オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

「それ役に立つの?」があなたの興味を殺すかもしれない

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いつからか人がやっていることに対して「それ何かの役に立つの?」と聞く人が増えたような気がします。

 

「役に立つか否か」

 

それが行動の判断基準になってる。まぁ、確かに生産性を高めようとか、効率的に生きようとかコスパが大事なんて言われてる世の中ですよ。時間は有限だし無駄にしてはならない。そうなると、何かしら役に立つかどうかで行動するか否かを決める。役に立たないものには触れない。それが賢い生き方なのかもしれません。

 

でも、僕はこうも思うんですよね。

 

「最初から役に立つかどうかなんてわからなくね?」

 

仮にあなたが何かやりたいなぁと思ったとしてさ、それが今後の人生で役に立つかどうかって完璧に予測できると思います?それに100%「イエス!!」って頷ける人って多分いないと思うんですよ。未来予測なんて言ってもそういうの研究してる学者の人ですら予測外しちゃうわけで、僕らが今やってることが役に立つかどうかなんてはっきりとわからないですよね。

 

だからあんまり役に立つかどうかで何かやろうとか決めない方がいいと思うんです。僕ら凡人がいくら考えたところで所詮未来なんて分かりやしないんですから。むしろ、「役に立つかどうか」が最初に来ちゃうと、可能性を狭めることになるとすら思います。

 

特に真面目な人とか、完璧主義みたいな人ほど、「うーん、これは役に立つだろうか…」とか考えこんじゃったりして。で、役に立つ確証が持てないからとりあえずやめておこうってなってしまう。

 

本当はやりたいことや、興味津々なものがあるのにスルーしちゃう。役に立つかどうか考えてブレーキをかけてしまう。あなたにはそんな経験ありませんか?

子供の時は役に立つかどうかなんて考えなかった。 

そんな方に思い出していただきたいのは子供の時のこと。子供の時って色々なことやったじゃないですか?で、その時って「役に立つかどうか?」なんていちいち考えなかったはずなんですよね。面白そうって思ったらとりあえず手を出してたと思うんです。ゲームやったりスポーツやったり、意味もなくチャリで爆走したりとか。

 

でも、それが大人になるといつからか「これ役に立つんだろうか?」なんてことを考えてしまう。周りからも「それ役に立つの?」なんて突っ込まれてしまう。そうやって、段々と役に立つかどうかの考えに侵されて行動の基準が決まっていってしまう。でも、役に立つかどうかの確証なんてありやしない。自信がない。だから、やらない。結果としてぼんやり見えてきた自分の興味から目を逸らし、やりたいことがわからなくなってしまうというわけです。

 

もちろんね、仕事とか家族のことで全く時間がないっていう人なら話は別ですよ。一日30分しか自由な時間がないっていうんなら、そりゃ、何を始めるかはよく吟味したほうがいいかもしれない。

 

でも、そうじゃなくて、それなりに時間あって「やりたいこと見つけたいんだけど、自分は何したいのかわからないんだよなぁ」って人は、「役に立つかどうか」なんて制限設けたりしないで興味を持ったならそれをやってみるといいのでは?

 

やってみたことが思いがけない形で役に立つかもよ?

もしかしたらやってみたことが将来思いがけない形で役に立つなんてこともあるかもしれませんよ。こういう時に説得力を増すためにアップルのスティーブ・ジョブズの話を一つ。

 

ジョブズは大学時代、必修科目に興味が持てずに大学を辞めて興味がある授業ばかりをとっていたそうです。その一つがカリグラフィーっていうやつ。簡単にいうと「文字を美しく見せるための手法」です。(カリグラフィー - Wikipediaより)

 

これが後のマッキントッシュの美しいフォントに繋がったっていうんですね。おそらくジョブズ自身はカリグラフィーを始めた当初、将来この知識がこんな風に役に立つなんて夢にも思わなかったと思うんですよ。それが、思わぬ形で役に立っちゃったという話です。

 

スティーブ・ジョブズという天才ですら、それが役に立つかどうかなんて分かりっこない中で色々やってるんです。だから改めて言いますけど、僕ら凡人が「これが将来役に立つかどうか」なんて考えるだけ無駄ですよ。そんなことを考える前にちょろっとでもやってみればいい。あなたの「これをやりたい」と思った気持ち、興味を大切にしてあげてください。

 

ちなみに、ジョブズ持ち出していい感じにまとめようとしちゃったけど、もちろん、やり始めたことが何の役にも立たないなんてことも当然あると思います。

 

でも、それはそれで何かを始めてそれなりに続けたなら経験になることは間違いないわけだしさ。その経験って単に本で読んだだけの知識だけじゃなくて「自分ならではの経験」になってるわけで、それが人との違いになるし、誰かと話す時のネタにもなるので、結果オーライなのではと思います。


僕はかつて知人につれていってもらったメイドカフェの話をたまに人にすると、興味をもってもらえたりします。案外メイドカフェ行ったことある人少ないんですよね。


メイドカフェに行ったのが役に立ったかどうかは何ともですが、少なくとも話すと興味をもってくれる人がいるので結果オーライだなと思うわけです。

まとめ

そんなわけで今回は「それ役に立つの?」があなたの興味とかやりたいことを殺しちゃってるかもよ。という話をしてみました。

 

特に何かを始めようとしてるんだけど、なかなか始められない人とか、何かブレーキかけちゃってんなっていう人は、もしかしたら役に立つかどうかで考えちゃってるかもしれません。その考えが出てきたらまずはそれを一旦横に置いておいてみてください。

 

「役に立つかどうかわからんけど、おもしろそうだからやってみる」

 

そんなふうに考えてみると、自分の興味を殺さず新しいことを始めやすいのではないかと思います。ぜひ、参考にしてみてください。