オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

岡田斗司夫さんが提唱する「愛されニート」とは何か?

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先日、岡田斗司夫さんの『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』という本を紹介しました。

 

『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』働くことに悩む人の視野を広げてくれる一冊 - ニート気質な僕の生きる道

 

この本は、ますます変化が激しくなる時代において「どういうふうに働いていけばいいのか」を考える上で参考になる一冊だと思います。この本にはそうした働き方やこれからの生き方について紹介されているのですが、一つ僕が面白いなと思った事例として「愛されニート」というものが紹介されています。

 

ニートについてはご存知の方も多いですよね。では愛されニートとは一体何なのか?どうすればなれるのか?今回は岡田さんの本を参考にしながら、お伝えしていきたいと思います。

愛されニートになろう!

岡田さんは著書の中で、あまり働かない弟と暮らすお姉さんの事例を紹介しています。この事例では、姉が仕事に出かけている間、弟が家事や雑用などをして助けてくれているそうです。この弟は、自分で時々バイトもしているらしく、(綿密に言えばこの時点でニートではないけど)自分の買いたいものはバイト代から出しているとのこと。

 

では、この弟を養うのにいくら必要なのか?何と生活費は「2万円」です。人によるとは思いますが、世の中には「掃除やら買い物やら雑用などこなしてくれるなら2万円ぐらいなら出して家にいてもらっていいかも」と考える人もいるかもしれません。それは別に実の兄妹とかではなく、赤の他人でもいいのかもしれない。

 

ポイントは「いてくれてよかった!」と思われる存在になることだと思います。この兄妹の例で言うと、お姉さんからすれば疲れた状態で仕事から帰ってきてご飯ができていたり、部屋がきれいになっていたり、荷物を受け取ってくれたら大助かりなわけですよね。

 

ニートというと疎まれがちだけど、いてくれるとむしろ感謝される「愛されニート」という存在。どうでしょうか?「愛されニート」になれば、家賃や食費、光熱費などがかからなくなります。本来であれば、そうした費用を払うために、労働しなくてはならないわけですが、家のお手伝いをしたり、養い主に喜んでもらえるようなことをすればその必要がなくなるわけです。空いた時間を何か自分の制作活動なんかに使ってもいいでしょう。

 

あんまりお金稼ぐために働きたくないなぁ、労働は必要最小限にしたいなぁという方の場合、こういう選択肢を考えてみるのもいいかもしれませんね。

 

愛されニートに向かないケース

とはいえ、みんなが「愛されニート」になれるとは僕も思いません。愛されニートに向かないケースもあるでしょう。岡田さんも著書でおっしゃっていますが、「人間関係を築けない」みたいな人は、難しいでしょうね。だって「愛されニート」は愛されてナンボなんですから。人間関係NGな人は、愛されようがありません。

 

あるいは、世間体が過度に気になるような人も難しいかもしれませんね。「働いてこそ一人前」とか「ニートとか恥ずかしい」みたいな人は、この生き方をする必要はないと思います。

 

では、愛されニートに向かない人はどうすればいいか?シンプルです。お金を稼げばいい。お金を出せば家も借りれるし、食事も掃除といった家事諸々も外注できます。お金は人間関係を介在しないで、さまざまなサービスを受けられる便利なものです。

 

人間関係がわずらしい人ほど、何かしらの手段でお金を稼ぎましょう。

 

愛されニートの事例紹介

ここからは愛されニートの事例を紹介していきます。僕の知人には以前「ホリエモン公認ニート」として活動していたチバさんという方がいます。今は辞めてしまっていますが、彼なんかはまさに「愛されニート」に近い感じの生活をしていました。

 

チバさんの場合、特定の住居を持たず、料理を作ったり何かお手伝いをすることで、友人知人の家に泊めてもらう日々を送っていたそうです。その活動が注目されて、ホリエモンこと堀江貴文さんが出演するテレビ番組で紹介されたこともあります。

 

僕は時々お会いすることがあるんですが、彼はお酒や料理に詳しかったり、物知りなので、話をしていて面白かったりもします。そういう部分も含めて、愛されニート的な要素があるのでしょう。

 

ホリエモン公認ニートが登場!!そのおもしろすぎる生活とは? - ニート気質な僕の生きる道

 

あるいは、以前僕が読んだ『超プロヒモ理論』という本を書いた「プロのヒモ」であるふみくんさんも、この生き方に近いかもしれません。

 

『超プロヒモ理論』ヒモが語る幸せになるための生き方とは? - ニート気質な僕の生きる道

 

ふみくんさんの場合は、彼女さんが家賃を払う家に一緒に住んでいて、朝ごはんやお弁当を作り、洗濯や掃除といった家事をこなす日々を送っているそうです。かといって全く自由時間がないわけではなく、喫茶店に行ったりランニングしたりするなど、ある程度自分の時間も持てるとのこと。

 

こういう事例を紹介すると、中には「ニートとかヒモとかけしからん!」と思う人もいるかもしれません。自分で稼いでこそナンボみたいな人もいますよね。まぁ、それはそれでいいじゃないですか。別に誰かに迷惑をかけているわけでもないですし。むしろ当人たちからすればwin-winなわけですから、関係ない人間がどうのこうの言うことでもないでしょう。

 

むしろ、これからの時代のことを考えると、彼らのような生き方も生存戦略としてありなのではないかと思います。今後、仕事や業界はいつの間にか消え、以前ほど稼げない人も増えてくるのではないでしょうか。そうした時、仕事一筋人間は拠り所がなくなります。

 

逆に「愛されニート」や「プロのヒモ」のような人は、元々お金がないわけですから、仕事がなくなろうと、そんなに生活は変わらないでしょう。彼らはお金がなくてもけっこう楽しく過ごし、人から助けてもらいながらうまく生き延びていくかもしれません。

 

まとめ

と言うわけで今回は、岡田斗司夫さんが提唱する「愛されニート」について書いてみました。

 

必ずしもガンガン働くだけが生きる道ではないと思います。どうしても既存の労働社会に馴染めない。だけど、今のところ自分で事業を起こしたり、完全に社会から離れてホームレスのような生活をするのは難しいかも…。そんな人は、周りの人に愛されながら生きる「愛されニート」という生き方を考えてみてもいいかもしれませんね。

 

参考書籍