突然ですがあなたは自分の話がおもしろいと思いますか?ぶっちゃけ僕は自分の話があんまりおもしろいと思ったことがありません‥‥‥。
だから友達や知り合いでおもしろい人たちが周りをケラケラと笑わせるのを見て「いいなぁ。あんな風にみんなを笑わせたいなぁ。」なんて思ってたんです。
でもやっぱりおもしろさっていうのはある程度センスが必要だって思うじゃないですか?そう考えると自分にはおもしろさのセンスないよなぁ‥‥‥と思ってがっかりするわけです
そんなわけでやっぱり自分がおもしろくなるのは難しいんだろうなんて思っていたわけですが‥‥‥
「おもしろさにはルールがある」
「誰でもおもしろい話ができる伝え方の公式がある」
なんていう文章が書かれた本を目にしたのです。
「いやいや、そんなの嘘でしょ?おもしろい人はやっぱりセンスがあって最初からおもしろいもんだよ。」と思うかもしれません。僕も実際にそう思いましたし。でも読んでみて「もしかしたら自分もちょこっとおもしろくなれるんじゃないか?」と思いました。
そこで今回は僕やあなたが今よりも面白くなれるかもしれない一冊をご紹介します!!それがこちら!!
本書はレビュープラスさんからの献本です。
内容紹介
「おもしろさ」は、最強の武器である。「どうしたらおもしろい伝え方ができるのか」30年間考え続けてきた、元落語家であり、ベテラン放送作家でもある著者が、その答え―シンプルだけど奥深い、だれでもおもしろい人になれる「伝え方の公式」―を解き明かす。
引用元:初対面でも話がはずむおもしろい伝え方の公式 石田章洋(日本能率協会マネジメントセンター)
この本を読んで学べることは?
一言で言ってしまえば
「おもしろさのルールを学ぶことができる」
ということです。
僕もそうですがおもしろさにはセンスだったり天性の才能が必要だと感じている人が多いはず。実際におもしろさの代表とも言えるお笑い芸人さんを見ると「センスあるよなー、自分とは違うなー。」と思ったりするはずです。
正直ダウンタウンさんやビートたけしさんといった天才的なお笑い芸人さんたちやいまテレビで大爆笑をとる芸人さんたちのおもしろさに近づけるかといったらなかなか難しいはずです。そこにはやはりセンスや何かその人にしかないものがあると思うので。
でも僕たち一般人はそのレベルに近づく必要はありませんよね?職場の同僚や取引先、学校や地元の友達、知人などに「ちょっとおもしろいなぁ」と思ってもらえればいいわけです。
もしおもしろいと思ってもらえば人から興味を持ってもらえるし、周りに人が集まるかもしれない。人気者とまではいかなくても時々誰かをクスリと笑わせたり、おもしろい話ができればその場の空気を和ませたり良好な人間関係を築けるかもしれません。
その結果新たな友人ができたり取引先の方と仲良くなれるなんてこともあるでしょう。
このように僕ら一般人でもおもしろさを身につけることで得られるメリットが沢山あるわけですね。そしてそのレベルのおもしろさであればルールを知ることで身につけられるよと本書には書かれています。
30年間「おもしろいとは何か?」を考えてきた放送作家が教えるおもしろさの公式
では何故本書を読むことで「おもしろくなるルール」を学べるのでしょうか?
それは筆者が30年以上「どうしたら面白くなれるか?」「どうしたら人におもしろく伝えることができるのか?」を考え続けてきた人だからです。
ここでまず簡単に著書の石田さんの事をご紹介しておきましょう。
石田さんは『世界ふしぎ発見!』や『TVチャンピオン』などの人気番組を担当した放送作家さんです。
ただ石田さんは初めから放送作家志望ではありませんでした。最初に志したのはなんと落語家さん。当初は日本一の落語家になることを目標に日々精進していたとのこと。
しかし石田さんはある日気づいてしまうんですね。
「自分には才能がない」
それは同じ落語家を志していた弟弟子の方が同じ噺をしていても石田さんよりもウケまくるという現実に直面したから。ちなみにその弟弟子というのはのちにタレントになる伊集院光さん。今や売れっ子の方ですよね。
伊集院さんももともと落語家志望でそこからタレントさんへと転身を遂げたわけですが、そこで石田さんは自分と伊集院さんとのセンスの違い、才能の違いを見せつけられてしまったんです。
けっきょく石田さんは落語家の道をあきらめたとのこと。うーん、やっぱり売れる人っていうのは違うんだろうなぁ。
その後石田さんが目指したのが今も続けている放送作家の仕事です。ただしこちらの道も簡単ではないわけですよね。
なぜならタレントや芸人同様「テレビを見ている人たちを笑わせる」ための企画なりアイディアを求められるのが放送作家だからです。ここでも求められるのは笑いであり、おもしろいということ。つまらない企画は採用されません。
しかし石田さんは落語家時代の経験から「自分にはお笑いのセンスがない」ということは理解していました。
そのため今のままではまた挫折することになる、それに焦りを感じた石田さんはご自身でお笑いの事を研究するようになります。
身近にいるおもしろい人の話し方を研究する、もちろん周りにいるお笑い芸人やなどプロの人たちのおもしろさやコメントを研究する。さらには沢山ある「お笑いの本」を読み漁るなどしてひたすら「おもしろいとは何なのか?」というのを追求したわけです。
その結果たどりついた答えが
「誰でもおもしろい話ができる伝え方の公式があるぞ」
というものだったんです。
石田さん自身が研究してたどり着いた原理原則を使い始めてからというもの石田さん自身がおもしろいことを考えられるようになり、またおもしろいことを伝えられるようになったとのこと。
もちろんそれは放送作家人生にもよい影響を与えました。先述した『世界ふしぎ発見!』や『TVチャンピオン』といった長年人々に見てもらえる番組作りに繋がったわけです。
そうやって実績が残せるようになって面白さを求められる放送作家という職業を30年間も続けてきたわけです。しかも石田さん自身には「お笑いのセンスや才能はなかった」というのは先ほどお話した通り。
そう考えると石田さんが導き出したおもしろさの公式というのは僕ら一般人にも十分応用できるのではないでしょうか?
おもしろさの公式をちょこっと紹介
石田さんがこの本でおっしゃっているおもしろさの公式があります。それは
空気を読む×笑いの原理×伝える技術
というものすごくシンプルなものです。学ぶべきはこの3つ!!これを身に付ければ誰でもある程度おもしろくなれるというのです。では具体的にこの公式の中身はどういったものなのでしょうか?
さすがに全てをご紹介するわけにはいきませんが、今回は一番目の空気を読むについてちょこっと触れてみようと思います。
空気を読むのがすごく大事!!
本書の中で空気を読むことはものすごく大事なことだと石田さんはおっしゃっています。どのぐらい大事なのかというと
空気が読めなければ、どれだけ本を読んでも、どんなテクニックを使ってもムダといっても過言ではありません。
こう述べているほどです。空気読めなきゃ何やってもしょうがないよと言ってます。では空気を読むというのは一体どういうことなのでしょうか?
石田さんは会話における「空気」というのは「流れ」のこと、つまり「空気を読む」というのは「会話の流れを読みなさい」といいたいわけですね。
ただ空気を読むと言われてもちょっとイメージしづらいかもしれません。そこで本書の中では空気の読めない人の会話例を紹介しています。空気が読めない人の会話例を見ることで「どうすれば空気が読めるのか?」を見ていきましょう♪
A「そうか‥‥‥B,彼と別れたんだ」
B「いいのよ、あんな浮気者」
C「あんな奴、忘れて今日は飲みましょう(笑)」
―一同笑い
D「そうそう、私ね、ようやく彼からプロポーズされたんだ」
A「そ、そう‥‥‥。えーおめでとう‥‥‥。」
さてあなたはこの中で誰が空気を読めてない人だと思いますか?もうお分かりかと思います。答えはDさんですね(笑)
いやぁ、こんな空気が読めない人がいるのかと思いますよね?でも実際にはもしかしたらあなたの周りにもこんな人がいるのかもしれません。僕がAさんの立場だったら思わず「えっ?」と言うかあるいは「ムカッ」ときてしまうかもしれません(笑)
では何故Dさんは空気を読めていないのでしょうか?それは彼女たちの間でなされた会話の流れを理解してなかったからです。
先ほどの話は彼氏にふられたAさんを友人たちが励ましてあげようという流れになっていました。そこで唐突にDさんが「私プロポーズされたんだ」と自分の幸せ話をしてきたのです。まさに
「空気読めや!!」
と突っ込みたくなりませんか?おそらくDさんは自分の幸せ話を言いたくて言いたくて仕方なかったのでしょう。でもそこは空気を読んでAさんを励ます流れに乗れば良かったのです。
これは架空の話ですが、もし本当に合った話ならDさんはひんしゅくを買っていたでしょうし、その後も気まずい空気が流れたに違いありません。
このようにいかに「場の空気を読む」というのが会話で大事なのかを理解していただけたかと思います。
ただ勘違いしてはいけないのはここでいう「空気を読む」というのは人の顔色を窺って言いたいことを言わないとか、自分の意見を押し殺すという意味ではありません。あくまで今周りが話している会話の流れをしっかりとつかみ、適切なコメントを発すること。それが「空気を読む」ということだと思ってください。
ではどのようにすれば空気が読めるのか?空気を読むためには何をすればいいのでしょうか?また笑いの原理とか伝える技術って何なのでしょうか?
本当はぜんぶお伝えしたいところですが、さすがにそれを言うとほぼ本書の内容をいうことになってしまいます(^^;
それはさすがにルール違反だと思うのでここでは述べません(>_<)
ただ笑いの原理についてちょこっとヒントを出します。笑いの原理は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけないシリーズ」を参考に考えてみてください♪
なぜあの企画でダウンタウンやココリコ、月亭方正さんたちが笑ってしまうのか?そして僕たち視聴者が笑ってしまうのか?そこにヒントがあるはずです(^^
まとめ
- おもしろさにはルールがある
- ある程度のレベルなら誰でもおもしろくなれる
- おもしろさの公式は『空気を読む×笑いの原理×伝え方』ととてもシンプル
この本を読んだからといってすぐにおもしろい話ができるとかおもしろくなれるとは思いません。実際僕自身が読んだ直後におもしろくなったかというとその実感もありませんし。(そもそもそんなに人と話す機会がない)
ただ少なくとも本書を読むと「たとえセンスがなくてもおもしろくなれそうかも」と思っていただけるはずです。
もちろん記事の中でも述べたように、お笑い芸人さん並みに人を笑わせのは難しいかもしれません。しかし自分のまわりにいる人たちを笑わせる、楽しませる、笑顔にすることができるちょっとおもしろい人になるならそこに才能や高度なセンスはいりません。
そして本書には才能やセンスがなくてもおもしろくなれるヒントがとてもわかりやすく書かれていると思います。
シンプルに「もうちょっとおもしろく話せるようになりたいなぁ。」とか「おもしろい話をして人との距離を縮めたいなぁ。」なんて思っている方には参考になる一冊です。
ぜひ一度ご覧になってみてください♪
冒頭でも書いたようにこの本はレビュープラスさんから提供いただきました。もともと面白そうだなぁと思っていたところ、レビュープラスさんの提供本のリストの中にあったので希望して送っていただいたという感じです(^^)
レビュープラスさんに登録するといくつかの候補の中から「自分が読みたい」と思ったものを希望することができます。必ずというわけではありませんが無料で本を提供していただけることがあります。もちろんリストの中に興味のある本がなければ無理にレビューをする必要もありません。僕も興味のない本はスルーしてます(笑)
なのでもし本好きで「自分もレビューしてみたいなぁ」という方は興味があれば登録してみてくださいね♪もしかしたらおもしろそうな本を提供してもらえるかもしれませんよ♪
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
次回もよろしくお願いします♪