レンタルのサービスを再開するよという告知をしてから1ヶ月。おかげさまでちょこちょこ興味を持ってくれる人もいたりしてありがたい限りです。また、直接はお会いしてはいないけどもオンラインでお話をする依頼も頂き雑談をさせていただきました。コロナ禍なので、直接会うのは抵抗あるけどお話はしたいという方もいると思うので、時間やタイミングが合えばこういうオンラインで何かするような依頼も受けていければと思っています。
さて、そんなレンタルですが再開を宣言してから「実際に会ってお話をしたい」という依頼を頂きました。今回はその時の様子を書いていこうと思います。
今回の依頼は新松戸にて
今回の依頼主であるAさん(男性)からはTwitterのDMで連絡をいただきました。お会いしたのは千葉の新松戸。僕もAさんもゆかりのない土地ですが、Aさん自身がこの場所にちょっとした用事があったらしく、それなら以前から興味があったレンタルもしてみようとのことでした。こんな感じで別の用事のついでにレンタルをしていただくのも大歓迎でございます。(ただし、遠くなると交通費の負担が大きくなるのでご注意を)
新松戸駅の様子
僕自身、新松戸駅に降りるのは人生初でした。レンタルしていただくと、時々自分では普段行かないようなところに行くこともあるんですよね。新松戸駅も下手すりゃ一生降りることもなかったわけで、出不精でどちらかというとインドアな僕にとって、こういう活動で享受できるメリットだなぁと思ったりします。行かない場所に行けるっていうね。
新松戸駅周辺は特に際立った特徴はないのですが、近くに流通経済大があるので、割と若い人がいるなぁという印象。また、武蔵野線と常磐線が通っているので、埼玉や千葉、茨城、東京へもアクセスしやすそうだなぁと思ったり。駅前にもそこそこ人がいましたね。依頼の前にちょろっと散歩したりもしたのですが、大きめの公園もありわりと閑静な感じの街なので住むのにはいいのかもしれません。
Aさんとは13時30分に駅前で待ち合わせ。待ち合わせ時間ほぼぴったりに無事Aさんともお会いすることができたので、雑談をしながらAさんの用事に付き添いをしました。
話を聞くと以前にレンタルをしようかどうか迷っていたところ、僕が一旦レンタルを辞めてしまったため、「依頼をしておけばよかった‥」と後悔をしていたとのこと。その後、しばらく経ってから僕が再びレンタルを始めたので、「今度こそは!」ということで依頼をしてくれたそうです。いやぁ、世界の片隅で細々とレンタルをしていたわけですが、求めてくれる人がいるってのは嬉しいもんです。
そんな話をしながらAさんが今日行きたかった場所に到着。そこでの用事も割とあっさり済んだので、「じゃあ、どこか落ち着けるところで雑談でもしましょうか」ということになり、駅前にあったマクドナルドに入ってお話をすることに。
完璧主義、プライドの高さ、比較について
プライバシーのこともあるので、詳細についてはお話しできませんがAさんは関東のとある県に住んでいる男性の方です。現在仕事はしておらず、今の目標は「仕事をすること」と「地元を離れること」だそうです。
Aさんはこれまでサポステなど就労支援なんかも受けてきたそうですが、あまりしっくりこなかったとのこと。僕も実際に受けたことあるので分かりますが、就労支援は「就労させることが目的」なので、どうしても「どんどん応募して」となりがちです。そういうのが合う人もいますが、Aさんには合わなかったのかもしれません。急かされてると感じたりもしますからね。
Aさんの場合、ご本人の口から「完璧主義で」「プライドが高い」「人と比較してしまう」「できなかったことを考えてしまう」なんてこともお聞きしたので、まずは仕事とか考えずそっちにアプローチしてみてはどうですか?とお伝えしました。
そのための具体的な方法は、割とベタなもので「ハードルをとにかく下げること」「自分のできたことに注目すること」といったことです。
とにかくハードル下げろ
完璧主義の人は「完璧じゃなければならない」とか「クオリティの高いものを出さなければならない」と考えがちです。また、失敗を恐れることも多いです。でも、初心者が完璧なものやクオリティの高いものをいきなり出すのは無理ですよね。当然失敗もするわけです。じゃあ、どうなるかというと「完璧にできないし、失敗したくないから始めからやらない」となりがちなんです。
これへの対処法は「とにかく行動へのハードルを下げまくること」です。まぁ、わりと色々な本に書かれていることでもあり、よく聞くベタベタなアドバイスですが、これがシンプルな解決策かと思います。
とはいえ、完璧主義の呪縛みたいなものってそう簡単に解けるものでもないと思います。僕自身の経験からも言われてすぐに「完璧主義やめるためにハードル下げて行動しよう」と切り替えられるかというと難しいよなぁと。
きっとAさんはこれからも何かを始めようとすると完璧主義がひょっこり顔を出すでしょう。だから、その度に「ハードルを下げまくる」ってことをまずは意識する。たとえ他人から見ると他愛もないレベルであってもそれは関係ありません。本人が動けるレベルまでどこまでもハードルを下げる。そんなことをお伝えしました。(メモとかしてないので曖昧な部分もありますが、大体こんな感じです)
できたことに目を向けてみたら?
また、完璧主義に拍車をかけるのが「人との比較」です。特にSNSなんかを見ているとすごい経歴の人や、高いクオリティの成果物を目にすることも多いですよね。すると、完璧主義の人は「こんな高いレベルに自分は到達できないや」と思ってしまうんですね。他人のすごい部分とまだ始めてもいない自分を比較して落ち込んだり、自分には無理だとなってしまう。僕自身にも覚えがあったりします。
でも、SNSなんかで見えるものって、そもそもそれが本当なのかどうかわからない。もしかしたら、盛っているだけかもしれないし、高い成果物にしても何回も繰り返した上で出したものかもしれません。イラストやデザインなどハイレベルのものを作る人にしたって、きっと初心者のうちは下手だったはずです。でも、その過程は大抵の場合見えることはなく、いきなり高いレベルの成果物がポーンと投稿される。そうした高いレベルの人と、まだ始めたことすらない自分と比較したらそりゃレベルの差は歴然だし嫌になりますよね。
ですから、まずはSNSなんかで人と比較してしまうようだったらSNSを見ないということ。これは当たり前すぎるアドバイスですが、比較をやめるという点では大事なのかなと思います。SNSは他人の情報が入りすぎる!
あと、もう一つは「できることに目を向けるようにしてみるといいのでは?」というのもお伝えしました。
完璧主義の人は、失敗だとか自分のダメなところ、できなかったところに目を向けがちな気がします。ただ、「よし、今日からできることに目を向けましょう!」とお伝えしてもなかなか難しい。言われただけでパッと行動を切り替えれる人は僕も含めて多くはありません。
では、どうしたらいいのか。結局ここでも「ハードルを下げてやる」というのが大事なのかなと。で、僕の場合は時々Twitterや自分のメモ帳に「できてよかったことリスト」みたいなのをかくのですが、それをやってみたらどうですかとお伝えしました。
これだったら、別にクオリティが高い必要もないし、メモに書くだけなので紙とペンがあればできます。TwitterやってるならTwitterで呟くだけ。かなりハードルが低い行動でしょう。
で、大事なのはこれを断続的でもいいので行い、「自分にできたことや良かったことを意識しやすくする」ことです。Aさんにとってできなかったことに目を向けるのは、もはや癖になっているといってもいいでしょう。その癖をやめるには「その癖をやめましょう!」という言葉ではなくて、少しずつでもいいので違う行動を取る必要があります。
できなかったこと、ダメなことに目を向けそうになったらとにかく紙にできたことや良かったことを書く。それを何度も何度も繰り返す。そうやって、少しずつその癖が修正されそれまで「できなかったこと」「だめだったこと」に偏っていた意識が、少し「できたこと」「よかったこと」に向くようになる。
すると、案外自分もできると思えるようになったりします。そうすると、下がっていた自己肯定感もちょっと上がって、何かに興味が出てきたときにこれまでとは違って「ちょっと試してみようかな」と思えるようになるかもしれません。
実際、Aさんにもできることはたくさんあるわけですよね。直接お伝えしましたけど、たとえば「電車で1時間半ほどかかるのにここまで来れた」とか「前は躊躇したけど今回はレンタルの依頼できた」とかね。まぁ、そういう些細なことに目を向けるところから始めてみましょうと。実際、電車で1時間半とかかけてくるのめちゃハードル高いですからね。僕だったらキャンセルしてる可能性もあるなぁと思います。そんな感じで、本人が気づいてないだけで出来てることや、その日起きた良かったことは案外あるのではないでしょうか。
人と会うのも大事かも
あと、これはAさんも以前から考えていたようですが、人と会うのも大事かもしれません。人間案外、自分の中から出てくるものって少ない気がします。きっと、色々な人と会う中で、「この人のやってるの面白そうだな」とか「なんかこの人のやり方ならできそうかも」みたいなところから、動き始めるなんてこともあるんじゃないかなと。他人の意志や行動に感染して動き出すみたいな。
他人の言葉や行動が自分の意志にバシバシ影響を与えたりするじゃないですか。よく、「太っている人の周りには太っている人が多い」なんて言いますが、それは知らず知らずのうちに太っている人の行動とか習慣に影響を受けて自分も太る生活を送るようになるからと言われてます。逆に体引き締めたかったら、ジムに行くとか運動できる公園に行くとかするといい。
そういう風に、己の意志だけに任せるんじゃなくて、他人の影響力もうまく使いつつ、自分の行動に結びつけると。ただ、Aさんの場合、人が集まるイベントとかも都会とかで開かれることが多いので、そういうところに行くのはなかなかハードルが高いともおっしゃっていました。そこは、確かにネックかもしれません。
ただ、頻繁には無理かもしれないけど、月に一回とか2ヶ月に一回はちょっと頑張って、都会のイベントに顔出してみるなんてしてみると、新しい出会いがあって何かきっかけが生まれる気もします。今回僕をレンタルしたようにね。
レンタル終了!!
他にも色々な雑談をしつつこの日のレンタルは終了。Aさんとは新松戸駅でお別れをしてそのまま帰路につきました。
帰りの電車の中で「っていうか俺自身も無職じゃねぇか!何を偉そうなことを言ってるんだ!」と冷静になってちょっと恥ずかしくなったことも書き残しておきます。
まぁ、僕のアドバイスはアドバイスにあらず。カウンセラーのような専門家でもないので、僕が思ったことをお伝えすることしかできません。仮に、Aさんが僕と会って「こいつしょうもな、こんな奴に相談してる場合じゃねぇや」と思って動き出すならそれもまたそれでアリかなと。それも僕というポンコツをレンタルして生まれた考えだと思うので、結果オーライです。そんな感じで、今後も大したことはできないかもしれませんが、必要とされるならばレンタルされてお話ししたり、どこかに同行していければなんて思っております。
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