僕は本を読むのが好きなんだけど、忘れっぽいんです。そのため過去に読んだ本の中で、特に気に入った本、これは大事だなーと思った本は何回も何回も読み返すことにしています。
そういった本の中の一つに『エッセンシャル思考』という本があります。
↑の記事でも書いてるんだけど、このエッセンシャル思考っていう本は超簡単にいうと
「あなたにとって大事なことだけやりましょうよ!!」
ってことを手を変え品を変えひたすら伝え続けている本なんです。正直「はいはい、わかったわかった、しつこいよ!!」っていうぐらいに似たようなことが書かれています。
でも繰り返しかかれているということはそれだけ大事なことだとも言えるわけです。そんで周りを見渡してみるとこの「自分にとって大事なこと」に注力できてない人って僕も含めて実は結構多いんじゃないかな?なんて思うわけですよ。
あれも大事、これも大事って本当ですか?
たとえば権威のある人や有名な人が「これからは英語が大事ですよ!!」って言いはじめたら「そうか、これからは英語が大事なのか!!」ってなって英語に取り組む。
かと思いきや今度は別の頭のいい人が「これからはプログラミングの時代ですよ。」って言ってて「おお、そうか!!これからはプログラミングの時代なんだな!!」となって、プログラミングも始める。
また、別の人が○○をすすめたら‥‥‥。という具合に何となく誰かが大事だと言ってから、誰かがやっているからという理由だけで自分も取り組んじゃっている人がけっこういる。そんで英語もプログラミングだけじゃなく、他にもあれも大事、これも大事だなんて思って(思い込まされて)あっちこっちに手をだしてしまって、結局どれも身につかない、どれも中途半端な状態で挫折をしてしまうわけです。
もしかしたら「わたしかも‥‥‥。」なんて身に覚えのある人もいるんじゃないでしょうか?
実は僕自身もそういうタイプの人間でした。かなり前の話になりますが、一時期池上彰さんにメチャメチャ影響されまして、池上さんのようになりたいなーって思ったんです。ほらっ、池上さんって幅広い分野について精通している、すんごい人じゃないですか?
そんで何となく池上さんのようになれたらなんて思いまして、池上さんが教養が大事だという言葉を受けまして、歴史も経済も宗教もあれもこれも学んでやるぜと意気込んでいろいろ手をだしてみたんです。結果はというと
「見事になんも身につかなかった‥‥‥。」
ああ残念無念。あれこれ本を買って読んだりしてみたんだけど、見事になーんも身につきませんでした。僕の貴重な時間とお金と労力が失われてしまったわけです。
じゃあ、その失敗した理由はというとそもそも池上彰さんを目指す必要なんてなかったというのが主たる理由ですが、それと同時に「いろんなことに手をだしすぎた。」っていうのがでかいです。つまり
「自分が持っているエネルギーをあっちこっちに分散させてしまっていた。」
というわけ。池上さんのようになれたなぁなんてぼんやりと思い、宗教も、歴史も、経済学も大事だからということであれもこれもという具合に、色々なことに自分の持っているエネルギーを使ってしまっていたんです。
だから、結果として左の図のようにあちこちにエネルギーが拡散してしまって、何の分野の知識も身につくことがなかったというわけ。
もちろん、左の図のやり方でも結果を出す人もいるとは思いますよ。でもそれは「超絶頭が良くて超効率よく学べるほんの一部の人」だと思います。おそらく僕も含めた99%の人は図の左側のようなことをやれば挫折するでしょう。だって、まったく結果が出ないんだもん、何も身についてる感じがしないんだもん、
まったく自分が進歩している感じがしないんですよ。だからガクッとモチベーションが下がって挫折しちゃうんです。
あれも大事、これも大事だなんて思って手をだすと結果としてなーんも身につかない‥‥‥。僕は身をもって学びました。ああ、貴重な時間を使ってしまった(*_*;
自分にとって本当に大事なことに注力せよ!!
僕のようにあれもこれもと手をだせば多くの人は失敗します。なぜなら自分の持っている限りあるエネルギーが分散されてしまうから。でも、このブログを読んだ読者の方にはできればその失敗をしてほしくはないです。時間って何物にも代えがたい大切なものですから。
なのであなたがやるべきことは一つです。先ほどの図の左から右側にシフトすること。つまり、
「自分にとって本当に大事なものを見極め、そこに持っているエネルギーを注ぐ。」
ということですね。
多くの人が凡人である以上、あっちもこっちも手をだしちゃいけない。手をだせば僕のように残念な結果に終わる可能性が高いです。
そうじゃなくて、自分にとって本当にやるべきことに力を注ぐ。おそらくそれは1つ、多くともせいぜい2つか3つぐらいでしょう。その大事なことに力を注ぎ込むんです。
もしあなたが「今自分は歴史を学ぶ必要がある。」と真剣に考えているのなら、他の分野には目を向けずまずは歴史を学ぶことに全力を注ぐ。英語なら英語、経済なら経済という具合に一つの分野を学ぶことに全力を注ぐ。そうすれば、一つの分野について効率よく深いところまで学ぶことができるはずです。
あっちもこっちも手をださない。あなたにとって大切なことは多くはないのです。
例えどんなに偉い人や頭のいい人、影響力のある人、家族、友人が「これは大事だ。」と言ってたとしても、あなたにとって本当に大事なこととは限りません。
世の中にあるたくさんの情報に振り回されてはいけません。あなたにとって大事なことは決して多くはない。そのことは常に覚えておくといいと思います。
それでも色々なことに手をだしてしまいそうな人へ
とはいえ、ほっておいてもいくらでも情報がはいってくる時代です。テレビを見ても、ネットを見ても大事なことは沢山あるように感じて、ついつい色々なことに手をだしてしまう人もいるかと思います。
そんな人に簡単なアドバイスをするとしたら、
「何かを始める前にこれは本当に自分がやるべきことなのか?自分にとって大切なことなのか?を問いかけてみる。」
これをやってみてください。その問いかけをしてみて「いやいや、これは大切じゃないな」と思うならやらないこと。そんで、考えた末に「やっぱりこれは大事だ!!」と思うならそこに力を注げばいいのです。
ただし、5個も10個も大事なことが出てきたとしたらそれは本当にあなたにとって大事なことじゃないかもしれません。何度も言うけど「大事なことって多くはない」からです。しつこいですがそれは常に頭に入れておいてください。
ちなみに僕自身は、このエッセンシャル思考の考えを持つようになってからやたらめったら本を読むことは辞めました。
というのも以前はちょっとでもおもしろそうだと思ったら図書館で本を借りまくってたんですよ。それこそ一度に10冊とか15冊とか同時に借りたりしてたんです。
でも、よく考えたら同じようなこと書いてあるようなぁっていう本だったり、そもそもタイトルにつられたけどそんなに興味がないジャンルの本だったわみたいなのが結構あったんです(*_*;
そんでぜんぶ読んではみたものの、あんまり身になっていないなぁっていう感じがしたし何より時間がもったいないなぁなんて思ったんですね。だから、やたらめったらに本を借りることをやめてみた。
そしたらそのぶん多くの時間が生まれたし、本当に読みたい本を読むようになったから一つの分野についての知識が深まったんです。
読書自体は好きだし今でも続けてはいるんですけどね。でも今は「この本は本当に自分が読みたい本なのか?今読むべき本なのか?」って自分に問いかけてから読むようにしています。
まとめ
今回の記事をまとめてみると、
- 自分にとって大事なことは多くはない!!
- 自分にとって本当に大事なことに注力せよ!!
- 何かを始める時は常に自分にとってこれは本当に大事なこと?と問いかけよ!!
というシンプルなものです。そう、エッセンシャル思考に照らし合わせてみると実は僕のブログの大半のことは大事なことではありません(笑)たった3行ですんじゃった(*_*;
あなたのエネルギー、あなたの時間は有限です。僕のようにエネルギーの無駄使いという失敗をして、貴重な時間を失わないためにもぜひぜひエッセンシャル思考を身につけて、自分にとって本当に大切なことに取り組んでみてくださいね(^^)
※ちなみにこの本も図書館で借りれると思います。っていうかこの本はお金がない人もぜひぜひ借りてほしい。僕が読んだ中でも特におススメの一冊です。
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。