ニート気質な僕の生きる道

自分の経験を活かして、無職やニートや、ひきこもりなど自分と同じように、「生き方」や「働き方」に悩んだり立ち止まった人が前向きになったり、自分の進みたい道に一歩踏み出すきっかけになるブログを目指しています。

『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』自分の力だけに頼ろうとする人に読んでほしい一冊

前々から人間の行動が全て己の意思によるものなのか?ということに疑問を持っていたのでこんな本を読んでみました。

 

この本はタイトルにもあるように、人が作り出す社会的ネットワークのもたらす力について書かれた本です。僕たちの日常とも関わりのある具体例や数値を出して説明しているので、書かれている内容が割と頭に入ってきやすいです。では、この本を読むと具体的にどういうことが学べるのかを紹介していきます。

人は自分以外誰かの影響を受けていることがよくわかる

僕らは「自分の行動や考えはすべて自分で決めている」と思いがちです。実際、誰かに洗脳されたり操られでもしない限り、そう思うのが普通なのかもしれません。ところが、僕らの考えや行動は思った以上に、自分以外の誰かの影響を受けているんです。わかりやすい例として肥満の場合で見ていきましょう。

 

誰かが太っている場合、「その人の意思が弱いから」と考える人は少なくないはずです。その人の食生活にだらしないから、普段運動をしないから。そうした個人の行動や生活習慣が原因と考え、それらを改めるようにアドバイスをするのではないでしょうか。

 

確かにそれも間違いではありません。ところが、『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』にはこんなことが書かれています。

 

「友人の友人があなたを太らせる」

 

これは一体どういうことかというと、肥満の場合、自分の友人の友人が太っていると、自分自身も肥満になるような行動をとる可能性があるというわけです。実際、本文にはこんな風に書かれています。

 

平均的な肥満者の友人、友人の友人、友人の友人の友人もまた肥満者である可能性は、単なる偶然とは思えないほど高かった。同様に、平均的な非肥満者から三次の隔たりまでの友人は、非肥満者である可能性が高かった。

引用元:『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』(講談社)p139、ニコラス・A・クリスタキス/ジェイムズ・H・ファウラー 

 

太っている人の友人、友人の友人、友人の友人の友人は太っている可能性が高く、逆に太っていない人はその友人の友人の友人までたどってみても太っていない可能性が高かったというわけですね。

 

さらに著者たちは、互いに友人だと思っている同士や配偶者、兄弟姉妹など近しい関係にある人たち同士で体重の増加が広がっていることを発見しました。人が太る理由自体は様々です。ですが、仮にあなたと近しい関係にいる友人が、何らかの理由で太ってしまった場合あなたも太る可能性が高まるということです。しかも、本書によるとそのリスクは三倍近くにもなるとのこと。どうでしょう?最近ちょっと太ったなぁと感じたそこのアナタ?もしかしたら、仲のいい友達が太っていたりしませんか?もしくは、あなた自身が太り始めたことでその仲のいい友達が太ったなんてことも‥‥‥。

 

もちろんこうした人とのつながりによって影響を受けるものは、肥満だけではないということが本書には書かれています。幸福や孤独、感染症、喫煙や飲酒などなど。僕らが普段日常的に感じている感情や、行っている行動が思った以上に、自分以外の誰かから影響を受けていることがこの本を読むとわかるわけです。

 

自分の行動を変えるためには繋がる人を変えるのも一つ

これまで述べてきたことでわかったことは、行動を変えるには自分の意思を変えようとするだけではなくて、繋がる人や所属する集団を変える解決策もアリだということです。

 

例えばあなたが喫煙者だとして、「どうにかタバコをやめたいなぁ」と考えていたとしましょう。もちろん自分の意思で「タバコをやめよう」と思い、なるべくタバコに触れないようにするとか、タバコが売っている自販機やコンビニの前を通らないといった工夫も有効だとは思います。

 

ところが、あなたの周りには喫煙者がいっぱいいるとしたらどうでしょうか?先ほど肥満の時にお伝えしたように、喫煙の場合にも友人、友人の友人、友人の友人の友人まで影響があるということがわかっています。つまり、いくらあなたが禁煙を頑張ろうとしても友人が喫煙者であればやめることは難しい。

 

友人が目の前でタバコに火をつけスパーっと煙を吐く光景を目にすることになりますし、タバコの臭いや「カチッ」とライターに火をつけるしぐさもタバコを吸いたくなるひきがねになるかもしれません。あるいは、友人がタバコを吸う光景を目にして「みんなが吸ってるから今日ぐらいいいか」という気のゆるみにも繋がります。人は「みんながやっているから」という言い訳を作ってしまうものですよね。なかなかそれに抗うことはできないわけです。

 

では、どうすればいいのかというと、先ほどもお伝えしたように「つながる人や所属する集団を変える」という方法をとるわけです。禁煙したいなら禁煙している人たちと繋がる、痩せたいなら痩せている人と繋がったり、日ごろから運動を習慣にしている人たちと仲良くするのもいいでしょう。それによって、あなた自身が周りから影響を受けて、自分が変えたい行動を変えられるようになるかもしれません。

 

必ずしも自分の強靭な意思だけを頼りにしなくてもいい。むしろ、周りの人の力をうまく借りちゃって、自分の望む行動をとれるようにしちゃえばいい。どうでしょう?何かちょっと気分的に楽じゃありません?自分には強い意思なんかないよという人ほど、参考になるのではないでしょうか。

 

もちろん、そうしたつながりや新たな集団に属するためには、また信頼関係を築いていかなければならないので、それはそれで大変であることはお伝えしておきます。

 

まとめ

今回は『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』という本を紹介してみました。

 

良くも悪くも人は自分以外の誰かや集団からの影響を受けるものです。もし、あなたが自分の行動や考え方を変えたいなと思ったなら、ぜひ自分以外の誰かの力もうまく借りることを考えてみてくださいね。

 

この本に書かれている内容をYouTubeでも話してみました。お時間ある時にでもどうぞ♪