「話がうまくなりたい‥‥‥」
唐突なんだけど、最近もうちょいおしゃべりが上手くなりたいなぁと思ってるんですよね。というのも、ツイキャスというライブ配信を始めまして、来てくれた方と雑談をしたり、自分の考えとかを喋る機会が増えたんですよ。
ただ、今まであんまりにもしゃべるっていうことをやってこなかったもんだから、まぁ話が詰まるわ、何だか淡々としゃべっている感じがするわで、「キャスに来てくれている人を楽しませられてないんじゃね?」と思うようになったわけです。
当然喋りが上手くなるとか、おもしろい話をするというのは繰り返し喋っていくことが一番だとは思うので、実践あるのみではあると思います。なので引き続きツイキャスでしゃべっていくつもりなんですが、ふとね「そもそもおもしろい話とおもしろくない話の違いって何なんだろ?」ってことが頭に浮かんだんですよね。その違いを知っておくことって大事なんじゃないかと。
もし自分が人を楽しませよう、おもしろい話をしようと思っていたにもかかわらず逆におもしろくない話をしていたとしたら本末転倒じゃないですか?最低でもおもしろくない話とか話し方は避けたいなと思ったわけです。
で、思い出したのが僕が以前に読んだ『初対面でも話がはずむおもしろい伝え方の公式』という本です。
この本は元々落語家をされていて、現在は放送作家として活動されている石田さんが 長年お笑いやバラエティの業界に身を置き、様々な芸人やタレントたちを観察し続けた中から導き出した「おもしろい伝え方」の公式を教えてくれている一冊です。
久々にこの本をパラパラと読み返したところ第1章が「なぜ、あなたの話はおもしろくない」のか?だったんですよ。
「まさにこれだ―!!」って話じゃないですか。話がおもしろくない理由、これが知りたかったんだと!!二回ぐらい読んだけどすっかり忘れてた……。
というわけでね、今回はこの『初対面でも話が弾むおもしろい伝え方の公式』という本からどういう話がおもしろくないのか、その共通点はなんなのかを学んでみたいと思います。
これを学ぶことで、おそらく僕のツイキャスがおもしろくないという状況は避けられるはず‥‥‥?
おもしろくない話の共通点とは?
著者の石田さんによると「おもしろくない話の共通点」は以下の6つだそうです。
- ハイ・テンションで自分も周りも疲れてしまう!
- ひとつの話がダラダラと長い!
- ウケを狙いすぎて外してしまう!
- ウケたいがあまりデリカシーに欠ける
- 「自分をかっこよく見せたい」と考えている
- 「おもしろい話=笑わせること」だと考えている
引用元:『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』目次より 著者 石田 章洋 日本能率協会マネジメントセンター
どうでしょうか?上記の項目にいくつ当てはまりますか?当てはまる項目が多い場合もしかしたらあなたの話はおもしろくないのかも‥‥‥?
ちなみに、僕に関して言えば当てはまるかなぁと思ったのは
- ひとつの話がダラダラと長い
- ウケを狙い過ぎて外してしまう
- 自分をかっこよく見せたいと考えている
このあたりですかね。うーん、客観視してみるとなんか恥ずかしいな。っていうか結構当てはまってる。6個中3個‥‥‥。これはまずいかもしれない。
ひとつの話がダラダラと長い
これに関しては誰かから言われたわけではないけど、自分がどのぐらいの時間話してるのかってわからないじゃないですか?ストップウォッチで測ってるわけでもないんでね。で、もしかすると僕はけっこうダラダラと話しちゃってるんじゃないかなーと思うわけです。
特にツイキャスをやる場合って、対面で人と話すわけではないので、どうしても一人でペラペラと話すことが多くなるんですね。まぁ、雑談が中心なのでそうなる傾向にあるのはしかたがないとしても、やっぱり長すぎるのは良くないよなーと。
じゃあ、どうすればいいのか?っていう問いに対して、石田さんは「ワンセンテンスで話せ」っていうことをおっしゃっています。
なにを一番言いたいのか、優先順位を付けましょう。
そして、ワンセンテンスにひとつだけ、言いたいことを短く伝える習慣をつけましょう。
引用元:『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』p030
ワンセンテンスというのは「一つの文章」ということです。(まんまですね)つまり、「ひとつの文章で伝えたいことを伝えましょ」ということになります。ダラダラと余計な情報を入れたりする必要はないと。
あなたはどうでしょうか?つい、あれもこれも伝えようとして情報を詰め込んでしまうことはないでしょうか?これ、僕も結構やってしまいがちなんですよね‥‥‥。
なので、それを回避するためにまずは優先順位をつけて「これだけは伝えよう」ということを伝えられたらいったん止める。そして相手の反応なり返しのコメントを待つ。そうやって、やりとりをすることで、相手に伝えたいことも伝えられるし、話が長くなることも防げるわけです。
まぁ、ツイキャスだとなかなか難しいかもしれんけどね。
ウケを狙い過ぎて外してしまう
ウケを狙って外すってけっこうメンタルやられますよね。僕も「この話はおもしろいかも」という話をすることが時々あるんだけど、そういう話に限って反応がイマイチだったりして地味にへこんだりします(笑)
そもそも、何で僕らはウケを狙おうとするのか?ってことですが、これはテレビの影響が大きいのかと。特に芸人さんのように「喋るならウケる話を」とか「オチのある話を」っていうのに影響され過ぎてるのがあるんじゃないかなと思うわけです。で、変なギャグぶっこんでみたり、下手に芸人さんの真似をしてみて全くウケないという厳しい現実にぶち当たる。
そういった間違いに対して、石田さんはそもそも「ウケを狙うことをしなくていい」とおっしゃっています。
そもそも、「スベる」のは、笑わせてやろうと考える下心から、ウケを狙いにいき、外してしまうから。
あからさまにウケを狙って、ウソっぽいつくり話をしてみたり、芸人のフレーズをまねてみたりするなんてもってのほか。
スベリたくなければ、ウケを狙わなければいいのです。
引用元:『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』p034
下心を丸出しにすると滑りますよってことですね。うーん、これは覚えアリですね。
人に話をする時ってどうしても「人に笑ってほしいな」とか「人に楽しんでほしいな」とか思ってしまいますよね。それでウケを狙おうとすると。それが下心に結び付いてしまう。だったら最初から「ウケを狙わない」っていう方向でやっていけばいいということです。
まぁ、これもなかなか難しいかもしれない。ただ、過度に「笑わせなければ、ウケなければ」っていう考えからは脱却した方がいいかなー。僕らは芸人じゃあありませんからね。そのことも忘れないようにしておきましょう。
自分をかっこよく見せたいと考えている
かっこ悪くみられるよりはかっこよくみられたい。これは誰しもに共通する考えだと思います。わざわざかっこ悪くみられたいなんて思いませんよね?僕も含め人は多少なりとも、そういったナルシストな一面を持っている気がします。
ただ、これが過度に行き過ぎると「かっこ悪く見られたくない!!カッコいいこと言わなきゃ!」とか「もっと自分を立派に見せなければ!」となってしまう可能性があります。
すると話をしていても、なんか上から目線だったり、「コイツ自慢話ばっかりじゃね?」と思ってしまうぐらいに自慢が多くなり、それが結果として「この人の話はおもしろくないよね」という評価につながってしまうわけです。自分のプライドを守ることばかり考えてしまうわけですね。これはよくありません。
ここで大事なのは、そういったプライドをぶん投げて捨てることなのですが、これって言うのは簡単なんだけど、実行するとなるとなかなか難しい。プライドを守ることが癖になっていたりするからです。
では具体的にはどうすればいいのか?石田さんはこのようにおっしゃっています。
その方法のひとつが、失敗談や自虐ネタを積極的に話すこと。
引用元:『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』p044
失敗談や自虐ネタ‥‥‥。プライドが高い人にとってはなかなか話にくいことかもしれません。例えば彼女に振られた話にしても、プライドが高いと「こっちが振ってやったんだよ」とつい見栄を張ってしまうこともあるでしょう。
でも、そこで逆にプライドを捨てて「いやぁ、急に呼び出されたと思ったらその場でいきなりお別れですよ。その時はもう頭の中でずーっとマッキーの『もう恋なんてしない』が流れてたよね‥‥‥。で、普通にボロボロ泣いて近くにいたカップルにひかれたわ。」(これがおもしろいかどうかはさておき)と失敗談をぶっちゃけていたらどうでしょうか?
前者と後者比べた時に、おそらく後者の方が共感も得やすいし、突っ込まれたりとか話も広がると思うんですよね。
なかなか難しいとは思うんだけど、プライドを捨てること。そして、そのために失敗した話や、自虐ネタを話してどんどんプライドを守ることを辞めるようにするといいということです。
まとめ
そんなわけで、今回は『初対面でも話が弾むおもしろい伝え方の公式』から、おもしろくない話の共通点について学んでみました。
今回は、僕が当てはまるかなぁと思った3点について説明しましたが、もちろんこの本には他の3つの点についてもきちんと説明をしてくれています。
芸人さんやバラエティタレントのように、自由自在におもしろい話をするのは正直難しい。でも、少なくとも「おもしろくない話や、なぜおもしろくない話になってしまうのか?」を知っておくことで、壊滅的に話がつまらないということは防げるはずです。
僕もこれからこの本を読んで、せめて話がおもしろくないという感じにならないようにしていければななんて思っています。もしね、「もうちょい話がおもしろくなりたいな」とか「話がおもしろくない気がするんだけどなんでだろうか?」なんてことを考えている人がいたら、ぜひ今回参考にした本を読んでみてください。きっとあなたの役に立つはずです。