オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『模倣と創造』自分には創造性なんてないって人ほど読んでほしい

何年も前から機械が人の仕事を奪うと言われてきました。幸か不幸か今のところ多くの人に仕事はありますが、今も人手を減らすために社会の機械化は進んでおり、AI(人工知能)の研究などがさらに進んでいけば、今よりも人ができる仕事は少なくなるかもしれません。

 

機械の特徴をパッと思い浮かべてみると、人のように疲れたりせず長時間の稼働が可能で、決められたパターンを決められた通りに動くのが得意だったりします。一方で人はというと、機械よりも疲れやすい。パターン通りに動くのが得意な人もいますが、その正確性は機械には敵いません。では、人が機械に勝るのは何でしょうか。それは創造性です。

 

機械は新しく何かを創造するのは不得意です。むろん、もしAIが高度に発達し汎用性を兼ね備えたとしたらそれすら克服するかもしれませんが、現状はまだそこまでの域には達してはいません。一方、人はというと古今東西、歴史を振り返っても様々なものを創り出してきました。僕らの身近にあるあれもこれも全て人の創造の賜物。それを大量に生産したのは、機械の力によるところが大きいかもしれませんが、最初の第一歩は紛れもなく人の創造性が生み出したものだと言えるでしょう。

 

今後僕らは、機械にとって代わられないためにも創造性を養わなければならない。

 

「えっ、ちょっと待ってくれよ。創造性って言われてもそんな能力そもそも持ってないよ」

 

こう考える人もいるかもしれません。創造性というものは一部のアーティストやクリエイターが備えているものであって、自分には関係のないものだと決め込んでいる人もいるでしょう。ですが、創造性というものは誰もが持っているものです。それを使わなくなってしまっただけ。

 

では、使わなくなった創造性を再び自分の中で目覚めさせたり、今よりもより創造性を発揮していくにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、そんな疑問に答えてくれるであろう一冊を紹介したいと思います。

 

 

 

著者は佐宗邦威さん。佐宗さんは多摩美術大学の特別准教授や、多くの有名企業や組織の支援、教育現場において創造力をワークショップを行なっています。本書はそうした活動の中で、佐宗さんが見出してきた創造の本質を学べる内容となっています。本質と言っても難しい内容ではなく、入門書として様々な年代の方がとっつきやすいものとなっています。

創造に至るまでの段階を学べて一歩踏み出しやすくなる!

普段、自分で何かをつくる機会がない、もしくはあまり意識していない人であれば、創造と言っても、何をすればいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか。ぶっちゃけ僕もそうです。でも、ご安心を。この本ではそうした何から始めていいのかわからない人が、創造するまでを段階を踏んで解説してくれています。

 

ここで少し本書の内容に触れてみます。本書では創造に至るまで3つの段階に分けて説明されています。まず模倣があり、次に想像、そして最後に創造という流れです。その各段階ごとになぜそれが必要なのか、具体的には何をすればいいのかも丁寧に解説されており、普段、創造というものから縁遠いと感じている人であっても、少しずつ理解し実践できるようになっています。

 

どうでしょうか?創造に至るまでのステップが明確になることで、何から始めたらいいか全くわからない状態よりも、はるかにハードルが下がって一歩踏み出しやすくなるのではないでしょうか?僕は何を始めるにもハードルを下げることが大事だと思ってるので、自分には創造性なんてないと諦めてしまっている人や、何から始めたらいいかわからない人はぜひこの本を読んでみてほしいなと思います。少なくとも、創造というものが遥か遠くにあるものではなく少し身近なものに感じられるはずです。

 

イラストなども豊富に使われイメージしやすくなっている

サブタイトルに「13歳からのクリエイティブの教科書」とあるように、本書はそうした年齢を対象に入門書的な役割もあると思います。そのためそうした年齢の人でも理解できるよう、ガチガチの専門用語はほとんどなくとっつきやすい文章になっています。

 

それに加えて4コマ漫画やイラスト、図解、写真などが要所要所に配置されているため、文章だけよりも、創造に至るまでのプロセスがイメージしやすくなっています。そのため、若い人から、ある程度年齢を重ねた人、あまり文章を読むのが得意でない人まで幅広く学べるのではないかと思います。

 

僕も文章でびっしりの本はあまり得意ではないのですが、本書は内容を把握しながらスラスラと読むことができました!

 

まとめ

今回は『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』を紹介してみました。冒頭でも書きましたがこれからの時代、創造性はますます必要になってくると思います。そんな中、まず小さな一歩を踏み出すことが大切です。今回紹介した『模倣と創造』はその一歩を手助けしてくれる一冊になると思うので、興味がある人はぜひ読んでみてください!