オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『しょぼい起業で生きていく』生き方、働き方に迷う人の気持ちを軽くしてくれる一冊です!!

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えらいてんちょう(以下「えらてんさん」に省略)という方をご存知でしょうか?元々はリサイクルショップやバーの経営を成功させ、現在は宗教や社会の闇に迫る動画を配信する、ユーチューバーとしても活躍されており登録者数10万人を超えるすごい方です。

 

僕は少し前から、そのえらてんさんのTwitterをフォローさせてもらってまして、たまたまえらてんさんの「本を出すぞー」という告知をしているのを見たんですよね。出来になるタイトルが『しょぼい起業で生きていく』という度肝を抜かれるタイトルですよ。

 

 

えっ?なぜ度肝を抜かれるかって?だって起業ってしょぼかったらできないイメージないですか?ちゃんと計画立てて、お金も集めて能力がきちんとあってみたいな人じゃないと、うまくいかないよみたいなことを僕も含めて多くの人は思うわけですよ。

 

にもかかわらずまさかまさかの「しょぼい起業」ですよ。起業にしょぼいがついちゃうんだもん。僕はもうこのタイトルにやられちゃいましてね、告知を見たその日のうちにアマゾンで予約しちゃいましたよ。

 

で、届いた日はちょいと用事があって読めなかったので、翌日に一回、その後に少し日を空けてまた一回読んだんだけど、「この本やっぱいい本だわー」と思ったんですよね。で今回ブログにて紹介させてもらおうと思ったわけです。

 

 

起業の心得とともに、生き方や働き方の新たな視点を得られる一冊!!

この本は『しょぼい起業で生きていく』というタイトル通り、起業に関しての本でもあるのですが、何よりも「生き方とか働き方について改めて考えさせてくれる本である」と言えるでしょう。

 

今でこそだいぶ選択肢は増えたように思いますが、少し前まではなんやかんやで学校卒業→就職という流れが一般的だったように思います。それを当たり前に受け入れられて適応できる人はいいものの、その一方で「どうもこの感じだとこれからしんどいぞ‥‥‥」っていう人も一定数はいたと思うんですよね。でも、世間体だったり、思い込みだったりでその流れに違和感を感じつつも、なんとか自分を適応させようと無理をしちゃったりしてね。それで無理をしすぎた結果、病んでしまったり、過剰に自己を否定してしまうなんていう人も実際にいるわけですよね。

 

そういう人に対してえらてんさんは本書を通じて、「いや、もっと楽な道もありますよ」とか「それって思いこみなんじゃないですか?こういう方法も試してみては?」と非常に丁寧に提案をしてくれています。

 

実際、本書の第一章は起業の方法とか考え方云々じゃなくて「もう、嫌な仕事をするのはやめよう」ですからね。通常の起業の本であれば、そもそもこんな項目は入れないでしょうし、さっさと専門的な話に入るはずです。でも、わざわざこの項目を第一章にしている。つまりこの本では起業の前段階として「まずは生き方とか働き方を考えることから始めましょう。何よりもそれが大事ですよ」と教えてくれているわけです。

 

この本は、本来は事業を立ち上げたい人向けのつもりでしたが、会社勤めがつらかったり、就活がしんどかったり、アルバイトをやってもうまくいかなかったり、その他いろいろなことで困っている、現在は起業なんて考えていない人にこそ読んでほしいと思って書きました。

引用元:『しょぼい起業で生きていく』p20 著者 えらいてんちょう  イースト・プレス

 

こう書かれているように、「これが当たり前」とされている生き方や働き方になじめず、苦しんでいたり、過剰に自分を追いつめている人にはぜひ読んでほしい。おそらく、「ああ、こんな考え方でもいいんだ」とか「周りと同じようにできなくても違う道を見つければいい」という気付きを得られるはずだし、そのことでスッと気持ちが軽くなるはずです。

 

起業のハードルをめちゃくちゃ下げてくれる一冊!!

とはいえ、やはり僕らの中には「起業って難しそう」とか「リスクもあるしハードルメチャメチャ高いよなぁ」という考えがあると思うんですよね。だから、多くの人は起業に興味を持ちはすれど、なかなか一歩が踏み出せなかったりするわけです。

 

実際起業というと、資金調達やら事業計画やら、店の場所はどうするやら考えることも多いし、めちゃくちゃ大変そうですよね?でも、そんな声に対してえらてんさんははっきりこうおっしゃっています。

 

はい、これら全部いりません。ひとつもいりません。

引用元:『しょぼい起業で生きていく』p36

 

この言葉を象徴するように、本書に書かれている『しょぼい起業』では、基本的になるべくお金をかけずに利益を出そうと提唱しています。

 

具体的に本書に書かれている『しょぼい起業』の象徴的な考え方として「家じゃなくて店に住む」というものがあります。これは、店に住むことで利益がちょっとでも発生すれば儲けになるし、利益が出なくても単に家賃を払うだけで赤字にはならないでしょという発想から来ています。

 

これ、非常におもしろい考えだと思うんですよね。思いつきそうなんだけど、意外とみんなやらないというか。大体多くの人は自分の住む家と店舗を別々に借りて家賃を2カ所分負担するという感じだと思うんですよ。これだと、店の分の家賃を払うためにより多くの売り上げをあげなければならない。すると「あと○○円売上ないと今月分の家賃が支払えない‥‥‥」という具合にかなりのプレッシャーになるわけです。

 

ところが、えらてんさんが推奨するように店に住むという考え方であれば、家賃の支払いは一カ所分で済みます。そして、ちょいとでも何か物やサービスが売れればそれだけで利益になる。仮に利益がなくてもそもそも家の家賃を払うだけですから、なんのプレッシャーもありません。精神的にもかなり楽ですよね。

 

この他にも、資金があまりない人がお金をためるためのバイト選びのコツや、バイトすら難しい人がお金を出資してもらう人になるための方法なども書かれており、とにもかくにも本書は起業に対するハードルをググっと下げてくれて「これなら自分にもできるかもしれないな」と思わせてくれる内容になっています。

 

起業の手順を一から学びたい人は別の本も参考にしよう

僕からすると、この『しょぼい起業で生きていく』という本は、とても満足な内容でした。

 

ただ、もしこの本を読んで、物足りないなと感じる人がいるとすればおそらく一般的な起業についての知識を知りたい、具体的には事業計画の立て方を細かく知りたいといったより専門的な内容を学びたいという人だと思います。

 

えらてんさんがこの本でもおっしゃっているように、そういった内容を学びたい方であれば、他の起業本を読むことをおすすめします。この本はあくまで『しょぼい起業』をするための、考え方や方法論を学ぶためのものです。

 

自分はどういう理由で起業したいのか?しょぼい起業なのか?いわゆる世間一般で言われているような起業なのか?その辺りを明確にした上で手に取ることをおすすめします。

 

まとめ

そんなわけで今回はえらいてんちょうさんの『しょぼい起業で生きていく』という本の感想を書いてみました。

 

今回は紹介しませんでしたが、他にもしょぼい起業でできた『しょぼい喫茶店』の話はとても勇気づけられる話だし、巻末にあるえらてんさんとphaさんや借金玉さんとの生き方や働き方について語り合う対談は、非常に興味深いです。

 

僕個人としては、職歴もないし個人事業としてやっていければ(いかざるを得ない)と考えているので、本書に書かれている内容で取り入れられるものがあれば積極的に取り入れさせてもらうつもりです。

 

就活生、サラリーマン、フリーター、無職など生きづらさや働き方について新たな知見を得たい、ヒントになる考えを学びたいと思う人は非常に参考になるし、この本の教えを頭に入れておくだけでもいざという時に「逃げ道があるんだ、生きる道は一つだけじゃないんだ!!」と考えられるので、オススメです!!興味がある方はぜひご覧になってみてください♪