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日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

NHKのクローズアップ現代に取り上げられた、ベーシックインカムについて語ってみる

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ここ数年は機械化によって仕事がなくなるとか、格差がますます広がり中間層はどんどん消えていくといった事が言われています。

 

僕自身も色々な本を読んだり、テレビやニュースサイト等で有識者の方々の意見を見聞きしているのですが、遅かれ早かれそういう時代が来る可能性は高そうです。

 

「仕事をなくなったらどうやって生活していけばいいんだろうか?」

 

大きな時代の変化を前に人々が危機感を抱く中、先日NHKのクローズアップ現代では、それらの問題を解決する一つの方法としてベーシックインカムが取り上げられていました。

 

参考サイト:お金が“タダ”でもらえる!? ~世界が注目・ベーシックインカム~ - NHK クローズアップ現代+

 

 

ベーシックインカムとは何ぞや?

そもそもベーシックインカムって何なの?という方の為に簡単にどういうモノなのかを説明しておきましょう。

 

ベーシックインカムとはシンプルに言うと「国が国民に対して毎月の生活に必要なお金を一定額配る」というものです。ポイントは無条件でというところにあります。

 

似たような制度に生活保護や失業手当がありますが、それらの制度を利用するには、書類を提出したり行政によるチェックが必要にありますが、ベーシックインカムの場合「無条件」ですので、その国の国民であれば誰でももらえるというものになります。

 

 フィンランドでは既に導入実験が始まっている

北欧の国フィンランドではベーシックインカムを実験的に取り入れ始めているそうです。失業者2000人に毎月7万円を支給したんですね。

 

フィンランドは高福祉の国として知られていますが、失業率は高く貧困からなかなか抜け出せない人も多いとのこと。

 

 番組では実際にベーシックインカムをもらっているシングルマザーの方の生活について取り上げてベーシックインカムがどのような影響をもたらすのかを検証していました。

 

フィンランドでは失業手当が毎月8万円もらえるそうですが、再就職をしてお金がもらえるようになると、手当の額は減ってしまうそうです。

 

おそらくシングルマザーであまりスキルがない方やブランクがある方であれば、そこまで高給の仕事には就けないはずです。パートやアルバイトのような仕事に就くことになるでしょう。すると働いたとしても失業手当に+αぐらいしかお金がもらえないわけです。

 

そのためあまり労働意欲がわかず失業状態が長く続いてしまうというのが、問題としてあげられていました。働いてもあんまり稼げないよね身帯に思ってしまうというわけです。

 

ところが、ベーシックインカムの場合には本人がいくら働こうが支給額が減ることはありません。このシングルマザーの女性の場合、スーパーの仕事と印刷所の仕事を掛け持ちし、さらに月7万円のベーシックインカムを加えることで22万円の収入になるとのこと。これってけっこう差があると思うんですよね。

 

この女性の場合仮にベーシックインカムがなければ収入は二つの仕事を掛け持ちしても月15万円程度です。(22万円からベーシックインカムの7万円を引いて)

 

15万円では自分と子どもの生活を支えるのは結構しんどいわけですよね。ただベーシックインカムが加わることで月22万円になる。これでも十分かどうかはわかりませんが、生活する上で余裕は出てくるでしょう。

 

一方スイスではベーシックインカム導入が否決された

 

スイスでは国民投票によってベーシックインカム導入の是非が問われ否決されたそうです。

 

消費税がさらに上乗せされることと、社会保障の一部が廃止されるからというのが主な理由だとのこと。

 

さらに番組では実際に否決されたスイスの方に理由を聞いたところ、こう答えていました。

 

「ベーシックインカムが導入されると勤勉さが失われてしまうから」

 

勤勉さか。今の僕に必要なものかもしれない(笑)

 

ただ、僕が思うのはベーシックインカムが導入されて勤勉じゃなくなるっていうなら、そもそもその人ってお金のために働いているわけで仮にお金をもらえるなら本当はそんなに働きたくないんじゃないかな?とも思うんですよね。

 

自己実現がしたいとか、社会を変えたいと思っているような人ならベーシックインカムをもらおうがもらうまいが働き続けるんじゃないでしょうか?

 

それにベーシックインカムでもらえるお金って決して生活に余裕があるぐらいもらえるわけじゃないですからね。

 

スイスの場合には大人は月に30万円ぐらい支給するって案でした。「月30万!?余裕で生活出来んじゃん!!」って思うかもしれないけど、それは日本で生活することを考えた時の話。

 

スイスの場合物価が高いので月30万円でもそんなに余裕はないそうです。コチラのサイトでは2011年と2012年のスイスの平均給与などを紹介していて、独身単身者の場合月に26万円に満たない人であれば生活保護の支給対象になるとのこと。

 

つまり30万円のベーシックインカムというのは生活保護費に4万円加えた程度なので決して余裕がある生活をできるわけではないってことです。それぐらいの額なら多くの人は働くんじゃないでしょうか?怠惰になる人ってそんなに多くはないと思います。

 

まぁでもその辺は実際に導入しないと何とも言えないとこではありますよね。だからこそフィンランドのように実験的にでも導入してみることが必要だと思います。だって実際にやってみなければ人がタダでお金をもらった時にどう感じて、どういう行動をするのかなんてわからないわけだから。

 

日本でも勤労意欲がどうのこうのと言ってそこでストップさせようとする人がいますが、

 

「いやいや実際に導入してもいないのになんでみんなが働かなくなるってわかるんだよ!!」

 

とツッコミを入れたい。

 

ホリエモンもベーシックインカムに注目

ちなみに、日本ではホリエモンこと堀江貴文さんのサロンHIU内で実験的にベーシックインカムを導入し、選ばれた5名の方に対して毎月10万円を支給するという実験を始めたそうです。

 

実際支給された人が番組内で取り上げられていましたが、会社を辞めベーシックインカムの10万円で生活をしつつ、夢である「アフリカで気象観測のデータを提供する会社を作る」という目標に向けて動き出しているとのこと。

 

この人はベーシックインカムがなければ自分の貯金を切り崩すなり、アルバイトをするなりしてまず生活費をねん出しなければならなかったわけです。貯金がみるみる減っていく生活は不安でしょうし、仮にバイトなどの仕事をするとしたらそれなりに労力も時間もとられてしまい、夢を追いかけるための余裕がなくなってしまう可能性はあるわけですね。

 

こういうやりたいことがある人にとってベーシックインカムは相性のいい仕組みでしょうね。生活の不安を感じずやりたいことに邁進できる。

 

実は社会には生活するのだけで精いっぱいで「本当はこんなことあしてみたいのに」という思いを抱きつつもなかなか踏み出せない人もいるかもしれません。そういう人にとってベーシックインカムのような制度があればその人を後押ししてくれるかもしれませんね。そういう人たちの中から思わぬ成果を出す人も出てくるかもしれない。

 

ベーシックインカムのメリット、デメリットは?

僕は基本的にはベーシックインカムに賛成なんだけど、物事にはなんでもメリットデメリットがあるわけでメリットばかりを言っても説得力はありません。

 

クローズアップ現代でも述べられていましたが、ここでは僕の考えるベーシックインカムのメリット、デメリットや疑問点について簡単にお伝えしてみようと思います。

 

ベーシックインカムのメリット

  • 生活の心配をしなくてもすむので、自分のやりたいこと、やってみたいことに踏み出しやすくなる、またそれによって経験値も増えていく
  • 生活が保障されているので起業もしやすくなる(失敗しても死ぬことはない)
  • 生活のためにまったく興味のない仕事ややりたくない仕事をしなくてもすむ(ブラック企業に入る必要がない)
  • 日々の生活に追われないので「自分は何をしたいのか」を考える余裕が生まれる。
  • 学生の場合、生活のために働かなくて済むのでその分研究や、学びたいことに費やす時間が大幅に増える
  • ベーシックインカムで生活に余裕が出来れば結婚する人や、子供を産んでもいいと思う人が増える可能性が出てくる
  • 審査なくお金がもらえるので、失業時の手続きや生活保護の審査や不正受給のチェックなどにかかる行政のコストを削ることができる
  • 生活保護のように、収入が増えても減額されないので労働意欲が向上する
  • みんなが対象になるので「国からお金をもらうこと」に対して後ろめたさを感じなくて済むし、妬みや余計な軋轢なども生まれない

 

ベーシックインカムのデメリットや疑問点

  • 財源不足の問題をどう解消するか
  • 勤労意欲が低下する可能性もある
  • 世代によっては損をする可能性。特に厚生年金を満額もらえる高齢者の人の場合ベーシックインカムの額にもよるが、減額する可能性は高い
  • ベーシックインカムを狙った犯罪が出てくる。(脱法ハウスのようなもの)
  • 働かざる者食うべからずという価値観とぶつかる
  • 仮にこれまでの社会保障費を大幅に削ると、たとえば多額の医療費が必要な病気になった時にそのお金を賄えなくなる可能性がある
  • 年金などに関わってきた役所の人間は仕事がなくなるため、抵抗にあって実現しないのではないか?

 

他にもあるかもしれませんが、僕が思いつくのはこういったところです。

 

メリットの方が多く記載されているのは、あくまで僕の個人的な考えであるということをご了承ください。立場が違えばメリットに感じないという方もいるかもしれません。

 

デメリットや、疑問点でいえば財源の問題はみんな疑問に思うところでしょうね。

 

僕も最初にベーシックインカムについて知った時は「いい案だけど、そんなお金があるのかな?」と思いました。実現するのは不可能なんじゃないかと。

 

ただ、財源については現在色々な案が出されているようです。

 

ベーシックインカム案とは (ベーシックインカムアンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

ベーシックインカムの財源案(1)|人間のこと社会のこと

 

また経済評論家の山崎元さんのベーシックインカムに関する記事は、賛否両論の面からバランスの取れたものだと思うので、ベーシックインカムについてもうちょい詳しく知りたいなって思う人は読んでみてください♪

 

「ベーシックインカム」の誤解を解く | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン

 

最後に

僕はまだまだ勉強不足なので、ベーシックインカムが実現可能かどうか、財源をどーすんのといったところについてはもうちょい学ばなきゃなと思っています。ただメリット、デメリットなどを比較したうえで今のところはベーシックインカムの導入には賛成です。

 

ただ現状ベーシックインカムについて知らない人もいると思うので、もうちょいみんなが導入に向けて議論してもいいんじゃないかな?

 

まずはフィンランドがやっているようにまずは日本でも導入実験をしてみて、色々テータをとってみたり実際にどんなメリットデメリットがあるのかを見ていくところから始めるのがいいんじゃないかと思っています。

 

それでは今回はこの辺で失礼します!