オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『逃げ出す勇気』を読んで改めて逃げることの大切さについて書いてみた!!

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「逃げることは悪いことだ。」

 

まだまだ社会にはそのような考え方が根強く残っていて、その考えに縛られて苦しい思いをしている人が多いのではないかと思っています。

 

以前にも書いたけど僕は「逃げることは悪くないし、時には逃げることも必要だ」というスタンスです。逃げることは単なる選択肢の一つでしかないし、状況によっては十分選択に値するものだと思っています。

 

参考記事:逃げるって別に悪い事じゃないんじゃないのってお話。 - ニート気質な僕の生きる道

 

ただ、相変わらず世の中には逃げれずに苦しんでいたり、「逃げてはいけない」という呪縛から、自らの命を犠牲にしてしまうような人がいるわけですよね。僕はそれがとても心苦しいし、微力ながらどうにかできないものかと考えています。

 

ただ、僕の考えについては↑の記事で書いたことと変わっていないので、今回は精神科医のゆうきゆう先生の著書『逃げ出す勇気』を参考にしつつ、改めて逃げることの大切さや逃げることをどう捉えるか、その辺りのことを書いてみたいと思います!!

 

逃げっぱなしにせず、逃げることから学んで次につなげる

僕自身ほんとにヤバくなったらなりふり構わず逃げろという考え方ではありますが、自分の過去の経験から、何でもかんでも逃げてしまえばいいかというとそうではないなぁとも思ってます。あまりにも逃げっぷりが速いと時には可能性をつぶしてしまうこともあるんじゃないかと。

 

その辺のことについてゆうき先生は、著書でこんな風におっしゃっています。

 

大切なのは、逃げるに際して逃げっぱなしにしないということ。苦手な人がいるからもう絶対に会わないとか、苦手な場所だから一生行かないとか、この業界は金輪際関わらないなど、完全な逃げを決め込んで一生避けていこうとすると、どんどん苦手意識が強くなってしまいます。いわゆる負け犬根性がついてしまう。これはいけません。

引用元:『逃げ出す勇気』p37 著者 ゆうきゆう KADOKAWA

 

うーん、確かに逃げ回り続けていると、どんどん苦手意識が自分のなかで膨らんでいってしまうし、世界も狭まってしまうんですよね。あっちもダメ、こっちもダメってやっていくと、あれ?行けるところが全然ないじゃないかみたいな。

 

なので、明らかに環境がおかしかったり、自分のメンタルや生命の危機だったり、どうしても辛くて苦しい場合はさっさと逃げることをおすすめするけど、そうじゃない場合にはいったん踏みとどまってみるのもまた手なのかも。ただ、それでもどうしようもない場合には逃げるっていう選択肢を残しておくといいんじゃないかな?

 

ここからがさらに大事で、ゆうき先生は逃げる時に「そこから何を学んだか」「次はどうしようか」の二つを必ず考えるクセをつけるのがいいとおっしゃっています。

 

どんな経験にも必ず学びはあるわけですよね。じゃあ、仮に会社から逃げる(退職)として、「そもそも入社前に会社についてよく調べておくべきだった」という学びが得られるかもしれません。そしたら、次は「HPや求人サイトにのっている情報だけじゃなくて、出来たらそこで働いていた人とか、業界に詳しい人から話を聞こう」みたいな反省を次の行動につなげることができるわけです。

 

これが出来たら、今回の逃げは決して単なる逃げではなく、「次につながる逃げ」になりますよね。そうやって考えると、逃げることは決して悪いことじゃないってことがわかるはずです。

 

まぁ、ただもう追い込まれてどうしようもないってときはおそらく、何を学んだとか、次どうしようとか考えれないはずですからね。その時はもう何も考えずに逃げちゃってください。まずは、自分の命とか精神を守る方が大事!!そこはもうなりふり構わずぐらいの考えでいきましょう!!

 

逃げることは立ち向かう対象を変えることだ!!

「それでもなかなか逃げるという選択肢を選べない」

 

そんな人も中に入るでしょう。そういう人に対してゆうき先生は次のようなアドバイスを送っています。

 

「逃げ出す勇気」とは何台から目を背けることではなく、立ち向かう対象を変えるために必要な思いきりのことです。たとえば、ボケとしていまいち芽が出なかったお笑い芸人が思い切ってツッコミに転身した瞬間、ばっちりハマってブレイクした‥‥‥という例は少なくありません。

『逃げ出す勇気』p47

 

何だかんだ世の中には向き不向きがあります。その環境が自分の強みを活かせる場所でなかったり、そもそもやっていることが得意どころか不得意分野だったりすることもあるわけです。

 

そこで、じーっと我慢をして耐え続けていたとしても、いい方向に進む可能性は低いですよね。それどころか、うまくいかないことの方が多いのでますます自信を失ってしまったりもするわけです。

 

であるならば、ちょっと方向転換をして違う分野や環境で戦ってみる。それは言い換えれば、今いる環境ややっていることから逃げることかもしれません。ただ逃げ出した先でうまくいけば結果めでたしめでたしなんじゃないでしょうか?

 

視野を広げるために一旦逃げることも考える

学校も会社も狭い世界です。ただ、その中でいじめなりパワハラなりを受けていると、どうしてもその狭い世界の中で、「どうにかしなきゃ」とか「この中でやっていかなければいけない」と考えてしまいがちです。

 

その結果、いじめを受けても学校に通い続けてますます苦しくなってしまったり、会社で上司からパワハラを受けたり、明らかに異常な労働環境の中でも頑張ろうとしてしまうわけですよね。

 

ただ、考えてみてほしいのは、「はたして世界というのは本当にそこだけなのだろうか?」ということです。学校にせよ、会社にせよ星の数とまではいわなくても沢山あるし、そこだけが全てではありません。

 

ですからその学校や会社に通うのがどうしても辛いのなら、そんなところからは逃げ出してしまっていい。逃げて「ああ、世界っていうのはもっと広いんだよな」ってことを実感しましょう。そうすれば、次に何か困難なことが起こったとしても必要以上に自分を追いつめることがなくなるし、「世界はここだけじゃないから、ヤバくなりそうだったら別のところに逃げよう」と考えることができるはずです。

 

ほんとに、自分が想像している以上に世界って広いですからね。狭い世界の中で、どうしようもなくなったときには、外の世界に目を向ける。外の世界に逃げ出す。そんなスタンスでいるといいでしょう。

 

逃げることで幸せになろう!! 

逃げることは悪いことではない、むしろ「今の状況から自分がより良くなるための選択肢の一つだ!」というのはこれまでの内容を見ていく中で、なんとなくおわかりいただけたはずです。

 

で、ここからはさらに一歩踏み込んで「逃げることで幸せになろう」というのがゆうき先生の考え方です。

 

そもそも幸せとは何でしょうか?ゆうき先生はこんな風におっしゃっています。

 

幸せとは、自分の気持ちに正直に、自分の足で進んでいる状態、および実感のこと。それをドライブにたとえるなら、走りたい道を、走りたい車で、走りたい速度で走っているようなものでしょうか。

引用元:『逃げ出す勇気』p184

 

幸せについての定義については色々あるでしょうが、ゆうき先生のおっしゃるように「自分の気持ちに正直になって行動が出来ているか否か」というのは、幸せになるための大きな要素の一つなのではないでしょうか?

 

で、それが逃げるとどうつながるのかってことですよね。逃げるというのは、「今までいた環境ややってきたことから別の方向に進む」という行為なわけです。これはこれまで当たり前に受け入れてきた環境ややってきたことに対して、「違うんじゃないか」とNOを突きつけ自ら動き出す行為です。つまり、逃げるという選択肢は自分の気持ちに正直になって行動するといえるのではないでしょうか?

 

逃げることで「自分は幸せになれるのかどうかを考えて行動する」ということをしていけば、逃げることはむしろ肯定的に捉えていいのではないかと思っています。

 

ブラック企業にとどまり続けるよりも、あなたの能力を認めてくれる企業に逃げた方がおそらく幸せになれます。いじめられ続ける学校よりも、別の学校に転校したりフリースクールで学んだ方がおそらく幸せになれます。

 

幸せになるために逃げましょう。

 

まとめ

今回はゆうきゆう先生の『逃げ出す勇気』を参考にしながら、逃げることの大切さや逃げることをどう捉えていけばいいのかについて書いてみました。

 

ゆうき先生の著者は、きっと今逃げられない状況にいるあなたの気持ちを軽くしてくれるはずなので、もし興味があればぜひご覧になってみてください!!

 

それでは今回はこの辺で。