もはや僕らの生活の中にアマゾンは欠かせない。少なくとも僕の生活の中にはアマゾンがガッツリ侵食してきています。
何か欲しいものがあれば、PCもしくはスマホでアマゾンのサイトを見るし、特に本を買う場合に関しては、書店でも買うけどかなりの割合でアマゾンから注文することが増えてきています。あと、ちょっと前にアマゾンプライムの会員にもなったりして、今後ますます僕の生活の中にアマゾンが占める割合っていうのは増えてくるのではないかなと思ったりしています。
おそらく読者の方の中にも、アマゾンにどっぷりつかっているなんていう人もいるでしょう。もはや僕らはアマゾンを無視できない。それが多くの人が持つ正直な意見なのではないでしょうか?
じゃあ、そのアマゾンについて僕らはちゃんと理解しているのかっていうとそうではないと思うんですよね。なんとなく受け入れて、いつの間にかどっぷりとサービスに浸かっているのが現実なのではないかと。
こういう現状に関してちょいと僕の中では違和感がありましてね、あまり理解していない会社のサービスをそのまま利用し続けるのもどうなのかなと考えるようになりまして、じゃあちょっとアマゾンについて書かれた本でも読んでみようかなと思ったわけです。
そんな過程があって、今回読んでみたのがコチラの一冊。
本書はマイクロソフト日本法人の元社長で、現在は書評サイト「HONZ」代表を務める成毛眞さんが書かれた一冊です。
タイトルに「世界最先端の戦略」と書かれているように、アマゾンは最先端の戦略を駆使してガンガン世界に侵攻していってますよね。
じゃあ、なぜアマゾンは今世界を席巻できているのか?ってことが疑問として出てくると思うし、どうやって利益を出しているのかとか、これからどこに向かおうとしているのかといったことを知りたくなってくる。そういったアマゾンの具体的な戦略について知りたいなって思うわけですが、本書はそういった疑問に関して非常に丁寧に答えてくれていると思います。
この本の感想をかなりシンプルに言うと「分かりやすくて面白い!!」という感じですね。難しい専門用語はほとんど使われず、ビジネスに疎い人でも読みやすいですし、何より本書を読めば読むほど新たな発見があって、「マジかアマゾン・・・。」「すげぇし、とんでもない企業だわ」みたいな感想がバンバン出てくるんですよね。
アマゾンの既存のサービスの仕組みを知ることもできるし、どうやって今の地位を確立してきたのかを知るのもおもしろい。どういう事業で利益を出して、何が強みで何が課題なのかも知ることができるので非常に勉強になるわけです。
そんな感じでまぁ、僕のようにアマゾンについてあんまり知らないぞっていう人間からしたら発見だらけなわけなので、この本って350ページ以上あるにもかかわらずサクサクっとあっという間に読めちゃうんですよね。刺激的な本はあっという間に読めるんだなぁということを実感できる一冊なんじゃないかなと思います。
なぜ、この本をオススメするのか?
ここでちょろっとこの本をオススメする理由をご紹介。まぁ、先述したようにアマゾンサービスの仕組みから、その歴史や事業の具体的な内容なんかを分かりやすく学べるっていうのもそうなんですが、何よりもおススメなのが「アマゾンを知ることでこれからの未来を知ることにつながるから」です。
著者の成毛さんは本書の中でこうおっしゃっています。
アマゾンの帝国は国家を超えて、社会を飲み込み、規定する。だから今、われわれはアマゾンを知らねばならないのだ。
引用元:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』p368 著者 成毛眞 ダイヤモンド社
アマゾンは小売業をはじめ既存のビジネスを飲み込み、消費者に対して新たなライフスタイルを提案してきました。それによってあらゆるところで僕たちのライフスタイルは大きく変化をしてきました。彼らはこれからもさらに新たな事業やサービスを生み出し、僕らの社会の中に侵食していくでしょう。着々とそのテリトリーを広げより存在感を増していくはずです。これからますますアマゾンなしの生活なんてありえないという社会になっていくと思います。
「アマゾンは今後どのようなサービスを提供し何に力を入れていくのか?」
これを知ることは、単に一企業の未来を予測するだけでなく、これからの社会がどうなっていくのか、僕らのライフスタイルがどう変化していくのかを知る上でのヒントにもなるはずです。
もしかしたら大げさと思うかもしれません。ですが、本書を読むと、それがあながちそうではないということが理解できるはずです。それほどアマゾンの勢いはすさまじく、今後もその勢いは続くでしょう。
アマゾンを知ることは今後の世界を考える上で知っておいて損はない知識です。アマゾンに興味がある人もアマゾンに興味がない人も、ふだんどっぷり浸かっている人もそうではない人もぜひ読んでみてください。
それでは今回はこの辺で。