「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉がある。酒を飲みすぎることで、理性を失い誰かに迷惑をかけたりすることから生まれた言葉であろう。まさにとうなずきたくなる言葉だと思う。
だが現実的に酒は飲んでも飲まれるなという言葉は役に立たないことが多い。なぜなら、「酒を飲みすぎると誰でも飲まれてしまうからだ。」ちょっとの酒ならいいが深酒をすれば大抵の人間が理性を失い、ふだんの自分とは違う姿をさらけ出す。
ある者は泣き上戸、ある者は笑い上戸、怒り上戸といった具合に、酒を飲みすぎなければ出てこないであろうその人の隠された一面が表に出てくるというわけだ。そんな人間に対して「酒は飲んでも飲まれるな。」と忠告したところでその言葉が届くわけがない。「そんなの関係ないよー。飲もうぜ!ウェーイ!!」と理性は麻痺しよく分からないノリのようなものが発動される。そして、酒に飲まれた日のことは何も覚えてないことすら多い。
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