ちょっと前にたまたま寄った本屋でめっちゃ気になるタイトルの本があって、思わず手に取ってしまったんですよね。そのタイトル名は『超プロヒモ理論』
「いいねぇ、攻めてるねぇ。」なんて思いつつ、好奇心を刺激されはしたんですけど、その場では購入しなかったんですね。ただ、後にTwitterで「こんなおもろいタイトルの本があったぞ」とつぶやいたところ、関係者の方から「買ってもらえると嬉しいです」みたいなコメントいただきまして、「じゃあ、買いますかぁ」となりまして(案外そういう直コメとかで動かされたりします)ちょっと前に購入させてもらったわけです。
そんで、つい先日ようやくこの本を読み終えまして、これが単なる「ヒモになるための方法」といった内容ではなく、今の自分や、ちょっと生きづらさを抱えているような人の参考になりそうだなぁと思ったので、今回紹介させてもらうことにしました。
ヒモ男が見つけた幸福への道
著者のふみくんは大学を出てから一度も会社勤めをしたことがなく、人の家を転々としながら浮かせた家賃はなんと1000万円以上!!つい、こうした数字に目を奪われてしまいますが、別に本書は「女性にたかって自分の家賃を浮かせよう」といった節約の本でもなければ、「どうすれば女性に求められる魅力的なヒモになれるか」といったヒモ能力を磨くといった類の本でもありません。
もちろん、読者の興味も考えてヒモとしての日常や、どうしてヒモになったのかについても語られていますが、本書の本質と言いますか重要な点はそこではないように思います。
では、このテーマは何かそれは、幸福論です。ヒモというタイトルはあくまで表面的なものでしかなく、その本質は個々人がどうすれば幸せに生きられるか、楽に生きられるかを綴った生き方論であり、幸福論であると言えます。著者の場合、そうした生き方を突き詰めていったら結果としてヒモ的な、あるいは専業主夫的な生活にたどり着いたに過ぎないというわけです。
ヒモ男が考える楽に生きるための考え方とは?
筆者は、この本の中で以下のような考え方を提唱しています。
- 逃げるが勝ち
- わかりあえる人なんてこの世にはいない
- 得意なことをやろう
- 比較してもしかたがない
こうした考え方ってけっこう見聞きしますよね。僕は色々なジャンルの本を読みますが、自己啓発的な本にも書かれていたりしますし、キャリア系の本、幸福論や、心理学の本なんかにもこういったことが書かれています。書かれている内容自体、「これは斬新な考え方だ!」といったものではありません。
ただ、著者がすごいのはその生き方を徹底しているところなんですよね。逃げるが勝ち精神で色々と嫌なことから逃げ続け、人と人とは分かり合えないという考えのもと、自分と合わない人や相性の悪い人とは距離を置く。逃げ続けた結果、「自分はこれならできる」「これが得意だ」ということを見出し、それを続け、他人との比較をやめ自分の価値観に従って行動してきた。
その結果、現在の「働いている女性の家で家事やちょっとしたライター仕事をするヒモ的な生き方」に辿り着いたというわけです。まず、自分がどういう生き方が楽で幸福か。それを突き詰めるのが大事だということですね。これが簡単なようで難しい。
僕も含め多くの人は、逃げるのは良くないと思いがちだし、人と人とはわかり合えるものという良くも悪くも綺麗事を信じたくなるし、得意なことじゃなくて自分の好きなことをやりたいと思うし、SNSなどを通じて、他人と自分を比較しがちです。
もちろんそれで人生が楽しくて幸せなら全く問題ないと思います。でも、どうにもそれじゃあ楽しくない。なんかしんどいし、自分が幸せだと思えない。だとするならば、少し生き方を見直してみる必要があるのではないでしょうか?
その参考として今回僕が紹介した『超プロヒモ理論』なんかも読んでもらうと「あぁ、こんな生き方でもいいんだ」「ちょっとこの考え方真似してみようか」といったこれまでとは違って視点を得られ、もしかしたら生きやすさや自分なりの幸せに近づくヒントになるのではないかと思います。
まとめ
今回は『超プロヒモ理論』という本を紹介してみました。
今回は楽な生き方や幸せになるための考え方に重点を置いて紹介しましたが、他にも著者ならではの恋愛観や、ヒモを長く続ける方法など、堅苦しくなく楽しめる内容になっています。
しいて言えば「どうやって女性と知り合ったの?」というところは気になったし、僕と同じく「全然出会いがないぜ」という人にとっては聞きたい部分だったと思うので、そこ書いてもらえると個人的には大満足だったかなと思います。
まぁ、とにもかくにも面白い生き方だと思うし、真似できないような難しいことは書かれていません。自分なりの生き方を見出し、人生を謳歌するヒモが語る生き方や考え方に興味がある人はぜひ一度ご覧になってみてください。