オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

福岡旅行2日目。おじさんがまわる小倉〜門司港〜下関。

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福岡旅行二日目。カプセルホテルにて7時半ごろ起床した。

 

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カプセル内は天井が近いので、起きた瞬間びっくりした。

 

前日お酒を飲んだせいもあって目覚めが悪い。そのままカプセル内でうだうだしながら、気づいたら8時過ぎになっていた。こりゃいかんと思いホテルにあるシャワーを浴びて目を覚ます。朝シャンは普段しない派なのだが、朝っぱらに頭からお湯を浴びると眠気が一気に吹き飛んだ。

 

この日は、まず福岡の北側にある北九州市の小倉から門司港へ。そして門司港の関門トンネルを通って下関にも行く予定。北九州市は1963年に福岡で初めて政令指定都市になったらしく、かなり大きな都市である。ちなみに福岡市が政令指定都市になったのは1972年とのこと。

 

調べてみると小倉には城があるし、門司港にある関門トンネルには人道があって、歩いて本州と九州を行き来できる。何故かわからないのだけど、「歩いて本州まで行きたい!」という思いに駆られたので、旅行二日目はこのルートを行くことにした。まぁ、下関がある山口県も人生初だしね。

博多から小倉へ

この日もあいにくの雨で、「二日連続雨かい!」とややテンションが下がるが、気を取り直してとりあえず朝食を食べるために博多駅へ。この日は事前に目をつけていた博多駅の地下にある博多1番街の牛タン屋で朝食を取ることにした。

 

牛タンを食べるにはそれなりにお金を払うことを覚悟するかもしれないが、このお店では朝の時間帯に定食を出していて、牛タン定食が税込みで830円(とろろと卵orのり付き。ご飯おかわり自由)で食べられる。

 

薄切りにされた牛タンは朝食べるにはちょうどいいボリューム。スープは肉の味がよく出ていて朝からホッコリ。1杯目のご飯にはとろろをぶっかけズルズルとかきこむ。おかわり自由なので2杯目(量は半分にしてもらい)も頼んで、そこには卵をかけて卵かけご飯に。

 

牛タンはやや薄味に感じた気もするが、これだけしっかり食べられてこの値段ならコスパはいいと言える。また次来た時の候補にしておこう。

 

朝食を食べ終わった後は、電車で小倉へと向かう。小倉まで新幹線を使えば15分程度で行くことができるが、それなりにお金がかかるのと、どうせ急ぐ旅でもないため区間快速というわりとゆっくりめの電車で行くことにした。こちらは1時間20分以上かかるが、乗り換えもしないで済むから楽だ。どうせまだお店も開いていない時間だし、このぐらいの時間をかければちょうどいい頃に着くだろう。

それにしてもこの日は昨日にも増して雨が強かった。電車に乗っていると「ザァァァァァ!!!」と急に雨の勢いが増して時々「ピカッ!」と雷までなる始末。なぜ、俺が旅行に行くときに限ってこうもお天道様の機嫌が悪いのか…。と落ち込みかけるが、台風じゃなかっただけましだと持ち直す。

 

小倉エリアは予想以上に楽しかった!

そんなこんなでのんびり電車に乗ること1時間20分ほどで西小倉駅に到着した。目的地の一つである小倉城は、西小倉駅の方が近いためこちらで下車して、プラプラしながら小倉の駅まで向かうことに。

 

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小倉城

 

小倉城は関ヶ原の戦いで活躍した細川忠興が1602年から城を築いた。すぐ横には小倉にゆかりのある作家、松本清張の記念館もある。ちなみに、第79代内閣総理大臣である細川護煕は忠興の子孫であり、(養子が入ってるので直系ではないそう)戦前に内閣総理大臣を務めた近衛文麿の孫でもある。あの人、本当にお殿様というかとんでもない上流家系の生まれなんだな。

 

平日で、しかも雨が降っていたせいか、小倉城の近辺には観光客もほとんどおらずとても静かだった。城のすぐ近くには『しろテラス』というお土産屋と飲食店が融合した施設があるので、ちょっと観光した後、ここでお土産を物色したり、お茶でも飲みながらゆっくりするのもいいだろう。僕もちょっと体が冷えたため、ここでコーヒーを一杯飲みながら少しゆっくりさせてもらった。

 

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しろテラス

 

小倉城を回った後は、すぐ横にある『リバーウォーク北九州』をぶらついて、そのまま小倉駅方面へ向かった。

 

小倉駅の南には結構長い商店街がや、魚介や惣菜などのお店が軒を連ねる旦過市場がある。

 

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商店街

 

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旦過市場

 

このエリアは観光客や地元の人が入り混じってとても活気があった。お店も飲食店を中心に土産物屋や雑貨店などがチェーン店から個人店まであり、いろいろなお店を眺めながら歩くだけで楽しめる。

 

僕は市場にある練り物を売っているお店で『カナッペ』というものを買って食べた。これは魚のすり身ににんじんなどを混ぜて、パン粉で包んであげたものなんだけど、食感がは外カリッ、中フワで味もしっかりしていて、下手すれば何個でもいけそうだ。値段も100円台(正確な値段忘れました)と安いし、手で持てるサイズなので、ちょっと小腹が空いた時にぜひ食べてみて欲しい。

 

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カナッペ

 

商店街と市場を2往復ほどした後、次の目的地である門司港に向かうためまずは小倉駅に向かうことにした。

  

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小倉駅

 

っていうか、小倉駅が想像以上にでかい!駅ビルにはカフェから飲食店まで一通り揃っているし、モノレールも乗り入れている。周辺にはファッションビルなんかもあって、若い人たちもけっこう足を運んでいるようだった。

 

小倉駅の改札前にあるベンチでカナッペを食べ、改札に入場してホームに降りる。ここではTwitterで教えてもらった「かしわうどん」を食べることに。

 

かしわうどんとは、甘辛の味付けをした鶏肉が入ったうどんのことだ。特に、小倉駅のかしわうどんは『クッキングパパ』というグルメ漫画にも登場するぐらい有名。お昼時ということもあったけど、僕が行ったときにはカウンター席は埋まっていて、10分ほど待たなければならなかった。

 

前の人が食べ終わり、いよいよ僕の目の前にかしわうどんが姿を現した。

 

期待を胸にズルズルとうどんをすすり、鶏肉を口に投入する。

 

「あっ、これはクセになるかも」

 

甘みのある味付けは人を選ぶかもしれないが、僕はまた食べたいと思った。うどんをすすり、肉をつまみまたうどんをすする。目の前のうどんに黙々と集中していたらあっという間に食べ終わってしまった。時々、ふと食べたくなるようなものって誰しもあると思うが、かしわうどんもそういう食べ物のうちの一つだと思う。

 

一気にかしわうどんを食べ終えた後、僕は海をこえ山口県の下関に向かうため関門トンネルのある門司港へと向かった。

 

関門トンネルを歩いて海を越える!

小倉から関門トンネルのある門司港までは割と近くて、電車で15分〜20分程度だ。一個手前の門司駅で降りて頭を抱えるという一人芝居を演じた後、無事に門司港駅に到着。ホームに降りると、おそらく修学旅行で来たのであろう学生たちがこれから電車に乗り込むところだった。

 

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門司港駅の写真。1914年(大正3年)に建てられた

 

門司港は⬆︎の門司港駅のように明治から大正のレトロな建物が多い。街を歩いていると、ちょっと時代を遡ったような感覚を味わえる。この辺りの時代の、どこか温かみの感じられる色使いの建物を見ていると心が和む気がする。当時の人たちは洋風の建物が増えていく様をどんなふうに思っていたのだろう。

 

少し門司港駅周辺をブラついてから、目的地である関門トンネルへと向かう。徒歩で大体30〜40分ぐらいかかるだろうか。ほぼ海沿いを行けばいいので迷うことはまずないだろう。

 

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この日は雨が降ったりやんだりで、天候がイマイチだったけど、天気のいい暖かい日にこのあたりの道を散歩したらきっと気持ちいだろう。爽やかな海風を肌で感じながらジョギングするのもいいかもしれない。海のある景色が日常に溶け込んでいるのが少し羨ましい。僕は海なし県に住んでいるので余計そう思うのかもしれない。(両親はどちらとも海があるところ出身なのに。)まぁ、自然は恩恵をもたらすだけではなく、時に厄災を運んできたりもする。今は、穏やかに見えるこの海も、台風がくればきっと人の脅威となるのだろう。何事も表裏一体だ。

 

門司港駅から歩くこと30分。関門トンネルに到着した。

 

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関門トンネル(人道)入り口

 

関門トンネルにはエレベーターで地下に降りてから通行することになる。ちなみに、このトンネルは自転車や原付でも通れるのだが、その場合20円かかる。(徒歩なら無料)

 

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関門トンネル(人道)

 

このトンネルは全長が780メートルと結構ながい。緩やかな坂を登り下りしながら歩くことになる。荷物など特になければ、あまり疲れることもないだろう。僕はというと、なぜか荷物を預けるという考えが頭から吹っ飛んでしまっていたため、3日分の着替えなどを詰めて重さが6キロほどになったリュックを背負っていた。他の通行者たちが軽快に歩いていく中、僕だけなぜかプチ修行のような形となり、無駄に疲労を溜めることになった。あぁ、なぜ博多駅あたりでロッカーを使わなかったのか。自分のお馬鹿さが悔やまれる。

 

中年の体に鞭打ち、どうにかこうにか関門トンネルを渡って下関側へ。

 

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下関側の関門トンネル入り口(人道)

 

こちらには、幕末に使われた大砲のレプリカが置いてある。

 

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大砲のレプリカ

 

関門海峡は平家が滅亡した壇ノ浦の戦いや、長州藩が外国と戦った馬関戦争など日本の行方を左右するような歴史の舞台になっている。なんと、あの宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われた巌流島も、この関門海峡にあるとのこと。

 

本当はもっとこの辺りも色々とブラつきたかったのだが、関門トンネルを歩いて渡った満足感と、リュックによる修行による疲労から既に下関周辺を探索する気力がなくなってしまっていた。無念。そのため、最寄りのバス停から下関駅に向かいそのまま鉄道で福岡へとトンボ帰りをすることに。今度はもっと余裕を持って来たい。

 

再び小倉〜福岡最後の夜へ

下関からは山陽本線に乗って福岡まで戻ってきた。途中Twitterを見ていたらフォロワーさんから「小倉にあるシロヤベーカリーのパンが美味しい」と教えてもらい、もう一度小倉に寄ることにした。Twitter経由で色々情報を教えてもらえるのは本当にありがたい。おかげで当初自分が想像していたよりも色々な経験ができている。

 

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シロヤベーカリー

 

ただ、残念なことに既に開店から時間が経っていたためか、あまりパンが残ってはいなかった。とりあえず、カレーパンと塩パンを購入して食べた。信じられないほど上手いというわけではないけど普通に美味しい。今度来たときはできたてのパンや人気のパンも食べてみたい。

 

余談だが駅のすぐ近くでは、メイドさんがチラシを配っていた。調べてみるとどうやら駅のすぐ近くにメイド喫茶があるようだ。福岡のメイドメイドさんたちは方言を喋るのだろうか?地味に気になるところだ。

 

そんなこんなで午前中と同じように商店街と市場を往復して小倉を離れた。小倉は城から『リバーウォーク北九州』のようなおしゃれな施設もあるし、駅周辺には活気ある市場に商店街まであって、ぶっちゃけ旅の前はそこまで期待はしてなかったけど、とても楽しいエリアだった。

 

行きと同じコースで博多に戻ると、今宵の宿である博多駅近くの東横インへ。かなり疲れていたので、駅近でほんとに良かったと思う。過去の俺よくやった!

 

東横インは正直そこまで安くはないのだけど、以前もらった専用の宿泊券を使って1500円程度で泊まることができた。使わない宿泊券とかあったらください。俺普通に使います。

 

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この日はあちこち歩き回ったので、夜ご飯はもう適当にコンビニででも買って済まそうかとかとも考えた。しかし僕には福岡ラストの夜にどうしても食べたいものがあった。それは…

 

「モツ鍋だぁぁぁぁ!!」

 

福岡に来たらこの三つは食べようと決めていた。博多の豚骨ラーメン、かしわうどん、そしてモツ鍋!!そのうちの二つは既に胃袋に収めた。残るターゲットはあと一つ!僕はここ数年ないレベルで自分を奮い立たせ夜の博多へと飛び出した。

 

といっても闇雲に飛び出したわけではなく、既に狙いをつけていた店へ。外はまだ雨が降っていて体がどんどん冷えてくる。いやっ、だがこの冷えが逆に温かいもつ鍋をより引き立たせてくれるだろう!寒さもスパイスじゃい!もう、疲労でテンションがわけわからんことになっている。

 

そして、ようやく目的のモツ鍋の店へ。外から見る感じ盛況だ。さすが人気店。ゆっくり入り口のドアを開くと、女性の店員さんと目が合った。

 

「すいません。1名なんですけど。」

 

「はいっ、少々お待ちください!」

 

女性の店員さんは、何やら店の奥に引っ込み何かを確認している。何か嫌な予感がする…。

 

「すいません。今日は予約でいっぱいなんですよ」

 

「なぁぁぁぁぁに!?平日だと言うのに、こんな雨の日なのに満席だってか!?勘弁してくれよ!!」

 

と言うこともなく、「あぁ、そうなんですか?そしたらまた来ますね」と紳士オブ紳士を装い店を出る。雨が冷た降り注ぐ。悲しい。今ごろモツ入りのスープを胃袋に注いでいて温まっていたはずなのに。人生もモツ鍋屋選びも思った通りに行かねぇ。さぁ、どうしよう。俺はどこへ行こう…。

 

気を取り直して新たなモツ鍋屋を探す。どうやら、博多駅の地下にいくつかもつ鍋屋があるようなので向かうことにした。ここも満員だったら、もうコンビニで爆買い&やけ食いしてふて寝してやろうかと思っていた。だが、幸いにも地下街の店はそこそこ空いていて、すぐに入ることができた。これで目標は達成できそうだ。

 

店員さんに1人用のカウンター席に通された。目の前には鍋を温める用のIHコンロが置かれている。メニュー表をじっくり吟味しモツ鍋1人前(みそ味)とハイボールを注文する。

 

ついに来たモツ鍋だ!鍋といえば複数人でつつき合うのも楽しいが、こうやって目の前で1人マイペースに食べる鍋もいい。鍋は既に加熱済みなのですぐに食べられるとのこと。少し、様子を見つつ野菜と豆腐、モツがしっかりスープに浸っているのを確認。いよいよ実食!

 

うん、濃厚な味噌味のスープに野菜、そして食べ応えのあるモツとのとても相性がいい。ニンニクや唐辛子もあまり主張しすぎず、いいアクセントになっていて食べやすくもある。でも、味はしっかりあるのでハイボールもグイグイ進む。疲れもあるからだろうか、何だか酔いが回るのも早い気がする。

 

このまま怒涛のハイボール祭りを繰り広げてもよかったのだが、明日の昼には飛行機に乗らなければならない。ここで深酒をして、明日飛行機に乗り遅れでもしたら目も当てられない。おそらく、地元とかだったらそんなこと考えもしなかっただろうが、地元から遠く離れた土地ということもあって、この日の僕はお酒に飲まれて全てを忘れましょうモードは回避することができた。

 

それにしても一人鍋は、無言でひたすら鍋と向き合い続けるのであっという間に食べ終わってしまう。少し物足りなさを感じたので、締めに注文しておいたちゃんぽん麺をモツ鍋のスープに投入。

 

「これは頼んで大正解だ!!」

 

野菜とモツの旨味が溶け出したスープが麺としっかり絡む。思わず頬が緩んでニヤケてしまった。あぁ、諦めてコンビニ飯に逃避しないでよかった。

 

こうして福岡最後の夜はモツ鍋で幕を閉じたのだった。

 

参考サイト、書籍

たんやHAKATA 博多1番街(タンヤハカタ) (博多駅博多口/牛タン) - Retty

しろテラス | 小倉城 公式ホームページ

旦過市場|北九州の台所〜福岡県北九州市

小倉 あるあるCity店|メイドカフェ・メイド喫茶ならめいどりーみん

北九州駅弁当株式会社

関門トンネル人道 – 北九州市観光情報サイト|北九州の観光&イベント情報はぐるリッチにおまかせ

【福岡パン食べ歩き】北九州を代表するパン屋さん!!博多駅でも大人気!行列のできるパン屋『シロヤベーカリー小倉店』 | ふくおかナビ

カウンターKITTE博多 | もつ鍋 おおやま