年の瀬も迫る12月某日。我々インターネッツオフ会のメンバー4人は観光客で賑わう浅草雷門前に集結した。メンバーは旅が好きな不労男子のY氏(2週間ぶり)。今回のオフ会主催者で僕にメイドカフェという存在を教えてくれたM氏(2年ぶり)。そして、今回みんなと初顔合わせとなったJ氏であった。
この日のオフ会の主旨は浅草〜上野でせんべろをし、最終的には秋葉原のメイドカフェでまったりするというものだった。
浅草ホッピー通り初体験。まっ昼間から飲む酒はうまい
我々4人は大勢の観光客にまぎれ、リア充カップルたちのしっかりと繋がれた手に羨望と嫉妬の眼差しを向けながら、浅草寺近くにある飲み屋ひしめくホッピー通りへと向かうことにした。
それにしても、この日は休日ということもあり観光客の数が凄まじかった。浅草寺近辺にはカップルに家族づれや友達を連れた若者のグループなど様々な年齢層の人たちがいるようだった。コロナが蔓延していた頃は、どこの観光地も人通りがなく厳しい状況だったが、先月ぐらいからだいぶ活気が戻ってきたように思う。どうにかこのまま収束に向かうことを願う。
仲見世通りの様子。
ホッピー通り
真昼間にもかかわらずホッピー通りに並ぶ店は外でお酒を飲めるところも多く、通りをプラプラ歩いていると、店先でお酒を飲みながら楽しそうに過ごす様子がこちらの目を引いた。その様子を一言で表すなら「解放感」といったところだろうか。大袈裟なジェスチャーをしながら大笑いをする人、気心知れたであろう相手としっぽりと酒を酌み交わす人の柔らかい表情を見ていると、こちらもなんだか嬉しい気持ちになった。人が楽しんでる様子はこちらにもポジティブな感情をもたらしてくれる。
僕らはホッピー通りから少し外れた店でまず軽くお酒と食事を楽しんでから、ホッピー通りにある『居酒屋 和」という店にお邪魔した。
居酒屋 和の店先の様子
2階にある席に通された僕らは、酒と料理を注文し乾杯をした。料理も酒もほどよい値段にボリュームでいい感じだ。酒も入っていたので正直何の話をしたかはあんまり覚えてはいないのだけど、「非モテ男性がモテるためにはやはり暴力性が必要なのだろうか」みたいな話をした気がする。これはネットでも話題になっているテーマだ。
僕の見解は暴力性というよりも、もっと分かりやすい年収とか見た目とか、そういう目に見える力みたいなものがモテるためには大事だと思うみたいな話をした気がする。いやっ、ほんと酒の席なので覚えてなくすまん。ただ、マッチングアプリなんかを見ていても、そういう力のある男性にいいねがついて相手を見つけていくのが現実だし、だから、中には年収なんかを盛ったりして、どうにか異性の目を引こうとする人もいたりするわけで。
暴力性については本当に暴力を振るうかどうかは別として「この人と一緒にいれば安全だ」と思わせてくれる力強さみたいなものに、魅力を感じる女性もそれなりにいるのだろうなとは思う。
ただ、何にせよ仮に暴力性がモテるために必要なら、それは俺らみたいな人間には難しい話だよねみたいなことも言ったと思う。こういう話をリアルの場でできるのもオフ会の楽しいところかもしれない。少なくとも家族にはなかなかできない話だ(笑)
そんな話を両隣にいる陽キャの集まりや、カップルに挟まれ肩身の狭い思いをしながらしていたのだけど、やがて制限時間の90分になったため店を出ることにした。
上野のオススメ店へ再び!!
店を出た僕らは、ここから上野まで歩いて向かうことにした。読者の中には、浅草と上野の距離感がよくわからない人もいると思うんだけど、どちらも同じ台東区にあり、浅草駅から上野駅まで歩いて30分もかからないぐらいの近さだったりする。今回の僕らのように浅草→上野でもいいし、逆に上野→浅草みたいな流れで観光するのもいいだろう。ちなみに、スカイツリーも浅草から徒歩圏内なので、早めの時間から行動すれば、浅草寺のような歴史的な建物からスカイツリー近辺の新しいスポットまで満遍なく楽しめるだろう。どのエリアも飲食店が充実しているので、何回も来てお気に入りの店を見つけるのもいいかもしれない。
それにしてもここまで既に2店行って、それなりにお酒も飲んでこの時点でまだ17時前である。早い時間から飲み始めるとそれなりに酔っ払ってるのに「おぉ、まだ〇〇時前じゃん」と妙に得した気分になるのでいい。お酒が嫌いじゃなければたまに昼のみをオススメしたい。
途中、「持っているタンク(膀胱)のサイズが小さい」という弱点を曝け出したM氏が、トイレを借りるために右往左往するというアクシデント?にも見舞われたが、無事上野に到着。僕が以前にもこのブログで紹介した上野にある『もつ焼き おとんば』へ。
秋葉原と上野で北海道のYouTuberと大阪のお酒好きと会う - ニート気質な僕の生きる道
この日も店は盛況だったが、ちょうど店内から複数人お客さんが出てきたため、ほとんど待たずに入ることができた。ここは以前もお伝えしように、冬限定のかに出汁のおでんやもつ焼きがうまい。
かに出汁赤おでん5種盛り合わせ
前回来たときには、おでんの3種盛りを注文したのだけど、今回は人数も多いので5種盛りを注文してみた。みんなに食べてもらったところ「カニの出汁きいてていいですねぇ〜」と好評だった。
また、こちらは前回頼まなかった『厚切り上タン炙り焼き(2人前から)』も注文。
厚切り上タン炙り焼き
分厚くボリュームのあるネギを乗せたタンが、熱々の鉄板の上でジュージュー焼かれながら出てくる。それだけでもうヨダレが出そうに(笑)細かい部分はわからないけど、塩ダレでつけたであろう味はタンとの相性も素晴らしい。これは酒が何杯もすすむ…。こちらも好評で四人ということもあってあっという間に鉄板の上が綺麗に。普通に四人前注文すればよかったかもしれない。
僕以外のメンバーもこのお店を気に入ってくれたようで、「今度は1人でも来ます」とか「上野きたらここでいいですね」みたいな感想ももらえて嬉しい。(お世辞かもしれないけど)ここは他の料理も安いし、十分せんべろできるお店なのでまだの方はぜひ一度!
オフ会ラストはアキバのメイドカフェで和む
『もつ焼き おとんば』を出た僕らは、この日の終着地アキバのメイドカフェへと向かう。上野から秋葉原も歩いて15分程度あれば行ける近さだ。
向かうメイドカフェはM氏行きつけの『Honey Honey』という店だ。ここはメイドさんの格好をした女の子たちが接客をしてくれるのだが、他の店のようにあまりガンガン接客してこないし、オプションでがっつりお金を取られることもない。かといって放置しっぱなしというわけでもなく、ちょいちょい話しかけられたりもする、程よい距離感のメイドカフェである。メイドカフェ初心者でも気兼ねなく楽しめる店と言っていいだろう。
メイドカフェではお酒やつまみも楽しめる
我々は席について各々飲み物を注文。ここでこのメイドカフェを行きつけの店としているM氏がサラッとこんな事を言った。
「今日は割と新しく入った子が多いですねぇ。」(確かこんなニュアンスだった)
驚いたことに、M氏は在籍しているメイドさんたちの特徴や在籍期間などを把握しているようだった。さすがM氏!!ここに通った日々は伊達ではない。彼は時々ここで晩御飯を食べたりするぐらい頻繁に利用する強者である。(意外と料理も高くないので)
メイドさんたちも常連であるM氏のことはわかっていて、僕らのような新参者と比べて明らかに距離の近さを感じた。メイドさんがM氏のニックネームを知っているのにも驚いた。
※ちなみに、このブログ書きながらちらっとTwitterをのぞいたらM氏はまた同じメイドカフェを訪れていた。どんだけ行くねん!とここでツッコミを入れておきたい。
これが常連客というものか…常連っていい響きである。だが、常連の称号を得るためにはある程度の時間とお金をかけなければならない。この世をただあてもなく彷徨う底辺ゴミ虫のような僕は、サラリーマンとしてしっかり稼いぎ店に金を落としているM氏に図らずともその違いを見せつけられた気がする。すげぇよ!M氏!!
さて、このメイドカフェで何を話したのかは申し訳ないのだがほとんど覚えていない(笑)ただ、M氏に常連客としてのパワーを見せつけられたことと、メイドさんと何かゆるーい会話を何度かしたなぁということぐらいだ。確か一人のメイドさんが17歳で今度もっと若い子が入ってきて最年少ではなくなってしまったみたいな話をしたような…。おっさんのメモリーは性能が悪い。
会話の内容は忘却のかなただが、何にせよ居心地がいいのは間違いなかった。ダラダラと喋って楽しかった時間を過ごすことも時には悪くない。生産的な事をするだけが全てではないだろう。ここは都会のオアシスメイドカフェ。ただ、楽しく癒されるひと時だけの時間があってもいい。
そんなこんなで浅草から秋葉原までたどり着いた僕たちのオフ会も終わりを迎えた。最後秋葉原の駅でM氏、Y氏、J氏とそれぞれ別れをして家路についた。
11月、12月と旅行やお出かけにお金を使ったため、今年はもうどこか遠くに出かけたりお金を使ったりすることはないだろう。2021年ラストのイベントでほっこり楽しい1日を過ごせてよかった。
それではまた。
〔今回行ったお店〕
居酒屋 和 (ナゴミ) - 浅草(つくばEXP)/韓国料理 | 食べログ