つい、先日家入一真さんが起業に興味がある人に向けて書いた『15歳から、社長になれる。ぼくらの時代の起業入門』を読んでみました。
起業を考えていたり、起業に興味があったりする人なんかはとりあえず読んでみると「へぇ、起業ってこんな感じなんだ」と起業のざっくりとした概要を掴めるのでおススメです。
で、今回はねこの本の中で、家入さんが語っている「やりたいことが見つからない人に向けたアドバイス」というのが、起業を志す人以外にも役に立つのではないかなと思って、このブログで共有させてもらおうかなと思いました。
やりたいことよりも、やるべきことを探せ!!
家入さんは起業家でもあり、投資家でもあり、時々講演会なんかで人前で話す機会もあるそうで、そういう場でたまに「やりたいことが見つからない」っていう相談を受けるらしいんですね。
で、そういう人に対して家入さんは「やるべきことを探してみたら」と答えるんだそうです。では、そのやるべきことっていったい何なのか?ちょっと本文から引用してみます。
僕が思うには、そういうことを見つけるヒントって、意外とその子の「困ってる部分や」「どろどろした部分」「否定したいと思っている部分」とかにあったりする。「ずっと友達がいなかった」とか「親にいじめられた」とかそういうディープな部分から、自分がやるからこそ意味がある、ってことが見つかってくることが多い。
引用元:『15歳から、社長になれる。ぼくらの時代の起業入門』p35 著者 家入一真 イースト・プレス
この文章を読んでいて、「このアプローチの仕方メチャメチャいいな!!」と思ったんですよね。
例えば本当は友達が欲しいんだけど、通っていた学校で友達が作れなかったとしましょう。そしたら同じ趣味とか興味を持ってて、友達を欲しがっている人同士をマッチングするアプリとか掲示板をつくるとかね。
あるいは身長が小さいんだけど、オシャレをしたい、でも自分の体型に合う服がないっていうなら、それこそミニマムな人限定のオシャレな洋服のブランドをつくってみてもいいのかもしれない。それって、自分がさんざん悩んだからこそ、同じような悩みを持つ人の気持ちもわかるし、そういう人の気持ちを汲み取った商品やサービスをつくれるわけです。
僕なんかもこのブログを書いてるのは、完全にコンプレックスからですよ。どこかでうまく働けないこと、なかなか動けない自分に対して負い目を感じていたり、否定的になってしまうことがある。また、かつては見ず知らずの他人から「そんな生活をしてる奴には価値がない」みたいなことを言われたりもしたわけです。
で、それ言われた当時は若かったしやっぱりへこんだんですよね。「ああ、自分には価値がないんだ。社会に存在する意味がないんだ」って自分を責めて引きこもりがちになってしまっていた。
でも、ある日思ったんですよね。「本当にニート的な人とかうまく働けない人って無価値なのだろうか?」ってね。で、僕もそういう立場になって似たような人たちからもいろいろな話を聞いて思ったのは、「人って本当に百人いれば百通りの人生があるし、うまく動けない人とか、働けない人にだって各々事情はあるんだと。でも、そういう人だって、本当は動きたいと思っているのかもしれない。どうにかして一歩踏み出したいと思っているのかもしれない。じゃあ、そういう人向けに自分なりの考えや、実際にためしてうまくいったこととか、人に会って学んだ事、本を読んで学んだことを共有していければ、何か動き出すきっかけになるかもしれないな。」と思ってこのブログを書いているわけなんですね。(長い)
まぁ、言ってしまえば当時塞ぎこんでいた僕に向けて書いている部分もある。「おまえに価値はない」って言われた時に僕は「いやっ、価値がないなんてことはないぜ。こっからまた動いていけばいいじゃん。」って励ましてくれるような存在がほしかったわけです。
で、このブログではそういうスタンスを貫こうと。なかなかうまくいかない人、一歩踏み出せない人、落ち込みやすい人なんかに向けて書いてます。まぁ、最近はだいぶ読んだ本の紹介とか多くなっちゃいましたけどね。ただそういう僕が面白かったとか、影響を受けた本を紹介してみることで、誰かがその本から刺激とか影響を受けて動き出すきっかけになることもあるので、それはそれでいいのかなーとも思っています。
身近な人の困りごとを解決する方法を考えてみよう!!
でも、もしかしたらすぐに自分が困っていることや、悩みが出てこなかったり、そこまでコンプレックスを抱えていないなんて人もいるかもしれません。そういう人に対して家入さんは、
「身近な人の困りごとを解決する方法を探してみたら?」
ということを提案しています。これは割と想像しやすいんじゃないでしょうか?
たとえば、「親が腰痛で困って」いれば、それを解決するような器具とかを考えて、それをビジネスにできるか?って考えてみる。君の親と同じ問題で困っている人は日本中にいるはずだから、その人たちにもそれを使ってもらえば可能性は広がっていく。
引用元:『15歳から、社長になれる。ぼくらの時代の起業入門』p36
僕が語るのもおこがましいですが、基本的にはビジネスって「誰かの悩みや問題を解決してあげる」ってことだと思うんですよね。 ぼくらの周りにある様々なものも多くのものが誰か悩みとかから生まれたものなわけです。
例えば家電とかだってそうじゃないですか?今当たり前にある炊飯器や洗濯機だって「もっと、家事の時間を短縮したい」という悩みから生まれたものだと思うんです。だってね、昔の人って衣類とか手で洗ってたんですよ。洗濯板でゴシゴシやって、一枚ずつよごれを落としていたわけです。そりゃ、時間もかかっただろうし体力的な負担も大きかったでしょう。
でも洗濯機が登場したことで、明らかに家事の時間を短縮できるようになったし、家事をする人の負担も減らすことができました。負担激減ですよね。
もちろんね、「じゃあ家電作ってみましょ」っていきなり実行に移すのは難しいかもしれない。でも、それがきっかけで勉強して、画期的な機能を備えたものを開発するような人になるかもしれない。
あるいは同じ「家事の時間を短縮したい」という悩みに対して、今度は「家事の専門的な技術を持った人を派遣するサービスはどうだろうか?」みたいなことを考えられるかもしれません。同じ悩みに対してもいろいろな解決方法があるわけですよね。
で、人の悩みって尽きないし、一個悩みを解決してもまた次の悩みが出てきたりします。ふと見渡せば僕らの周りにはまだまだ悩んでいる人、困っている人がいるわけです。つまり、どこにきっかけがあるかわからないということですね。
ですから、なかなか自分がやりたいことが見つからない人は、「身近な人の困りごとを解決する方法を考える」ということで、自分のやるべきことやりたいことを見つけていくっていう方法も覚えておくといいでしょう。
まとめ
そんなわけで、今回は家入一真さんが著書の中でおっしゃっていた「やりたいことが見つからない」人向けのアドバイスを共有させてもらいました。まとめると
- やりたいことよりも、やるべきことを探そう
- 身近な人の困りごとを解決する方法を考えてみよう
という感じです。もちろん、今回の内容が全ての人に当てはまるとは限りません。でも、もし仮にあなたが「今自分が何をやりたいのかがわからない」という状況ならば、一つの考えとして参考にして試してもらえばななんて思っています。
それでは今回はこの辺で。