オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

悩んだり苦しい時はなるべく自分がコントロールできるものだけを考える

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Twitterなんかを見ていると、とてもしんどかったり苦しそうだなぁと思う人を見かけることがあります。もちろん、一人一人がどんなことに悩み苦しんでいるかなんてわかりはしませんが、時々「この苦しみ方はしんどいよなぁ」という人を見かけることがあります。それは、「自分でコントロールできないものに向き合い悩み続けている人」です。

 

自分でコントロールできないこと、つまり自分ではどうしようもないことにとらわれ続けている。そりゃ、苦しいですよね。だって、自分じゃあ何もできないし解決しようがないんだもん。得られるのは苦しみと無力感だけ。僕はこういう人を見ていると胸が痛くなります。早くその苦しみが少しでも楽になるようにとも思います。で、じゃあ、どうしたらその人たちの苦しみが楽になるのかを考えてみました。

 

その方法とは?もう、タイトルで答え出ちゃってますよね。そう、「なるべく自分がコントロールできるものだけを考える」ってことです。自分がコントロールできるものであれば、すぐに解決には辿り着かなくとも、やれることは思いつくでしょう。もちろん、それがうまくいかないかもしれない。でも、少なくとも無力感を感じることはありません。

 

無力感って辛いんですよ。「自分にできることは何もない」って思っちゃうんですからね。そりゃ、無力感より有力感を持ちたいよね。自分も何かできるって思いたい。であるならば、まずは自分がコントロールできるものに目を向けてみる。それが大事なんじゃないかと思います。

コントロールできるかできないか仕分けしてみよう

ここからは実際にどうやって、自分のコントロールできるものに目を向けるのかを考えていきます。

 

まず、初めにやるのは「コントロールできるものとできないものの仕分け」です。僕が考えるコントロールできないのは以下のようなものです。

 

  • 時間
  • 自然現象(台風、地震など)
  • 他人(言動、感情)

 

かなりざっくり分けるとこんなところでしょうか。まず時間です。1日は24時間。1年は365日というのはどんな偉人でも凡人でも変わりません。巷には効率的に時間を活用する時間術の本が溢れていますが、そうしたものを用いても1日が24時間であることは変わらないし、僕らにはどうしようもできません。1日24時間じゃ足りねぇぞ!と叫んでも時計の針は淡々と進んでいきます。

 

また、自然現象も僕らにはどうしようもできません。台風がいつ来るとか地震が来るとかそういう予測する技術は発達しましたが、その発生を防いだり、弱めたりすることは現時点ではできないでしょう。地震を止められるのは範馬勇次郎ぐらいです‥(『グラップラー刃牙』19巻、秋田書店)

 

そして最後。これが一番大事なんじゃないかな。そう、他人ですね。心理学者のアドラーは「悩みの9割は人間関係」と言ったそうです。つまり他人の言動によって悩んでる人が多いってことだと思います。

 

困ったことに僕らの周りには他人だらけです。親、兄弟、親戚、ご近所、友達、先生、上司に部下などなど。その他人が悩みの種の大半だっていうわけですからね。しかも、コントロール不可ときている。

 

ただ、心理学の技術を用いたりしてものを買わせる購買心理学もあるので、多少は言動を誘導したりすることも可能ではあります。また、新興宗教の信者がマインドコントロールされていたなんてこともあるわけで、そうした手法によって他人をある程度はコントロールできるのかもしれません。対話の中から相手の言動が変わるなんてこともあるでしょう。でも、1から100まで完璧にその人の全てをコントロールすることはまずできないはず。そういうわけで他人もコントロール不可です。

 

こうしたコントロール不可なものをどうにかしようとしても答えは出ず、延々と悩み続けることになります。それどころか、無力感を常に抱え精神にダメージを負ってしまう可能性もあるでしょう。

 

もちろん、人間ですからコントロール不可のものについて考えてしまうのはしかたがありません。他人から嫌なことを言われたら「なんであの人は嫌なことを言うのだろう」と考えてしまうものです。それを愚かだとか無駄だからやめろなんて言うつもりはありません。僕も実際、「あいつ腹立つわ!」と思うこともしばしばありますし。でも、その悩みがもし自分にはコントロール不可のものだとわかっていたらどうでしょうか?悩んでも延々と悩まず途中で気持ちを切り替えられる気がしませんか?

 

「落ち込んだけどこれもう自分にはどうしようもできないことだわ。」と思えたなら、それは背負わなくていい余計な重荷を自分から手放すことになり、とても楽な気持ちになると思うのです。

 

そんなわけでまずは自分の悩みが、コントロールできるかできないかを明確にするところから始めてみましょう。

 

自分がコントロールできるものは?

では、逆に自分がコントロールできるものは何でしょうか?おそらく多くの人がわかってはいると思います。そう、「自分の言動」ですね。誰かにマインドコントロールされでもしない限り、自分が何をするかしないか、言うか言わないかはある程度コントロールできるものです。(実際は様々なものに個人の言動は影響を受けるので完全にとは言いませんが。)

 

先ほどのコントロールできないものの例として自然現象を挙げました。僕たちは自然現象そのものをコントロールすることはできませんが、それが起きた時に自分が何をするかはコントロールできます。

 

例えば地震が起こるとしたら何ができるでしょうか?事前に防災道具を用意する、避難経路や避難場所を決めておくなどなど。こうした行動によって被害を軽くすることはできるはずです。これは人間関係についてもそうです。嫌なことを言ってきたり、どうにも苦手だなと思う人の言動や感情はコントロールできませんが、その人と向き合った時に自分がどうするかはコントロールできます。距離を置くのか、反論してみるのか、逆に距離を詰めてみるのか。

 

悩みの対象をどうにかしようとするのではなく、自分に何ができるかを考えてみると「あっ、自分にもできることあるじゃん」となります。もし、それが実行できなくてもできることがあると思えるだけでも気持ちがだいぶ違いませんか?少なくとも、コントロールできないものに頭を抱え無力感に苛まれるよりは、とても前向きな気持ちになれるはずです。

 

自分がコントロールできることはそれほど多くないと知る

ここまで「自分がコントロールできるものとできないものを仕分けして、自分がコントロールできるものに目を向けよう」という話をしてきました。で、実際にそう言うのを考えていると気づくと思うんです。「自分がコントロールできることって案外少ないんだな」ということに。

 

時間も自然現象も他人もそうだし、景気や株価なんかもそうでしょう。もっと言えば生まれてくる場所、親、遺伝子、国も性別もそうですね。自分でコントロールできるものや思い通りになるものってそう多くないことがわかります。また、自分の意思ですら誰かの影響を受けたり、環境に左右されることもあり、コントロールが完璧なわけではありません。僕らの人生は思い通りにいかないことばかりなんですよね。

 

僕はこれを知っておくことってすごく大事だと思います。「自分がコントロールできることは案外少ない」と知っていれば、今まで起こった出来事も、これから起こる出来事も少し冷静にみることができるじゃないですか。嫌なことを言う他人がいても「そりゃ他人だからね。コントロールできないんだからしょうがない」と突き放して考えられます。その上で自分ができることを選択すればいい。

 

逆に「自分にはコントロールできるものが多い」と思っていると大変です。実際、世の中には自分がコントロールできるものが少ないわけですから、そのギャップに戸惑いますし、「なぜ自分の思い通りにならないんだ!」と大きなストレスを感じたり、感情が乱されることにもなるわけです。

 

繰り返しますが、世の中に自分がコントロールできることはそれほど多くはありません。まず、その事実を頭に入れておくこと。その上で、自分がコントロールできるものに目を向けて行動していくこと。それが、余計な悩みや苦しみから解放される上で大切なのではないかと思います。

 

最後に

そんなこんなで今回は「悩んだり苦しんだりした時には、自分がコントロールできるものだけ考えてみようぜ」って内容で書きました。結構長くなっちゃいましたが、ここまで読んでくれてありがとうございます。

 

偉そうに書きましたが、僕自身も自分がコントロールできないものに悩んだり苦しんだりしてきましたし、今でもそういうことはあります。他人の言動でイラッとするなんて今も普通にあります。でも、今回ブログで書いたような内容を自分の頭にインストールしてからは、だいぶ気持ちが楽になりました。悩んだり落ち込んでも切り替えまでの期間も短くなった気がしています。

 

とはいえ人間言われてすぐ出来るぐらいなら苦労はしません。ましてや、何処の馬の骨かもわからない僕のブログを読んで「そうだよね!」とすぐに切り替えられるわけもないはず。そんなすぐ変われたら悩みはしねぇよって感じですよね。僕もそう思います。

 

きっと変わるには色々な段階があって、徐々に変わっていくものだと思います。時には「なんでだー!」と延々悩み続けることも必要なのでしょう。で、もし悩み続ける段階から別の一歩を踏み出す時が来たら、今回お伝えしたような内容を少し思い出してくれればなんて思います。

 

あなたの悩みや苦しみが少しでも軽くなりますように。