進んでいければいいと思います。