よく「人は見た目が大事だ!!」なんて言いますよね。確かに世の中を観ればなんやかんやでイケメンや美女がちやほやされている気がするし、いい思いをしているような気にもなります。見た目じゃない、大事なのは中身なんだ!といっても、現実的にはそうじゃないよなぁと実感することは多いっすよね。
まぁ、結論から言いますが「やっぱり人は見た目が大事だよね」っていう話です。これは心理学者のメラビアンさんが行った実験でわかりやすく説明することができます。
人は見た目を重視する?メラビアンの法則とは?
メラビアンさんが行った実験は「人と人がコミュニケーションをとる上で何を重視するか?」を調べたものです。その結果は次の通り。
表情などの視覚情報→55%
会話の速さや声のトーンなどの聴覚情報→38%
会話の内容→7%
引用元:『マンガ 思いのままに人をあやつる心理学』p41の円グラフの数字より抜粋 著者 齋藤勇 宝島社
上の数字を見てもらうとわかるように、会話の内容はたったの7%しか重視されず、あとは顔の表情だったり会話の速さといった部分を人は重視するということなんです。この理論を『メラビアンの法則』といいます。(ただし、全てのコミュニケーションに当てはまるわけではないそう)
あなたはどうでしょうか?実際に人とコミュニケーションをとる際にどこを重視しますか?仮に初対面の人と話す場合、まずどこを見るでしょうか?おそらく見た目から入る人が多いはずなんですよね。話の内容うんぬんよりも「あっ、この人明るい表情の人だな」とか「この人ちょっと姿勢が悪いし、あんまり目を合わせてくれないな」とかそういうところを見るんじゃないかな?
人は見た目じゃないと思いたい。でも、実際には全てではないにせよ、他人からは見た目で判断されるし自分も人を見た目で判断してしまう傾向にある。ちょっと悲しい気もしますが、これが現実であるというわけです。
人は第一印象で他人を判断する?
メラビアンの法則と合わせて、人と見た目の関係について覚えておくといいのが『初頭効果』です。これは簡単に言うと「初めのほうを覚えていることが多いですよ」というう心理的な傾向のことです。つまり人は「相手の第一印象を覚えている」ということになります。
仮に、あなたが誰かと初めて会った時にメチャメチャ暗い表情で、目もロクに会わせないし、ぼそぼそ喋っていたとしましょう。その場合、相手があなたに対して持つ印象は「なんか暗いし、目も合わせない、ボソボソ話してる人」っていう感じになります。しかも、そのイメージっていうのは固定化されちゃうみたいなんですよね。
ですからもしも、その日はたまたま恋人に振られた次の日で、初対面の人と会う気分じゃねぇんだよ、コンチクショーっていう気分で、超暗くなっていたとしても、相手からすればその超暗いイメージがあなたという人であると判断しちゃうわけです。本来めちゃめちゃ明るかったとしてもね。
まぁ、平たく言えば「初対面の印象はメチャメチャ大事だよ!」っていうことです。たかが第一印象、されど第一印象です。侮ってはいけません。
見た目や第一印象が大事なら、見た目や第一印象を良くすればいいと考える
ここまで読んできて「やっぱり人は見た目が大事なのか‥‥‥」と落ち込んだ方もいるかもしれません。僕も決して見た目がいい方ではないので、自分で文章を書きながら涙が溢れてモニターがぼやけて‥‥‥おっと、失礼しました。
まぁ、でも落ち込むことばかりではありません。ここまで書いたことをポジティブに捉えてみるとこういう風にも考えられます。
「人は見た目で判断するし、第一印象がメチャメチャ大事なのか。じゃあ、見た目をよくして第一印象でいいイメージを持ってもらえればいいんじゃないか?」
見た目を良くしろ、第一印象を良くしろ?それって難しくない?そう考える人もいるかもしれません。と言っても、見た目を良くするというのは、別に整形してイケメンや美女になれというわけじゃないんです。(別にしてもいいと思うけど)もっとシンプルに考えます。
例えば、人と話す時は相手の目を見て話すとか、胸を張って姿勢を良くするとか、ハキハキ喋るとか、清潔感のある髪型にするとか、ヨレヨレの服じゃなくてビシッとジャケットを着るとかそういうことでいいわけです。
ほらっ、↑のような格好してたら第一印象は「ちゃんとしてそうだな、この人誠実そうだな」って思うでしょ?スーツにネクタイってなんやかんやで効果あります。もし仮にこの人の中身が本当は詐欺師的であっても、パッと見誰もそうは思わないはず。(だから人騙そうってやつは見た目がちゃんとしてたりもします)
ただ、おそらく抵抗ある人もいると思うんですよね。「なんか人をだましてるようで嫌だな」って思う人もいるはずなんです。そりゃ、そうだ。でもね、あなたがもし相手と良好な関係を築きたいなと思っていたとしても、見た目の第一印象で「この人なんか話しにくいな」って思われちゃったらけっこう大変なんです。先述したようにその第一印象って固定化されてしまうので、覆すためのハードルがメチャ上がります。下手すりゃ二度目はないかもしれない。
それならとりあえず第一印象をよくして、少なくとも相手に嫌な印象を与えないようにする。その上で、今度はその人と付き合いを重ねていく中で、自分の内面も見てもらうっていう風に考えると、「そっか、見た目も大事だよな。」って思えるんじゃないでしょうか?見た目っていうのは自分という人を知ってもらうための、第一歩なんだと。
ここはシンプルに考えて、見た目がいい方が得をするのであれば、得をする方を選びましょう。少なくとも損はしないようにしましょう。この考え方を持っておくといいと思います♪
まとめ
そんなわけで今回は、人と見た目の関係について、心理学的な要素も交えてお話してみました。今回の内容をまとめておきます。
- 人は見た目がいい方が得をする
- 『メラビアンの法則』によると、人とのコミュニケーションにおいては、表情などの視覚情報が55%で最も重視される
- 『初頭効果』によると、人は「初めの方が覚えやすい」ので初対面を良くするのが大事
- 見た目を良くするのは、別にイケメンや美女になるということではない。姿勢や表情、服装など色々な工夫によって補える
こんな感じでしょうか。まぁ、それでもイケメンや美女の方が異性からはモテるし、ちやほやされるという現実は変わんないっすけどね。(まだ言ってる‥‥‥)
ただないものねだりしてもしょうがない。自分という人間をやめることは出来ないんで、見た目や第一印象をよくして、少なくとも損はしないように心掛けていきましょう。
それでは今回はこの辺で失礼します。
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